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ニコプロpresentsハードヒット「月になる男達2019」

ニコプロpresentsハードヒット「月になる男達2019」

ニコプロpresentsハードヒット「月になる男達2019」
日時:2019年12月30日(月)
開場:17時30分
本戦開始:18時30分
会場:東京・ニューピアホール
観衆:後楽園ホールの半分(満員=主催者発表)

ダークマッチ① シングルマッチ 5分1R(延長3分)
服部健太(花鳥風月)
延長 時間切れ引き分け
依光健太郎(GG行徳ロッキー川村ism)
ダークマッチ② シングルマッチ 5分1R(延長3分)
洞口義浩(フリー)
2分09秒 肩固め
クリス★MAN太郎(クリス事務所)
第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
長井満也(元RINGS JAPAN)
2分36秒 首極め腕卍
飯塚優(HEAT-UP/第5回NEXT CONTENDERS tournament優勝)
第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
坂口征夫(DDTプロレスリング)
7分12秒 TKO(神の右膝→レフェリーストップ)
井土徹也(HEAT-UP)
阿部諦道(浄土宗西山深草派)
第3試合 OFGキックルール(無差別級) 3分3ラウンド
唐澤志陽(M16 TOKYO)
1R1分53秒 TKO(レフェリーストップ)
安藤雅生(フリー)
第4試合 シングルマッチ10分1本勝負
関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)
1分12秒 KO(ジャーマンスープレックス→10カウント)
内田ノボル(闘真)
第5試合 A.A.FOREVER企画presentsグラップリングタッグマッチ(エキシビジョン) 15分1本勝負
藤原喜明(藤原組)
近藤有己(パンクラスイズム横浜)
15分00秒 エキシビジョンのため勝敗なし
鈴木みのる(パンクラスMISSION)
中井祐樹(パラエストラ東京)
延長戦 A.A.FOREVER企画presentsグラップリングタッグマッチ(エキシビジョン) 5分1本勝負
藤原喜明(藤原組)
鈴木みのる(パンクラスMISSION)
5分00秒 エキシビジョンのため勝敗なし
中井祐樹(パラエストラ東京)
近藤有己(パンクラスイズム横浜)
ダークマッチ③ シングルマッチ 5分1R(延長3分)
田馬場貴裕(ねわざワールド品川)
1分00秒 アームバー
小林裕(フリー
ダークマッチ④ シングルマッチ 5分1R(延長3分)
SUSHI(フリー)
延長 時間切れ引き分け
クイック・チョップ・リー
第6試合 異種格闘技戦3分3R
ヨシタツ(フリー)
3R 時間切れ引き分け
西島洋介(フリー)
延長戦 ボクシングルールエキシビジョンマッチ3分1R
ヨシタツ(フリー)
1R エキシビジョンのため勝敗なし
西島洋介(フリー)
セミファイナル シングルマッチ10分1本勝負
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
10分00秒 TKO(時間切れ→残りポイント3-2)
KEI山宮(GRABAKA)
メインイベント A.A.FOREVER企画presentsシングルマッチ15分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)
15分00秒 時間切れ引き分け(残りポイント2-2)
和田拓也(フリー)

まずはプロデューサーである佐藤光留が登場し「本日は年の瀬のお忙しい中、寒い中、ご来場本当にありがとうございます。初進出の竹芝ニューピアホールは普段自分たちがホームリングにしているところよりも席の数は倍、使用料は後楽園ホールより上!(場内どよめく)そんな驚かなくてもいいじゃない。最初はここしか年の瀬に空いてなくて、どうしようか迷ったんですけど、これはいくしかないという勢いで借りまして。そこからがまあまあいろいろありまして、今日のお客さんのほとんどのお目当てと思われるエキシビジョンのカードを決めるところから始めました。控室はもうとんでもないことになってまして。いつも新木場とかでやっているインディーの選手と、なぜかそこに近藤さんがいて、中井先生がいて、藤原さんがいて、で鈴木さんがいて。かと思えば川村のセコンドで北岡が来ていたりとか。もう自分でもよく分からない状況になっています。ひとつ言えることは使用料とか、会場の椅子の席とかいろいろあったんですが、結局このリング、この場があるということは、出てくれた選手、協力してくれた協賛の方々、そして何よりチケット買ってこの場に来てくれた、ハードヒットの目撃者の皆様がいるから自分はプロレスが出来ているんだ、このリングに立てているんだとううのをいま本当に重く重く感じています。ありがとうの気持ちを言葉で言うのは人間として当然なんですけど、それをファイトで見せるのがプロレスラーだと思っています。第1試合から今日は8試合あります。ルールもいろいろあります。いままでハードヒット出たことない選手もいますし、常連だった選手も常に生き残りを懸けて闘っております。何一つ確定要素のない、それがプロレスだと思っております。強いか弱いか、非常に不自由なルールの中ですが、その中で自分がどういうプロレスラーか。格闘技と向き合えってきたかっていうのを表現して伝え、そして楽しんでもらうのがハードヒットのリングだと思っています。エキシビジョン目当てでもいいです! ぜひ全部の試合を見て、面白かった面白かったなと思ったら帰りの電車の中でスマホで調べてみようかなとか、売店も出てますのでちょっと買ってみようかなと思っていただければ、それが明日の我々プロレスラーの活動につながっていきますし、そうするとプロレス界ずっと続いていきます。よろしくお願いします」と挨拶。

