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ニコプロpresentsハードヒット「男の美学」

ニコプロpresentsハードヒット「男の美学」

ニコプロpresentsハードヒット「男の美学」
日時:2020年3月31日(火)
本戦(中継)開始:18時30分
会場:東京・新木場1stRING
生中継来場数:1314(タイムシフト視聴数は除く)

Sports Dining Bar DIVA presents 第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
阿部諦道(浄土宗西山深草派)
1分36秒 アキレス腱固め
田馬場貴裕(ねわざワールド品川)
ディック亀頭 presents 第2試合 タッグマッチ10分1本勝負
服部健太(花鳥風月)
田村男児(全日本プロレス)
27秒 レッグスプリット
中村圭吾(DDT)
若松大樹(2AW)
緊急特別試合 シングルマッチ10分1本勝負
田村男児(全日本プロレス)
3分24秒 変形逆エビ固め
中村圭吾(DDT)
株式会社STR Advisory presents 第3試合 タッグマッチ10分1本勝負
前口太尊(TEAM TEPPEN)
洞口義浩(フリー)
10分00秒 残りポイント2-1
飯塚優(HEAT-UP)
井土徹也(HEAT-UP)
HODOPHILAX&当たり前田のニールキック様婚活開始記念 presents 第4試合 シングルマッチ10分1本勝負
SUSHI(フリー)
7分11秒 TKO(レフェリーストップ)
依光健太郎(GG行徳ロッキー川村ism)
映画『アイアン・シーク』presents 第5試合 グラップリングタッグマッチ15分1本勝負
伊藤崇文(パンクラスism)
中台戦(TEAM OVER KILL)
9分41秒 キャメルクラッチ
谷嵜なおき(ダブプロレス)
山下りな(フリー)
Macro Theos presents 第6試合 エキシビジョンマッチ(1、2R→キックボクシングルール、3R→ハードヒットルール)3分3R
佐藤光留(パンクラスMISSION)
エキシビジョンマッチのため勝敗なし
T-98(クロスポイント吉祥寺)
株式会社エイト&有限会社ピー・ピー・エス presents セミファイナル シングルマッチ10分1本勝負
和田拓也(フリー)
10分00秒 時間切れ引き分け(残りポイント1-1)
KEI山宮(GRABAKA)
松本幼稚園&おけいち弁当 presents メインイベント シングルマッチ15分1本勝負
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
15分00秒 残りポイント3-2
関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)

新型コロナウイルス拡散防止の観点より、無観客試合での実施となった今大会。無観客の上、換気のためシャッターも開けられ、寒風吹き込む新木場1stRINGから中継スタート。オープニングVTRが終わると、佐藤光留プロデューサーが登場。「本日はハードヒット『男の美学』新木場大会、ニコプロの生中継をご覧いただき、誠にありがとございます。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点により、今大会を無観客試合として行うことを約1ヶ月前に決めました。いまこの時間もライブで目の前の観客、ファンの皆様に話さないことに事態の重大さを感じています。プロレス・格闘技だけではなく、生で同じ空気を体感・共有してもらうエンターテインメント、そのすべてがいま世界中で小さく息をしないといけない状態になっています。やめることも正解ですし、続けることもまた正解だと思いますが、ハードヒットはたくさんの企業、そして個人の方々からスポンサードをしていただき、生中継で闘いを届けることで生きるやり方を選びました。果たしてそれが正解かどうかは、いまもって分かりません。しかし結果として沢山のスポンサーの方々が集まっていただき、人を殴り、関節を極め、投げることで生きていく人間が一人もハードヒットから消えなかったことは、ボクは正解だと思っています。極論を言えば人は栄養をとって寝ていれば、死ぬまで生きることが出来ます。なのに我々はまだ言語が発達していない時代から、火を囲み、声をあげ、踊り、木を叩き生活をしてきました。服に柄があるように、料理に味がつくように、我々もまた不要不急と言われているジャンルのひとつではありますが、生活に、生きるために欠かせないジャンルであったことを痛感しています。願わくば今回の騒動でひとつでも人生を彩るエンターテインメントが生き残ることを、日本という島口で年に4回しかやらない小さな興行の城の主として、心から願うと共にこの興行を行うところまで導いていただいた全ての方に感謝をしたいと思います。本当にありがとうございます!」と挨拶をすると、今大会を開催するにあたりスポンサードしてくれた企業や個人名を読み上げた。だが、スポンサードしながらも「恥ずかしいから名前を出さないでくれ」と申し出が多数あったという。最後に佐藤は「自分たちが必要であるという主張はしましたが、本当に必要であるかどうかは今日このリングの上で試合をして初めて判断されることだと思っています。選手全員、この困難な状況ですが、打ち破って画面の向こうに何を伝える闘いをしてくれると思っています。正座して見るもよし、寝転がって見るもよし、とにかく手洗いうがいだけは忘れずに楽しんでいってください」と言って挨拶を締めた。

