ニコプロpresentsハードヒット「遺言」
日時:2024年5月30日(木)
開場:19時00分
開始:19時30分
会場:東京・東京ZOO
観衆:人数不明(超満員札止め=主催者発表)
第1試合 デッドリフ太郎presents 5ロストポイント 15分1本勝負 | |
○ | 前口太尊(飯伏プロレス研究所) |
5分44秒 KO | |
● | 田馬場貴裕(IMPACT) |
第2試合 RYSKパートナーズpresents 5ロストポイント 15分1本勝負 | |
○ | 渡辺壮馬(GLEAT) |
5分58秒 TKO(レフェリーストップ) | |
● | 服部健太(フリー) |
セミファイナル 新太平洋運輸株式会社presents 5ロストポイント 15分1本勝負 | |
○ | 佐藤光留(パンクラスMISSION) |
6分3秒 ストレートアームバー | |
● | 斎藤拓海(花鳥風月) |
メインイベント 松本幼稚園presents 5ロストポイント 15分1本勝負 | |
△ | 川村亮(マイティーロッキーズジム) |
15分00秒 時間切れ引き分け(残りポイント2−2) | |
△ | T-98(MUAYGORI GYM) |
まずは大会プロデューサーの佐藤光留が登場。超満員の客席を見て思わず「多いな」とつぶやいてから「こんだけ来ていただいて言うのも何ですけど、こんなはずではありませんで。というのも、そもそもハードヒットの大会を久しく行っていない上に、先日行われたLIDET UWFの試合で向こうの大将と言われている伊藤(貴則)選手に動けなくなるまでに投げ続けられまして、果たしてこのまま自分がハードヒットを……散々あれだけ現在進行形のUと言っていたものを続けていいのだろうかと、まあまあ悩んで。それでもいい経験ばかりが自分を成長させる経験ではないなと。悪い経験もすべて、何ならそっちのほうが現在進行形のUを成長させるんじゃないかと。ただいきなり明るく、LIDET UWFみたいに大きい会場をパッと押さえてやるってことは僕には出来ないということで、東京ZOOを選び、遺言というタイトルで興行をやったら……LIDET UWFの(鈴木裕之)社長が来ているという。何をしているんですか? ビックリしましたわ(苦笑)。一番ビックリしてるのは渡辺壮馬ですよ。そういうハプニングもあるんですけど。実際このような会場に……80人満員って聞いていたんですけど、いま半分ちょっとぐらい(のお客さん)なんですけど、これの倍入るってどういう情報なんだ! 近所から苦情が来る・来ないよりも客が入れないだろって話なんですけど。それでもこれぐらいのお客さんが、この時間、この場所に駆けつけてくれるってことは、まだまだ……本当にリングの上で昔言った『お客さんが一人になってもハードヒットは続けるんだ』ってことに、いま意味を感じています。昔、前田日明さんが『選ばれし者の恍惚と不安二つ我にあり』って言葉でUWFを始めたとき……その言葉を思い出しても、我々“選ばれてないU”なんですよ。自分で始めて、自分で受け継いで、自分で勝手に言っている。自称U。何ならうちはUWFっていう言葉もないですから。世間のどこにも届かない。でもそんな僕らがUWFとして立っていられるのは、これ間違いなく皆さんが見てくれるからですね。プロレスっていうのはお客さんが見てくれないと成立しないっていうことを、コロナでずいぶんと思い知らされて。本当にありがたい気持ちでいっぱいなのと、やればやるほど今週の週刊プロレスに“佐藤光留の経歴に比べれば、佐々木憂流迦のやってきたことはさらに上だから、比べるのはおこがましい”みたいなに書かれていたことに、まあまあ腹が立ってまして。今日はその苦情を10分ぐらいですね……まあこれは90%ぐらい本気の冗談なんですけど、確かに雑誌にも出ないですし、もちろん今日は取材はどこも来ませんし。