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4・17『LIDET UWF Ver.4』新宿大会、光留が伊藤貴則との“大将戦”で逆転負け!和田&中村vs壮馬&男児は熱戦ドロー!シュレック&松本の柔術タッグは鼓太郎&ジャクソンに敗れ、小林は井土とドロー!

4・17『LIDET UWF Ver.4』新宿大会、光留が伊藤貴則との“大将戦”で逆転負け!和田&中村vs壮馬&男児は熱戦ドロー!シュレック&松本の柔術タッグは鼓太郎&ジャクソンに敗れ、小林は井土とドロー!

GLEATを主催しているリデットエンターテインメント株式会社が、4月17日に東京・新宿FACEで『LIDET UWF Ver.4』を開催した。
UWFルール2021を採用した『LIDET UWF』としては、約1年ぶりの単独開催となったが、オープニングバウトでは“田村潔司指名試合”として、ハードヒット常連の小林ゆたかが井土徹也と対戦。井土のセコンドには小林にとってかつての師匠である田村がつき、アドバイスを送る。組み付いてテイクダウンした小林はマウントから腕十字を狙ったが、井土もうまく防御。終始グラウンドでは小林が優位なポジションを取っていくが、井土も田村のアドバイス通りに動き応戦。しかし小林がカメになった井土を腕十字に捉えてエスケープを奪う。スタンディングで飛び付いてグラウンドに引き込んだ井土だが、腕十字を狙ったところを後転して防御した小林。しかしスタンドでローキックを連打した井土はハイキックでダウンを奪う。残りポイント4-4となり、小林はタックルでテイクダウンを奪うとマウントから腕十字と見せかけて、アンクルホールドへ。どうにか逃れた井土だが、小林は胴絞めスリーパーで捕獲。さらに腕十字にスイッチするが、腕が伸びそうになったところで時間切れのゴング。ドローに終わった。

【試合後コメント】
小林 井土選手は向かい合ってみて……田村さんと練習されているってことだったんですけど、そのオーラっていうか、田村さん的な目の圧力って言うんんですかね? そういうのがすごく感じられたなって。
ーーポイントは同数でしたが、内容的には圧倒しているように見えたが。
小林 やっぱり井土選手は瞬発力やバネがやってて強いなって感じたので、打撃とかで押されちゃうとボクの分が悪くなるかなと思ったんで。今回は寝技の技術を重点的に使わせていただきました。
ーー相手コーナーは気になりました?
小林 そうですね、田村さんがいらっしゃっていたので(笑)。勝手に田村さんと同じような赤いコスチュームとか使わせていただいていて、四方に礼とかもさせていただいているので(苦笑)。そこら辺をどう思われているのかなって思いました!
【試合後のコメント】
井土 小林選手、1週間前に柔術黒帯、日本一の相手に勝ったって情報を手に入れたんで、敢えてグラウンドで勝負してやろうかなと思いましたけど、なかなかうまくいかないもんですね。まあそれはまだまだ田村潔司にシバかれ足りていないってことで。次の練習でシバかれて、将来的には田村潔司を俺がシバいたろうかなと思います。

第2試合では関根“シュレック”秀樹と松本崇寿のハードヒットを代表する柔術家コンビが、鈴木鼓太郎&ハートリー・ジャクソンと対戦。鼓太郎が松本を払い腰で投げていく。鼓太郎は柔道とレスリングをミックスさせたような動き。関根は鼓太郎を肩口に抱え上げると、そのままマットに叩き付けてからの腕十字でエスケープを奪う。鼓太郎は素早い動きでラ・マヒストラルを決めるが、もちろんフォールはない。関根のタックルをかわしてコーナーに激突させるなど、素早い動きで翻弄してみせた鼓太郎だが、一方のジャクソンはいきなりショルダータックル。さらに関根とベイダーハンマーで殴り合う超獣ファイト。先にジャーマンでブン投げたのはジャクソンだが、関根も返す刀でジャーマン。さらにジャクソンがもう一発ジャーマンで投げると、関根はバックドロップ。続いて松本がアンクルホールドに捉えてエスケープを奪い、残り5-3。しかしジャクソンも三角絞めを狙った松本を持ち上げ、バスターで叩き付けてダウンを奪う。さらに胴タックルを狙った松本をぶっこ抜き、パワーボムで投げて捨てていく。これでレフェリーが試合をストップした。