第1試合は阿部諦道(浄土宗西山深草派)vs田馬場貴裕(ねわざワールド品川)。田馬場が重たいローを打っていくと、阿部が組みつくがガブって潰した田馬場。阿部はどうにか抜け出すとインロー。しかし田馬場はソバットからの掌底で阿部をコーナーに追い込むと、スロイダーで投げてマウントを取る。ここで阿部は田馬場の股下に潜っていき、田馬場の股下から頭を抜きながらアキレス腱固めを極めてギブアップを奪った。

第2試合は服部健太(花鳥風月)&田村男児(全日本プロレス)vs中村圭吾(DDT)&若松大樹(2AW)。服部と若松の先発で試合開始。若松は掌底から足首を取って倒すが、前転しながら逆に若松の足に飛び付いた服部は、立ち上がろうとする若松をグラウンドコブラのような形で寝かせると、一気にレッグスプリットでギブアップを奪う。
わずか27秒で決着してしまい、ハードヒット初参戦にもかかわらず出番がなかった中村は和田京平レフェリーに猛抗議。同じく出番のなかった田村もアピールすると、佐藤光留プロデューサーも入ってきて協議。その結果、急遽田村vs中村のシングルマッチを行うことになった。
中村は低空タックルを仕掛けるが、田村は潰していく。ともにレスリング経験があるため、両者なかなかいいポジションがとれず一旦立ち上がる。すると中村はその場跳びドロップキック。クリーンヒットして倒れた田村に、何とその場飛びムーンサルトで追撃。一気にアームロックを狙うが、バックに回った田村はリフトしてからマットに叩き付けると、後方回転ネックロックへ。中村も必死に脱出しようとするが、足を取った田村は中村の両足をクロスさせ、レスリングのアンクルホールドへ。中村はロープエスケープ。田村のタックルを切った中村だが、なおもタックルでテイクダウンさせた田村は再びアンクルホールドに捉えると、リング中央まで引っ張っていき、そのまま変形の逆エビ固めに捉えてギブアップを奪った。田村が握手を求めるが、中村はその手を払いのけて拒否した。

第3試合は前口太尊(TEAM TEPPEN)&洞口義浩(フリー)vs飯塚優(HEAT-UP)&井土徹也(HEAT-UP)。当初はクリスMAN太郎が出場予定だったが、朝の時点で体調不良を訴えたため、急遽前口が参戦することに。洞口と飯塚の先発で試合開始。飯塚がカニバサミを狙うが潰した洞口。掌底の打ち合いから飯塚が洞口の左足にローを連打。組みついた洞口だが、飯塚は自軍のコーナーに引っ張っていってタッチ。井土はステップを踏みながらローを入れると、速い掌底。洞口は首相撲の体勢から前口にタッチ。テンポよくローを蹴っていく前口だが、井土もローをカットしながら掌底で応戦。前口は蹴りでジワジワ井土をコーナーに追い詰めると、掌底の連打でダウンを奪う。井土はタックルでテイクダウンを奪うと、ニーオンザベリーからマウント。どうにか自軍のコーナーに押し込んだ前口はタッチ。井土もタッチすると、飯塚がタックル。うまく切った洞口は飯塚の左足を抱えてテイクダウンを狙うが、飯塚はそれを許さない。ボディへのパンチやローを着実に叩き込んでいく飯塚に対し、何とかタックルでテイクダウンを奪った洞口。ここで飯塚はロープエスケープ。前口がローで一気にラッシュをかけるが、飯塚はうまく前口を転がせると一気に逆片エビ固め。これで前口がエスケープ。さらに井土がタックルからバックに回ってスリーパーに捉えるが、ポジションが悪く前口は洞口にタッチ。強引に井土を押し倒した洞口だが、スイープした井土はニーオンザベリーから掌底。さらに腕十字を仕掛けるが、ここで時間切れ。残りポイント2-1で前口&洞口の勝利となった。