第1試合は9月に行われた第5回NEXT CONTENDERS tournamentで優勝した飯塚優(HEAT-UP)が対戦を希望した元RINGS JAPANの長井満也(ドラディション)と対戦。飯塚は左ミドルから左右の掌底で前に出るが、長井もカウンターのミドル。組み付いた飯塚に対し、ビクトル投げからヒザ十字を仕掛けた長井だが、飯塚もアキレス腱固めで応戦。足を抜いた長井はレッグスプリットへ。しかし飯塚は下からオモプラッタを仕掛ける。極めさせない長井はクロスヒールホールドへ。飯塚はロープエスケープ。掌底で前に出てきた飯塚を首相撲に捉えた長井だが、飯塚は飛び付き腕十字からサドルロックを狙う。だが、長井はサイドにパスすると一気に首極め腕卍を極めた状態で立ち上がりタップを奪った。試合後、長井から握手を求めると飯塚の健闘を称えた。

第2試合は松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)&坂口征夫(DDTプロレスリング)vs井土徹也(HEAT-UP)&阿部諦道(浄土宗西山深草派)。松本vs阿部で試合開始。下から仕掛けようとする松本だが、阿部もそう簡単には取らせない。アームロックを取られたところで阿部は井土にタッチ。久しぶりのハードヒット参戦となった坂口だが、井土は片足タックルからテイクダウン。だがすぐに立ち上がった坂口は強烈なローキック。組み付いていった井土だが、坂口は松本にタッチ。松本の低空タックルを潰してバックを取った井土は、そっからマウントへ。腕十字を仕掛けるが、松本は回転しながら脱出すると逆に腕十字。さらにヒールホールドにスイッチすると、井土はロープエスケープ。阿部がローリング掌底を叩き込んでグラウンドに持ち込むが、松本は回転しながら腕十字を仕掛ける。しかし阿部もアキレス腱固めで切り返す。ここで松本は坂口にタッチ。ストレート掌底で阿部をフラつかせた坂口は、それでも前に出てくる阿部にボディブローをブチ込んでダウンを奪う。井土が出て来ても坂口は左ミドル。しかし右ミドルをキャッチし張り手を見舞った井土は、ハイキックからのタックルでテイクダウンを奪うと腕十字へ。坂口は辛くもロープエスケープ。一気にラッシュをかける井土だが、坂口はボディへのニーリフトからハイキック。棒立ちになった井土に神の右膝をブチ込むとダウン。レフェリーはダウンカウント6まで数えたところで、ピクリともしない井土を見て試合をストップした。

第3試合は唐澤志陽(M16 TOKYO)vs安藤雅生(フリー)のオープンフィンガーグローブによるキックルールの試合。着流しスタイルの安藤に対し、唐澤はセクシー美女ダンサーを従えて入場。かなり体を絞った安藤は積極的に前へ出て圧力をかけていく。思わず後退する唐澤だが、カウンターのストレートが安藤のアゴにヒットしてダウン。唐澤はそれでも前に出ようとする安藤の左足にローを叩き込むと、オーバーハンドのフックをカウンターで叩き込んで2度目のダウンを奪う。ストレートで突進した安藤は、右目尻から出血しながらも、唐澤をコーナーまで追い込んで左右のパンチでラッシュ。しかし唐澤は右フックを叩き込んで3度目のダウンを奪ってTKO勝利。