【試合後コメント】
関根 試合はね……俺としてはハートリー・ジャクソン……このまま終わらせらんねぇなって強く思った。GLEATのリングでも、どこのリングでも何らかの形でシングルで決着をつけたいなっていうのは強く思ったかな。最後、崇寿もかなりジャクソンを疲れさせて追い込んでいたんだけどね。体重差かな?
松本 パワーも……そうですね。全部弾かれて。鼓太郎さん、めちゃくちゃ寝技が堅くて強かったですね。
関根 塩漬けにされてたよね(苦笑)。
松本 初めてかもしれないですね。U系のルールでパスガードされて完全にコントロールされたのは初めてかもしれないですね。
関根 ビックリさせられてばっかりだよね。まさかパスガードして塩漬けで抑え込むなんてね。一番想定してないっていうか。
松本 あそこは一番想定外でしたね。あそこで決まった感じがしましたね。
関根 アイツ(鼓太郎は)でもUWFのルールを分かってないでしょ!(苦笑)ロープに振られたりしてたし。
松本 二ーパットもなくて。
関根 ラ・マヒストラル! えっ?って。まあでもUWFルールの中でプロレスを貫くっていうのもなかなかやるなあとは思ったよな。なかなか出来ないよなぁって。でもまずルールを勉強してほしいなっていうのはあるね。ただハートリー・ジャクソンどよね。ちょっとね、組んでみて強烈に比べたくなるというか、自分とね。アイツもたぶんそう思っているんじゃないかな。まあどこかで組んでいただけたら楽しみだなって。もっと柔術家コンビとしていろいろ出来ればよかったけど、UWFルールじゃしょうがないよね。
松本 完封されました、ボクは。
関根 でもヒザ十字取ったからね。

第4試合では和田拓也が当初は田中稔とタッグを組む予定だったが、田中の欠場により急遽パートナーが中村大介に変更。そのため和田&中村vs渡辺壮馬&田村男児のハードヒット色の濃い一戦となった。ノーガードで挑発する中村に対し、キレとスピードのある打撃で積極的に前に出る壮馬。バトルトランクスにレガース&ニーパットなしのスタイルの男児は、中村のバックを取ってリフトするとマットに叩き付ける。そこからバックに回るが、中村もアームロックで切り返そうとする。これもリフトして叩き付けていった男児。和田はプレッシャーをかけて壮馬をコーナーに追い込むと、テイクダウンを奪ってグラウンドに。しかし壮馬も以前と比べると、格段にグラウンドでの対応力が上がっている。男児は鋭い低空タックルから一気に俵返しで投げていき、中村からダウンを奪う。もう一発俵返しを狙った男児だが、ワキ固めで切り返した中村は電光石火の飛び付き腕十字。これで男児がエスケープして残り4-4。壮馬は掌底からのソバットで和田からダウンを奪う。カウント9でどうにか立ち上がった和田は、蹴り足をキャッチしてアキレス腱固め。さらにサドルロックからニーロックを極めてエスケープを奪い、3−3に。和田はロープに壮馬を押し込み、足を刈ってテイクダウンさせると、ジワジワと絡みつく。腕十字、三角と狙っていく和田だが、壮馬はどうにか離れて男児にタッチ。中村のハイキックをキャッチしてアームロックを狙った男児を腕十字で切り返そうとした中村。しかし男児はこれを逆エビ固めで切り返す。何とか逃れた中村はジャンピングハイで反撃するが、これもキャッチした男児は逆片エビ固めを狙う。必死に防御する中村に壮馬が掌底と蹴りでラッシュをかける。さらにジャーマンで投げていった壮馬だが、中村は投げられた直後に壮馬の背後に組み付いてスリーパー。これも耐えた壮馬に中村はスタンド勝負を要求。打撃でラッシュする壮馬を何とか捕まえ、腕十字を狙った中村だが、ここで時間切れのゴング。残りポイント3-3のドローに終わった。