世間にいる人にUWFってものを聞いたとき、なかなかハードヒットが出てくることはないと思うんですけど…かと言ってそれは我々がプロレスラーとしてここに立っていることをアメリカ人に聞いたって知らないわけですよ。同じ地球にいて、これだけ文明が発達してたって、佐藤光留がハードヒットやってるって、アメリカでプロレス好きな奴の多くは知らないわけですよ。もちろん、我々も向こうのインディーの様子は分からないです。でも知名度とか動いているお金だけで、もしその文化の評価がつくのであったら、もうプロレスなんて文化はスポーツではないし、エンターテインメントとしても成り立っていないはずなんですよ。それがなんでこうやってずっとあるかっていうのは、これはもう一人一人の人間が『楽しい』『面白い』『プロレスがなければ生きて行けない』『プロレスがあったから明日からまた頑張れる』こういうものの時間の積み重ねだと僕は思っているんです。もちろんリング上であったり・なかったりっていう話はあると思うんですけど、週刊プロレスにああいうことを久々に書かれたってことで公式に取材拒否にしようと思うので、ぜひ皆さんTwitter(現X)で書いていただかればと思います。……取材拒否にしたんですけど、そもそも来ていないんですけど。別に週刊プロレスに出ることだけがプロレス界ではないですし、こうして応援してくださる皆さん、敵陣視察に来てくれたLIDET UWFの皆さん…三人で来てますからね。まあまあの数ですよ、ホントに。11分の1くらいですよ(苦笑)。こんなところだとは思わなかったでしょ、鈴木社長。渡辺壮馬目当てで2枚当日券も売れましたので、これからはハードヒットのエース渡辺壮馬と共に! でも本当によく『いい経験が出来ました』ってプロレスラーは言うんですね。タイトルマッチやった、大物と試合したときとか……いい経験だけで伸びるほど人生甘くないんで。苦い経験、辛い経験、こういう場所での試合含めて我々のプロレス人生なんで! 週刊プロレスにガッチリ中指立てる! 気持ちは週刊プロレスなんてブチ○してやる気持ちで、今日も対戦相手の斎藤拓海を蹴り○しますんで! その代わり、これに巻き込んでしまったハードヒットのみんな一人一人に『申し訳ないな』って言ったんですけど、誰も気にしていませんでした。6月は実家プロレスがあって、7月はロード・トゥ・川崎、8月にはまた川崎球場(富士通スタジアム川崎)やることになります。今年の川崎球場は後日発表するんですけど、本当に緊急事態宣言がなぜか我々のところだけに来る状況でして。その中を乗り切っていくためにも今日の1試合1試合、自分の1秒1秒の人生がすべて乗り越える材料になると思いますので一生懸命頑張ります! どうも周辺の方々はプロレスに非常に理解のある方々のようなので、夜11時に受け身を取っても怒られなかったらしいです。まあ怒られたら『スミマセン』って言えばいいんで。斎藤拓海が。ぜひじっくり見るところ見て、声出すときは声出して選手を応援して、試合を盛り上げて楽しんでいっていただければと思います! よろしくお願いします」と挨拶をしてから、簡単にハードヒットルールを説明。
第1試合は前口太尊(飯伏プロレス研究所)vs田馬場貴裕(IMPACT)。ローを蹴って行く太尊だが、体格で勝る田馬場はお構いなしに胴タックルで突っ込んで行く。そこからリフトしてマットに叩き付けた田馬場は、バックを取って胴絞めスリーパーを狙う。太尊も潜っていって防御。肩固めにスイッチした田馬場だが、太尊はうまく脱出。強烈なミドルを脇腹に叩き込んだ太尊は、続けてロー。田馬場は一気に突っ込んで太尊をコーナーに押し込むと、ヘッドロックから投げてテイクダウン。袈裟固めで絞め上げようとする田馬場だが、太尊は転がってロープエスケープ。田馬場のミドルをキャッチして転がした太尊に対し、田馬場はグラウンドでの勝負を要求。しかし応じない太尊は、立ち上がった田馬場にハイキック。これはかすめただけ。ローをもらいながらも組み付いた田馬場は、またもリフトしてマットに叩き付ける。アームロックを狙った田馬場だが、太尊が防御するとガブっていった田馬場。フロントネックロックを防御しながら、逆に田馬場の顔面にヒザを入れた太尊はダウンを奪う。カウント8で立ち上がった田馬場の頭部を太尊のハイキックがかすめる。そこから太尊は掌底でラッシュ。どうにか立ち上がろうとした田馬場だが、朦朧とした状態でコーナーに倒れ込み、ここで10カウントが入ったため太尊がKO勝ち。