第4試合はSUSHI(フリー)vs依光健太郎(GG行徳ロッキー川村ism)。いきなり依光の左ミドルがSUSHIの腹部にヒット。ソバットをキャッチしようとしたSUSHIだが、依光はすぐに距離を取る。圧をかけようとするSUSHIだが、うまく距離を取りながらローや掌底を入れていく依光。SUSHIは掌底から組みつこうとするが、依光はうまく体勢を崩させるとガブっていく。どうにか離れたSUSHIだが、コーナーを背負ったところで腹部へのミドルから掌底。コーナーを脱出したSUSHIだが、依光は左足へローを連打。ダメージが大きいSUSHIはどうにか組みつくと、ガブっていく。しかし振り払った依光は左足へロー。気合いの咆哮をしながら前に出るSUSHIだが、依光は顔面への掌底、腹部へのヒザでダメージを与えると、なかなか前に出られなくなったSUSHIをロープに押し込む。それでもSUSHIは気合いと共に前に出るが、タックルをかわした依光は片膝をついたSUSHIの顔面にアッパー掌底を連打。これでSUSHIはダウン。カウント8で立ち上がるが、左右の掌底を連打した依光はSUSHIの顔面を蹴り上げる。これでSUSHIがダウンした瞬間、レフェリーが試合を止めた。

第5試合は伊藤崇文(パンクラスism)&中台戦(TEAM OVER KILL)vs谷嵜なおき(ダブプロレス)&山下りな(フリー)のグラップリングタッグマッチ。ハードヒット初参戦の谷嵜は上半身裸、ショートタイツ、ニーパット&レガース姿。大会名が「男の美学」なのに初参戦することになった山下は青い道着姿で登場。中台と谷嵜の先発で試合開始。中台のタックルを切った谷嵜だが、身長差を活かして脇を刺した中台は谷嵜を押し倒す。一気にヒザ十字固めを極めた中台だが、谷嵜は山下にタッチすることで助かる。伊藤がテクニックでテイクダウンを奪うが、山下も転がりながらアキレス腱固めを狙う。一旦立ち上がった伊藤だが、山下は押し倒してもう一度足関節を狙う。ならばと下からアームロックを仕掛けた伊藤は、山下が防御しようとするとヒザ十字を狙うが、山下はこれを袈裟固めで切り返す。悶絶する伊藤だが、どうにか脱出して中台にタッチ。バックを取った中台だが、足を刈って転がした山下。立ち上がった中台は強引に投げようとするが、踏ん張った山下は何とブレーンバスターで逆に投げると、袈裟固め。スイープした中台はバックを取る。どうにか脱出した山下は足を取ろうとするが、中台は伊藤にタッチ。山下も谷嵜にタッチすると、下になった伊藤は三角絞めを狙っていくが、頭を抜いた谷嵜は反転すると一気にアキレス腱固めへ。しかし伊藤もすぎに脱出してフロントネックロック。持ち上げてマットに叩き付けて脱出した谷嵜にタックルを仕掛けた伊藤だが、谷嵜は山下にタッチ。一度はロープに登ってのタッチだったため認められなかったが、山下はエプロンに立ってから改めてタッチ。バックを取った山下は強引にジャーマンで投げていく。3連発を狙ったが、ここで腕を取った伊藤はアームロックで切り返す。必死に防御してカメになる山下だが、下になった伊藤は余裕のポーズ。ならばと山下は袈裟固めに捉えるが、反転して脱出しバックを取った伊藤はフェースロックに体勢から山下の背中に乗ると、キャメルクラッチで反り上げてギブアップを奪った。