第4試合は関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)vs内田ノボル(闘真)。この試合は内田がキックボクシンググローブの着用を希望し、関根が認めたため特別ルールで行われることがアナウンスされる。いきなり二段蹴りから浴びせ蹴りで飛び込んだ内田。ダウンした関根に対し、内田は立ち上がってきたところにパンチでラッシュ。ハイキックも織り交ぜながらラッシュするが、ガードを固めた関根はバックに回ると、一気に必殺のジャーマンで投げ捨てる。10カウント以内に内田が立ち上がれる関根が勝利。

第5試合は藤原喜明(藤原組)&近藤有己(パンクラスイズム横浜)vs鈴木みのる(パンクラスMISSION)&中井祐樹(パラエストラ東京)のグラップリングタッグマッチ(エキシビジョン)。近藤→中井→鈴木→藤原の順に入場。近藤vs中井で試合開始。いきなり下からオモプラッタを仕掛けていった中井。カットに入ろうとする藤原を和田京平レフェリーが制すると、近藤は自力で脱出するが、中井はなおもレッグスプリットへ。さらに足首を極めようとする中井だが、ついに藤原がリングインしてストンピングでカット。中井が鈴木にタッチすると、鈴木は控えの藤原にフロントキック。「お前が出てこいよ」と挑発すると、藤原もタッチしてリングイン。不敵な笑みを浮かべながら藤原をコーナーに押し込み、アームロックを狙った鈴木だが、藤原は体勢を入れ替えて張り手。京平レフェリーが打撃を黙認してしまったため、鈴木がチョップとストンピングでお返しすると、藤原は一本足頭突きで応戦。金具に頭をぶつけてアピールする藤原は、控えの中井にもヘッドバット。さらに鈴木を羽交い締めにすると、指示を受けた近藤も鈴木にストンピング。何だか嬉しそうな近藤に張り手を見舞った鈴木は、アキレス腱固めを狙った近藤のマウントを取るとストンピング。タッチを受けた中井はバックを取ってグラウンドに持ち込む。レッグスプリットからグラウンドコブラのような体勢になるが、タップしたと見せけて脱出した近藤は藤原にタッチ。藤原はアームロックを狙うが、中井は腕十字狙い。お互いに極めさせず、中井が鈴木にタッチすると、痺れを切らせた鈴木はストンピングから強引にアキレス腱固め。残り3分となり、逆に藤原がアキレス腱固めを極めると、鈴木は苦痛に顔を歪ませながら「極めてみろ!」と挑発。藤原がガッチリ極めると、悶絶しながらもタッチを我慢した鈴木は強引に立ち上がって脱出。藤原が近藤にタッチすると、近藤はアキレス腱固め。すると藤原ももう片方の足にアキレス腱固め。鈴木の「助けろよ!」という叫びを聞いて、中井がカットに入るが、近藤が中井を抑え付ける。ここで15分時間切れのゴング。
するとマイクを鈴木が「何がエキシビジョンだ、クソジジイがよ! お前らも調子に乗りやがって! こんな年末にお前ら暇だな! お前が本当に見たかったやつは本当は違うよな? プロレスラーvs格闘家だよな!」と言うと、近藤に中井と同じコーナーに行くように指示。藤原と握手をして5分間の延長戦を要求。藤原は「お前が言い出しっぺだ」と先発を鈴木に譲る。中井が鈴木の足に絡みつき、マウントを取るが鈴木も腕を取っていくと、自ら場外に出て中井を引きずり出す。何と日本の総合格闘技のパイオニアである中井に場外乱闘を仕掛けた鈴木は、助けに入ろうとした近藤には張り手。さらにイスまでリングに持ち込もうとするが、さすがに京平レフェリーが止める。すると鈴木は近藤に握手を求め、近藤が応じたところにガットショット。さらに藤原を呼び込むが、藤原は近藤ではなく鈴木に張り手。さらに中井にも「来い!」と指示。三人がかりで鈴木にストンピングを見舞うと、藤原と近藤はまたもダブルのアキレス腱固め。ついに京平レフェリーがフォールカウントまで叩き始めるが、鈴木のロープエスケープは認めない。残り1分となり藤原はチョーク攻撃から羽交い締めに。そこに近藤がストンピング、中井がボディブローからラリアットを叩き込むというもの凄い光景が繰り広げられる中、時間切れのゴング。
グッタリと倒れ込んだ鈴木だが、近藤も中井も笑顔。マイクを持った鈴木は中井に「お前が一番悪い。本当はよ、このオファーを受けた理由とか感動的な話をしようと思ったのに、お前と近藤とあのクソジジイ! いい加減なことしやがって。覚えておけ! (中井との)シングルは還暦過ぎたら決着つけよう! 60過ぎたら誰も見ていない道場でやってやる!」と言ったあと、中井とタッグを組んだ本当の理由として、30年近く前鈴木がパンクラスを作った頃、敵対関係にあった修斗の王者だったのが中井だった。どちらも自分たちこそ一番だという思いでいたが、「今日一番伝えたかったのは、向き合えば殴り合うし、極め合うし、どっちが上か決めるんだけど、敵は隣の修斗じゃない! 柔術じゃない! パンクラスじゃない! プロレスじゃない! 敵は……世界だ! そう思っているんで。プロレスも格闘技も関わっているみんなにこれがメッセージ、さあ世界を目指そう!」と語った。中井も「こういうことになると思わなかったんですけど(苦笑)、僕らは格闘技をやってきて、プロレスは自分も好きで。全部終わった話です! だから次に向かっているんです。鈴木さんとも練習していこうって話をしているし、今日こういった機会をいただてよかったと思います」と言うと、最後は笑顔で記念撮影に応じた。