第2試合は渡辺壮馬(GLEAT)vs服部健太(フリー)。低い姿勢から片足タックルを仕掛けていった服部だが、壮馬は切ってみせる。鋭いローからまたも服部のタックルを切った壮馬だが、三度目のタックルでどうにかテイクダウンを奪った服部。上四方の体勢だが、ガードポジションにした壮馬は下から掌底を打って行く。嫌がった服部はアキレス腱固めにスイッチするが、上体を起こした壮馬は立ち上がって脱出。掌底を狙って飛び込んだ服部だが、壮馬の掌底がカウンターでクリーンヒット。ダウンした服部だが、カウント6で立ち上がる。服部のタックルを切った壮馬はカニ挟みを仕掛けるが、これを潰した服部は足関節を狙う。転がって防御した壮馬だが、横四方を取った服部はアームロックを仕掛ける。これも回転した壮馬だが、服部はうまく腕十字で捕獲。壮馬はロープエスケープ。掌底から鋭いローキックを連打し、服部から二度目のダウンを奪った壮馬は、掌底でラッシュをかけるが、組み付いた服部は腕を巻き込むようにテイクダウン。ハーフガードから服部のバックに回った壮馬は、強引に投げようとする。しかしビクトルヒザ十字で服部が切り返すと、壮馬は悲鳴をあげながらロープエスケープ。ここで壮馬はローから掌底でラッシュをかけると、コーナーを背にした服部の腹部にソバットを突き刺す。ダウンした服部だが、どうにかカウント9で立ち上がる。しかし壮馬はまたも腹部にソバット。服部の体が宙に浮くほどの衝撃で、レフェリーが即座に試合をストップ。壮馬がレフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。
セミファイナルは佐藤光留(パンクラスMISSION)vs斎藤拓海(花鳥風月)。佐藤光留興行の常連になりつつある斎藤だが、ハードヒットはこれが初参戦。積極的に前に出て行く斎藤だが、光留は掌底をガードやスウェーで防御すると、逆にカウンターのフック掌底。いきなりいいのをもらった斎藤をタックルでテイクダウンさせた光留は、サイドにパスすると袈裟固めの体勢に。必死に動いて逃れようとする斎藤だが、マウントを取った光留はガブっていく。コーナーに押し込んでいった斎藤だが、体勢を入れ替えた光留はボディへのパンチからロー。ガムシャラに掌底で前に出ていく斎藤だが、首投げから再び袈裟固めに捉えた光留。ヘッドシザースで何とか脱出した斎藤だが、ジワジワと上になった光留はマウントを取る。しかし下に潜って脱出した斎藤は掌底からロー。光留もローを返すと、左右の掌底からローキックでダウンを奪う。カウント8で立ち上がった斎藤はガムシャラに前に出て行くが、光留は冷静に先ほどと同じ場所にローを入れて再びダウンを奪う。ローを警戒するあまりやや動きが鈍った斎藤の足を刈ってテイクダウンを奪った光留は、サイドから一気にストレートアームバーを極めてタップを奪った。光留は斎藤を引き起こすと、握手をして健闘を称えた。