第6試合は佐藤光留(パンクラスMISSION)vsT-98(クロスポイント吉祥寺)のエキシビジョンマッチ3分3R。1、2R→キックボクシングルール、3R→ハードヒットルールという特殊なルールだが、“ムエタイゴリラ”の異名を持ちKNOCK OUTでも活躍するT-98相手に、ボクシンググローブをした佐藤は積極的にローやジャブを出していくが、T-98は右ミドルを連打。T-98がパンチもボディに入れていくようになると、佐藤の表情が歪む。右ストレートをボディにもらった佐藤からうめき声が漏れる。佐藤はガードを固めながらも自分からもパンチや蹴りを出していく。1Rが終了すると、鈴木健.txt氏が登場して、1分間のインターバルの間に“ラウンドCM”を披露。2R、プレッシャーをかけながらボディへのミドル、ハイキックを出すT-98。さらにローを連打していくが、佐藤はそれでも積極的に攻撃を繰り出す。T-98は余裕の表情で打ち合いに応じ、ハイキックも出すと、パンチを上下に打ち分け佐藤の動きを止めると、右フックをこめかみに叩き込んでダウンを奪う。カウント8で立ち上がった佐藤だが、さすがにかなり疲れている様子。残り10秒でボディにパンチをもらってしまい、2度目のダウン。それでもカウント9で田立ち上がった。鈴木氏がラウンドCMでTAKAYAMANIAの告知をしたあと、3Rはハードヒットルールということで両者グローブを外す。いくら疲れているとはいえ、佐藤のタックルを簡単に切ったT-98。それでも佐藤はアームロックに捉えるが、T-98はロープエスケープ。T-98がローに来たタイミングでタックルを仕掛けた佐藤だが、これも切ったT-98。どうにか組みつき、バックに回った佐藤だが、スリーパーに捉えようとしたところでT-98はエスケープ。なおもボディにパンチを打っていくT-98に対し、寝転がって猪木−アリの体勢になった佐藤だが、T-98は誘いに乗らない。立ち上がった佐藤に対し、何とタックルを仕掛けたT-98はバックに回ってスリーパーを狙う。しかし首を抜いた佐藤は一気にアキレス腱固め。T-98は慌ててロープエスケープしたが、ここで3R終了のゴング。
疲労困憊の佐藤に対し、笑顔を浮かべるT-98。すると佐藤が「ムエタイ9冠王と知り合ったのは下北沢の整体でした。まさか数ヶ月後、ボクのリング、そして誰もいないところでこんなしんどい思いをする日が来るとは思いませんでした。いまのプロレスのリング、いろいろな事情がありましてお客さんはいないんですけど、ぜひ! プロレスのリングでムエタイゴリラが見たいと、いまスマホの向こうで視聴者が言っています。大ムエタイゴリラコールが起こっています。それでは画面の向こうのハードヒットファンに、ムエタイゴリラ・プロレスへの道の行方を聞かせてください」と言ってマイクを渡す。T-98は「今日1、2Rはキックルールだったんですけど、3R目(ハードヒットルール)が面白かったんで。寝技いけるなって思ったんで、次あればハードヒットルールでオファーお待ちしています! MMAもいけると思います」と衝撃発言。ムエタイゴリラの本格的プロレスデビューは近いかもしれない。

セミファイナルは和田拓也(フリー)vsKEI山宮(GRABAKA)。和田はリング中央、山宮はリングを回る感じ。組みつこうとした和田をコーナーに押し込んで一気にネックロックで絞めていった山宮。和田はロープエスケープ。お互いボディに掌底を打ち合うと、和田はハイキック。ガードした山宮はロープに押し込むが、脇を差した和田。首相撲からヒザを狙った山宮だが、和田はタックル。潰してバックに回った山宮はニーロックに捉える。和田はエスケープして残り1ポイントに。グラウンドに引き込んだ和田は腕を取ろうとする。山宮が防御すると、バックに回った和田は足に絡みつく。しかし山宮は逆にヒザ十字を狙う。立ち上がって離れた和田は、片足タックルを狙った山宮に対し、うまく踏ん張って防御。ならばとニーロックを狙った山宮だが、和田が腕十字で切り返すと、山宮はロープエスケープ。和田はタックルでテイクダウンを奪うと、前転しがらバックを取り、そこからアキレス腱固めへ。山宮が極めさせないと、立ち上がった和田は組みついてきた山宮にビクトル投げ。しかし山宮が逆にヒザ十字。うまく脱出した和田はバックに回って胴絞めスリーパー。そこから腕十字にスイッチしたところで山宮がエスケープしたため、ポイントで並ぶ。掌底の打ち合いから払い腰を狙った和田だが、山宮も投げさせない。ロープに押し込んでいって倒した和田だが、山宮は下から三角絞めを狙う。しかし和田もクロスヒールホールドへ。山宮もアンクルホールドで応戦するが、ここで10分時間切れのゴング。残りロストポイントも1-1で並んだため引き分けに終わった。