第6試合はヨシタツ(フリー)vs西島洋介(フリー)。この試合はフリーダウン、フリーエスケープ、判定なし。ボクシンググローブの着用&レガースやニーパットなしの打撃OK。頭部から落とす投げ技やヒジ・ヒザによる攻撃は禁止。寝技は制限時間10秒でヒールホールドは禁止という3分3Rの異種格闘技ルールとアナウンス。黒いショートタイツのみのヨシタツはゴングと同時にドロップキック。かわした西島だが、ヨシタツはタックルでテイクダウン。だが、西島はすぐにロープエスケープ。積極的にタックルを仕掛けるヨシタツだが、テイクダウンしても西島がすぐにロープにエスケープする展開に。強引に引き離そうとするヨシタツだが、顔面にパンチをもらってしまいダウン。さらに袈裟固めに持ち込んでも極める前に10秒経ってしまいブレイク。
2R、西島はボディ狙いのパンチ。ヨシタツは前蹴りのフェイントからタックルへいくが、やはりテイクダウンしても西島はすぐにロープエスケープ。
3R、掌底で応戦しながら強引に胴タックルを仕掛けるヨシタツだが、ロープに押し込む格好となりブレイク。胴タックルからグラウンドに引き込んだヨシタツは、ついにマウントを取って腕十字を仕掛ける。だが、腕が伸びる前に10秒経ってしまいブレイク。脇を差して投げようとしたヨシタツだが、西島はロープエスケープ。何とか押し倒してテイクダウンすると肩固めを狙ったヨシタツだが、またも10秒ブレイクとなり時間切れのゴング。
マイクを持ったヨシタツは「もうひとつだけ俺に時間をください!」と言うと、高校時代の岐阜で唯一のボクシングジムに通っていた頃、そのジムにいたカナダ人のアマチュアヘビー級王者がいたのだが、その選手とスパーリングと試合をするため西島が来たという。そこでジムの会長から当時のヨシタツ少年とスパーリングをしてくれと言われた西島だが、相手にされなかったという過去があることを告白。リングの外でマススパーしかさせてもらえなかったというヨシタツは「25年目の続きを1Rでいいからやらせてほしい!」とボクシングルールでの延長戦を要求。試合を見ていた佐藤光留も承諾したため、ヨシタツはバトルトランクスとシューズを履き、ボクシンググローブをつけた。西島は異種格闘技戦のときよりも余裕を持ちながら、ボディにパンチを入れていく。ヨシタツも西島に手招きで挑発されながらも、ワンツーで前に前に出ていくが、なかなかパンチが顔面に当たらない。さすがにボクシングルールでは圧倒的に強い西島だが、ヨシタツもダウンすることも下がることもなく3分間闘い抜いた。