メインイベントは川村亮(マイティーロッキーズジム)vsT-98(MUAYGORI GYM)。コロナ禍の真っ只中だった2020年3月に無観客で開催されたハードヒット「男の美学」で、佐藤光留とエキシビジョンマッチ(1、2R→キックボクシングルール、3R→ハードヒットルール)を行った“ムエタイゴリラ”T-98がハードヒット本格デビュー。いきなり強烈なミドルを出していくT-98だが、これは川村もガード。ボディブローからのローキックというコンビネーションを出していくT-98だが、川村は蹴りの打ち終わりにタックルを合わせる。だが、コーナーで体勢を入れ替えたT-98はヒザを叩き込む。しつこくテイクダウンを狙う川村は、腰が重いT-98のバックに回る。背後から顔面に掌底を入れていった川村は、どうにかT-98をテイクダウンさせるが、T-98もうまく川村を突き飛ばして脱出。鋭いローを打っていくが、川村もボディブローからの掌底を返す。ノーガードで挑発していった川村は、T-98のミドルをブロックするとストレート掌底。そこからタックルでロープに押し込むが、T-98はテイクダウンを許さない。何とか両足を刈ってテイクダウンさせた川村は、マウントからT-98の脇腹にパンチ、顔面に掌底を入れていく。コーナーを背にして上体を起こしたT-98は、川村がガブったところで素早くバックに回りヒザを連打。さらにボディブローから左右の掌底でダウンを奪う。掌底で前に出た川村だが、T-98も下がらずにボディブローで応戦。逆に前に出たT-98は脇腹にミドルを叩き込む。苦しそうな表情を浮かべながら、どうにか組み付いた川村は鯖折りでテイクダウンを奪う。マウントから肩パンチを打ち降ろす川村だが、T-98はロープエスケープ。タックルで突進した川村に対し、ヒザを入れてコーナーに追い詰めたT-98が思わずエルボー。ムエタイでは有効だが、ハードヒットでは反則となるため、レフェリーが一旦ストップしてT-98にイエローカードを提示。表情が一変した川村はノーガードでT-98に詰め寄っていくと、鯖折りでテイクダウン。パウンド掌底を入れながらアームロックを狙った川村だが、T-98も極めさせない。袈裟の体勢からバックマウントを取った川村は掌底を打ち降ろすが、T-98はカメになって耐える。ならばとスリーパーを狙った川村だが、T-98はロープスケープ。ローの連打からボディブローを叩き込んだT-98だが、ロープを背負った川村は左右の掌底を返すと前に出る。ここでボディにヒザを連打したT-98。思わずヒザから崩れ落ちダウン状態の川村。動けない川村にスリーパーを狙ったT-98だが、逆にフロントネックロックで切り返した川村。グラウンドに引き込もうとしたが、これはT-98の首がスッポ抜ける。ダメージもあり座り込んだまま川村はT-98に「来いよ」と挑発。当然グラウンド勝負には付き合わないT-98。ガードの上からでも強烈なT-98のミドルに、思わず顔を歪める川村。何とか掌底で前に出るが、カウンターでT-98のボデュブローが脇腹に突き刺さる。思わず動きが止まった川村に首相撲からヒザを叩き込んだT-98。またもダウン状態だが、T-98に組み付いてダメージの回復を待った川村は、コーナーを背にしたT-98のマウントを取って顔面に掌底。嫌がるT-98の背後に回った川村は胴絞めスリーパーを狙うが、体をひねって川村をガードポジションに戻したT-98はボディにパンチを打ち降ろす。立ち上がったT-98は猪木−アリ状態から川村に立つように要求。立ち上がりながら掌底でT-98に飛び込んでいった川村は、掌底でラッシュ。グラついたT-98だが、ボディブローで動きを止めると首相撲からのヒザを連打。必死にコーナーまで押し込んでいった川村だが、T-98はなおもヒザを連打。またもダウン状態の川村だが、辛うじてT-98の右足にしがみつく。だが、左のヒザを突き刺していったT-98はロープに突き放してハイキック。前のめりに倒れそうになった川村だが、またもT-98にしがみつく。残り1分となり、強引にグラウンドに引き込んだ川村はサイドから掌底を振り下ろす。スイープして上になったT-98も掌底を打ち降ろす。両者離れた瞬間、川村が掌底で突進。逆に飛びヒザを出すが、T-98はガード。ここで時間切れのゴング。