メインイベントはロッキー川村(パンクラスイズム横浜)vs関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)。ステップを踏みながらリングを回る川村に対し、リング中央で構える関根。川村は関根の“圧”でなかなか飛び込めないが、関根もなかなか動かない。タックルを仕掛けた関根だが、これをステップでかわした川村。マタドールのように2度目のタックルもかわした川村は、両腕を下げてノーガードで挑発。すると関根はロープを背にした川村にタックル。両足を刈ってテイクダウンを奪うとアキレス腱固めへ。さらに川村の空いている左足首を力づくで捻りあげると、川村は悲鳴をあげながらロープエスケープ。左足にかなりダメージを受けた様子の川村だが、関根のガードをかいくくぐるように掌底を叩き込んでいく。関根は片足タックルからバックに回ると、前転しながらバックを取って腕十字へ。クラッチして耐える川村に対し、関根はコブラクラッチとレッグスプリットの複合技のような技を仕掛ける。そこから三角絞めにスイッチした関根だが、頭を抜いた川村は掌底を振り下ろす。ならばとオモプラッタにいった関根は、立ち上がって掌底。関根の右足にしがみついて防御する関根だが、関根はフロントネックロックへ。何とか頭を抜いて脱出した川村は一気にボディへのパンチと顔面への掌底でラッシュ。片膝をついた関根もどうにか打ち返そうとするが、カウンターで川村が右のフック掌底を叩き込んでダウンを奪う。必死の形相で立ち上がった関根にスーパーマン掌底で飛び込んだ川村だが、組みついた関根はノーザンライト・スープレックスのようなフロントスープレックスで投げるとアキレス腱固めへ。悲鳴をあげて悶絶する川村に対し、関根は逆片エビ固めにスイッチ。たまらずエスケープした川村は、ボディへのパンチと顔面への掌底で再びラッシュ。棒立ちでもらってしまった関根はダウン。どうにか立ち上がった関根に対し、川村はなおも掌底ラッシュ。さらにボディへのパンチから前蹴りを顔面にブチ込むと、大きく後退した関根の顔面に掌底を叩き込んでダウンを奪った。カウント7で立ち上がった関根は一発逆転を狙ってバックを取るが、川村は投げられまいと必死に抵抗。ならばとジャーマンを諦めて俵返しで投げた関根はマウントを取ると、スピニングチョークへ。これが決まらないと腕十字にスイッチするが、川村も必死にクラッチ。ここで15分時間切れのゴング。残りポイント3-2で川村が勝利。
関根が川村の腕を掲げて勝利を称えると、この試合のスポンサーとなってくれた松本幼稚園様とおけいち弁当様から勝利者賞が手渡された。マイクを持った関根が「川村さん、今日は負けました。でも悔しい。今年中にもう1階挑戦させてもらうよ。一本取るから」と言うと、川村は「エイドリアーン!」と返答して握手。最後にもう一度「エイドリアーン!」と絶叫して無観客で開催された『男の美学』を締めくくった。

【プロデューサーの大会総括】
佐藤 いまはまだギャラを配っている途中なんですけど……。初めて無観客でやったんですけど、そこからいろんなアイデアが生まれたので、やっぱりまだまだプロレス・格闘は死んでねぇぞってところが見せられたと思います。
ーー次回大会に向けては?
佐藤 いつもハードヒットって緊張感が世界最高峰じゃないとダメだと思っているんです。でも今日の緊張感って、いつもとは違う緊張感じゃないですか。だから次のハードヒットを普通に開催していいものなのかって。もう一度疑問が生まれているので、これを練って、考えて、新しい発見を見つけてから開催していこうと思っています。予定では6月。会場は新木場だと思うんですけど、ちょっと大きな動きがあることをやろうと思っているので。
ーー最後にニコプロを見ているファンにメッセージを。
佐藤 初の試みだったんですけど、どうだったでしょうか? 皆様の素直な感想が、より一層プロレス・格闘技をよくしていくと思います。いいものはいい、悪いものは悪い。誰かに見られようとする感想じゃなくて、自分の思ったままを我々にぶつけてきてほしいなと思います。そうしたらもっといいものになって、こっちに傾いたらまたこっちに傾いて。こうやっている間は運動というものになりますので、永遠に続いていくと思います。これから…次の大会から会場で見ようと思っていただいた方もりと思います。そういった方にいいものを届けられるように、ぜひハードヒットを今後ともよろしくお願いします。

なお、今大会の模様はニコニコプロレスチャンネルにて2020年4月7日いっぱいまで視聴可能です。

※チャンネル会員以外の方も無料でご視聴頂ける部分もあります。
※タイムシフト視聴はチャンネル会員の方のみご視聴頂けます。予めご了承ください。
※「ニコニコプロレスチャンネル」会員の方は全番組ご視聴頂けます。チャンネル視聴料金 月額550円(税込)

また、今大会のチケット払い戻しに関してはこちらをご参照ください。

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