セミファイナルはロッキー川村(パンクラスイズム横浜)vsKEI山宮(GRABAKA)。この再戦を希望した山宮はロッキーに対して、アポロを彷彿させるタイツで登場。山宮のセコンドにはGRABAKA勢、川村のセコンドにはパンクラスイズム横浜勢がつく。お互いに掌底を出しながら緊張感のあるスタンド勝負。山宮はガードを上げながら、隙あらばストレート掌底を伸ばしていく。レガースを着用した川村はローで山宮のバランスを崩すと、掌底の打ち合いからミドルキック。さらにボディへのパンチ。山宮もストレート掌底やフック掌底を叩き込むが、コーナーに追い込んだ川村はボディへのパンチ。お互いに決定的な一撃がない中、山宮のカウンター掌底を食らった川村はハイキックを返す。フラついた山宮になおもハイキック、ローで追い撃ちをかけた川村ボディへのミドル。掌底で前に出る山宮だが、川村はボディへのパンチから左右の掌底。フラつく山宮に一気に掌底でラッシュをかける。コーナーを背にしてガードを固めるのが精一杯の山宮を見て、レフェリーはダウンを取る。残り1分となり、山宮も前に出るが、川村はヒザからミドル。さらに掌底の打ち合いに。時間切れのゴング鳴ると、残りポイント3-2で川村が勝利。
ロープにもたれてグッタリする山宮に対し、語りかける川村。何度も頷いた山宮は川村に合わせるように正座すると、「やりましょうよ」と言いながら川村が張り手。川村もすぎに張り返し、どうやら再戦を約束してリングを降りた。

メインイベントは佐藤光留(パンクラスMISSION)vs和田拓也(フリー)。お互いにローを蹴っていくと、徐々にミドルの蹴り合いに。場内が静まり返る中、組み合った両者。ガブった佐藤だが、バックに回った和田。得意の足関節を狙った佐藤だが、和田は素早く脱出。緊張感のある打撃戦から組み付いていった和田だが、サイドにパスした佐藤。スイープして上になった和田はクロスヒールホールドを仕掛ける。だが、猪木−アリになった佐藤は上からパンチを打ち下ろす。下からオモプラッタで切り返した和田はアームロック。ここで佐藤はロープエスケープ。ガブった和田はフロントネックロックへ。首を抜いた佐藤だが、スイープしてマウントを取った和田は三角絞めと思わせておいてアンクルホールドへ。佐藤もアンクルホールドを仕掛けるとアキレス腱固めにスイッチ。ここで和田がロープエスケープ。ローの蹴り合いから佐藤のローがヒットし、和田が後退。コーナーに押し込んだ佐藤だが、和田はビクトル投げからヒザ十字。堪らず佐藤はロープエスケープ。タックルでテイクダウンした和田はマウントを取る。10分が経過し、腕十字を狙った和田だが、佐藤が素早くアキレス腱固めで切り返して和田はロープに脱出。気合いの雄叫びをあげた佐藤はミドルからロー。和田もミドルで応戦するが、佐藤のローを嫌って和田が逃げる。グラウンドに引き込んだ佐藤はヒザ十字へ。防御する和田は、逆にクロスヒールホールドへ。佐藤もアンクルホールドで応戦するしつつ、和田の顔面に掌底。そこからアキレス腱固めを狙うが、和田が張り手を連打。「全然痛くありません!」と強がる佐藤はアキレス腱から逆片エビ固めへ。ここで和田はロープエスケープ。掌底の打ち合いから後退する佐藤を追った和田が、フロントネックロックで飛び付く。首を抜いた佐藤だが、和田はオモプラッタから腕十字を狙う。さらに逃れようとした佐藤をフロントネックロックに捉えると、腕十字にスイッチ。残り30秒となったが、佐藤は苦痛で顔を歪ませながらロープエスケープ。この直後、15分時間切れ、残りポイント2-2で引き分けのゴング。
お互いに座礼をして、健闘を称え合うとマイクを持った佐藤が「出てくれた選手、そして和田さん! あとこれを見ているアノ人、どうもありがとう! 周りからよく言われるんだよ。もういなくなった人、もう死んだ人のことはいいんじゃないかって。……出来ないんだよ。どうしても出来ないなんだよ! 本当は楽しみに来ているんだから、『プロレス楽しかったね。最高!』って言って帰らせないといけないんだけどさ。でもウソついて『最高!』って言うんだったら、俺たちの本音を聞いてくれよ。本当に本当にあの日から…6月3日から! このリングにずっといた人がいなくなって、もう正直プロレスのリングに立っているのがやっとです。だけど同じ思いでリングに立っている人が反対側のコーナーにもいてくれるから! リングには立っていないけど、同じ思いを持って聞いてくれてる人がいるから! 俺たちまだまだプロレスラーとして闘います! 鈴木さんがさっき格闘技じゃない、プロレスじゃない、修斗じゃない、パンクラスじゃない、世界だって言ったけど、もう我々違う国に行った人、違う世界に行った人にも届けるように闘っていかなきゃって思っているんです。同じ思いを持った和田さんもいいですか? たぶん、たぶんだけどあの辺(会場の隅を指差しながら)にいる気がするんだよ。大体そう!」と言うと、和田も「今年は悲しくて悲しくて、あの日から何も変わらなくて。本当、練習とか試合とかも出来るのかなって思っていたけど、佐藤光留とかハードヒットの仲間とか応援してくれる沢山のファンがいてくれたから。仲間もたくさん出来て。今日、俺がここに立っているのは青木篤志がいないと。鈴木さんとかいらっしゃる中でメインイベント張らせてもらっているなんてあり得ないから! 感謝しかない」と言うと、佐藤に世界ジュニアヘビー級のベルトを獲ってくれとエールを送った。最後に佐藤が「まさかこんなに苦労した自主興行で、こんなプレッシャーかけられると思いませんでした。でもそれが俺たちのずっと一緒にいた青木篤志っていう人間の人柄だと思うから。死して尚! いなくなって尚! まだまだ俺たちの心で生き続ける青木篤志のこと、一生プロレスを通じて追いかけていきます。いい笑顔で帰れる楽しいプロレスは他にもたくさん見たよ! もうハードヒットはこういう世界観だから諦めて今日は帰ってくれ! でもまだまだ来年もいい試合・悪い試合・悲しい思い・とんでもねぇ思い、沢山させるからな! また2020年もよろしくお願いします! ありがとうございました!」と挨拶すると、青木篤志さんの入場テーマが鳴り響いた。