15分間ノンストップでシバキ合った両者は、思わず倒れ込む。両者とも残りポイントが2ということでドローに終わったが、途中にエルボーが納得出来ない川村はT-98に「ヒジありでやってやるよ」と言いながら詰め寄っていく。「あっち行け」というジェスチャーで相手にしないT-98だったが、面倒臭そうに「やってやるよ」と返事すると、川村は憮然とした様子で退場。一人リング上に残ったT-98はエムロイからの敢闘賞を一人で受け取ると、マイクを持って「何か川村がスミマセン! 僕がしゃべらせてもらいます。ここが東京ZOOってことでムエタイゴリラが、久しぶりにハードヒットに帰ってきました! 僕はひとつ怒ってます! 川村よりも前に怒っているんですけど、ここ(会場の壁)にゾウ、ゴリラ、ライオン(のオブジェ)があるんですけど、ムエタイゴリラがないじゃないの! ゴリラはいるけど、ムエタイゴリラがないじゃないの! 次また僕が東京ZOOに来るときは、ムエタイゴリラの顔を入れたいと思うので。そのためにもハードヒットをもっと盛り上げないといけないと思いますので、これからもハードヒットの応援よろしくお願いします! 川村の分までありがとうございました!」と挨拶をして大会を締めてみせた。
ーーまず大会の総括を。
光留 えー、会場がすべてでしたね(苦笑)。今日初めて来たんですけど、これはLIDET UWFには出せない仕切り直しの場所だったなって感じですね。
ーー全4試合。出直しのハードヒットとして組まれた試合でしたが。
光留 メンツには「(出直しと)関係ねぇよ」っていう人しかいないし(苦笑)、T-98選手はたぶん僕が(LIDET UWFの伊藤貴則に)負けたことも知らないだろうし。渡辺壮馬に関しては向こう側ですから。だけど、何て言うかな……いまプロレスってすごい1個1個が小さくなっているんです。それはスケールや影響力ではなくて、世界が小さくなってるんです。細分化しているんです。でもその細分化しているのを伝える術っていうのはあるので、小さくなることも悪いことじゃないと思うんですよ。だけど、みんながみんなそれを知っているわけじゃないし、僕は出直しだけど今日初めてこれを見たっていう人もいるし。そういう人向けにもプロレスっていうのはあるわけですから。それを考えたら、どんな大会、どんな会場、どんなルールでも見せるものっていうのはひとつなのかなって思いますね、根本的に。
ーー原点回帰というか、この会場の狭さがハードヒットの凄さというか……
光留 別にハードヒット、新木場でやってましたからね(苦笑)。
ーーそうですけど、今日は一撃一撃にどよめきが起きたりとかね。
光留 だからやっぱりプロレスってものが一般的になって、今日観に来ている人なんかはプロレス歴に関して言えばもう団体を運営している人もひとりいましたから(笑)。そういう意味では(プロレスを)見慣れていると思うんです。でも実際、僕らって人を殴ったり、頭から突き落としたりとか、骨と骨がぶつかるような打撃を打って生活をしているっていうのを、何かメジャーになればなるほど忘れるんじゃないかって思うんですよ。“時代”って言葉は嫌いんなんですけど、昔はそれこそ体罰はあったし、気に入らない者同士が殴り合って仲良くなるってこともあったんです。でも今は体罰なんてもちろんダメだし、殴り合って何かが分かり合うってことも少なくなったと思うんですよね。でもそうなったときに人を殴るってことが、貴重な経験だと思うんです。それこそ家で親が手を上げたり、子供が親を殴ったって警察を呼ばれるんだから。その中で目の前で殴るってことが行われることが、何か新鮮に感じているのが不思議な感じでしたね。
ーー今回出直してみて、またハードヒットをやろうという気持ちは出てきましたか?
光留 はい! 9月にやります! もう早く新木場(1stRING)取ってやりますね。今度は妥協ない……(伊藤に)負けたって言っても1回負けただけですからね。その前のタッグ(2022年10月9日、伊藤貴則&飯塚優vs佐藤光留&関根シュレック秀樹)じゃいいところなしでしたからね。関係ねーよって言って。田村潔司だけは本当に気に入らないんでね。YouTubeで田村潔司の試合出てきても飛ばしますからね!