【プロデューサーの大会総括】
ーー大会総括を。
佐藤 いや、まだこれから変態自衛隊Tシャツを売りにいかないと…いや、配りに行かなきゃいけないんで。総括もアレもないですけど、やっぱりまだまだやらなきゃいけないんだなと思いました。
ーー今日は鈴木選手が初参戦でした。
佐藤 うまくいかないことだらけでした。京平さんだったらあの4人うまくまとめてくれると思ったら、一緒になって「行け行け」って言ってるから。でも、もういいんです!
ーー今年はハードヒットにとっても辛い1年になりましたが、改めて振り返ってみて。
佐藤 もう振り返りたくないです! 昨日のことのように思い出すので。青木さんが亡くなりましたっていうLINEも、会いに行ったときの顔も、触ってあげてって言われて触ったときの「なんでこんなゴツイ、いつも一緒にやっている人がなんで動かないんだろう」って思うこと全部だから。でも振り返らなくてもいるってことは、前見てもいるってことなんで。
ーーということは来年もやると。
佐藤 来年もやります! まずはホームリング新木場に戻り(苦笑)。来年、ワタシ20周年なんで。20周年記念試合として、鈴木さん以外とやりたいと思います。
ーー記念興行的なことは?
佐藤 記念興行はやるかもしれないですけど、全部に試合が20周年ですよ。
ーー来年はオリンピックイヤーであり、佐藤光留20周年イヤーだと。
佐藤 オリンピックって何すか? 知らないです!
ーーそういうのがあるんですよ。
佐藤 あ、そうなんですか。教えてください、ちゃんと。
ーー鈴木選手をまたハードヒットに上げる気は?
佐藤 いや、上げたいのは山々なんですけど、出てくれないんです。「俺はファイトマネーもらったらどこでも試合するんだ」って言って、スタンガン高村とも試合した鈴木さんがハードヒットのリングは「うーん、出たくない」って言うんで。
ーー意味のあるカードだったら、今日みたいに上がってくれる可能性も?
佐藤 今日以上のってあるのかな? あるんだろうな……あるんでしょうね。考えます!
ーー20周年でやりたい意中の相手はいますか?
佐藤 もう僕の反対側に立つコーナー、それこそ鈴木さんが教えてくれたことですよ。「反対側のコーナーから親が来たって、お前殴れるのか?」っていうのは、僕、練習生のとき、デビュー前、20年前に教わったことです。「本当にやらなくてもいいかもしれないけど、来たら行く覚悟でプロレスやれや」って言われているので。反対側から来る奴、全員殴りますよ! それが意中の相手です!
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