【試合後のコメント】
ーー急遽のタッグでしたが。
和田 まあ心強いパートナーだなって(笑)。急に……。
中村 本当に急に。一昨日オファーが来て。ちょうど練習をしていていけそうだったんで、今回出させていただきました。パートナーがすごい心強いので。自分のコンディション的に迷ったんですけど、自分の大好きなスタイルのルールなので出させていただいて。試合もすごく楽しかったです。
和田 自分に関しては試合を見ての通りだね。二人とも若くていい選手だから一発もらっちゃったけど、あとは試合を見ての通り。あとは壮馬はめちゃくちゃいい選手だから。ハードヒットも出ているし。もっとレスリングとか組みを練習したほうがいいと思う。もしそれを田村潔司が教えないんだったら、俺が教えてもいいし。またやりたいと思う。

【試合後のコメント】
男児 中村大介選手と和田拓也選手となかなか全日本でもそうだし、ハードヒットでもあまりやったことないんですよね。今日対戦して楽しかったですね。もっといろんなことをやりたいなって思ったし、タッグでもシングルでもいずれはやりたいなって。渡辺選手ともやりたいですね。

壮馬 やりたいですね。
男児 今度ぜひ。そのときはお願いします。
壮馬 ああいうレジェンドとやる機会はあんまりないと思うので、一戦一戦大事にしていかなきゃいけないし。でも俺も頑張ったで終わった試合じゃだめだと思うので、結果もつけていって。もっとLIDET UWFの上を目指してやっていこうって思っています。
男児 ボクも今日久しぶりにLIDET UWFに参戦したんで、全日本プロレスですけど、こうやって他団体に参戦させてもらって、LIDET UWFでの経験が……GLEAT MMAもそうだし、ハードヒットもそうだし、いろんな経験が活かされてきているんで。いろいろやっぱり感謝がありますね。リスペクト込めてこれからも参戦出来ればいいですね。
壮馬 GLEAT所属じゃないのにG PRO、LIDET UWF、GLEAT MMA、全部コンプロートしてる!
男児 コンプリートしてる(笑)。またやりたいですね。ぜひよろしくお願いします。
壮馬 お願いします。

メインイベントでは佐藤光留「LIDET UWFの総大将」を自認する伊藤貴則と対戦。ある意味でハードヒットvsLIDET UWF対抗戦の大将戦。伊藤のセコンドには欠場となった田中稔、壮馬、カズ、福田、光留のセコンドには和田とシュレックがつく。セミの雰囲気から一転して緊張感が場内を包む中、伊藤がいかにも重たいローやミドルを積極的に出していく。伊藤が蹴りを出したのに合わせて胴タックルでテイクダウンを奪った光留は、ハーフガードの状態の伊藤をアンクルホールドに捉える。悲鳴をあげながらエスケープした伊藤。掌底の応酬から伊藤のミドルキックをキャッチしてグラウンドに引き込んだ光留は、一気にチキンウイング・アームロック。これも悲鳴を上げながら伊藤はエスケープして5−3。光留がグラウンドに持ち込もうとしても伊藤はすぐに立ち上がって回避。首相撲からヒザを連打する伊藤だが、足を刈ってテイクダウンした光留はマウントから一気に腕十字。ニアロープだったため伊藤はエスケープして5−2。伊藤は掌底からローキックを連打するが、キャッチして倒した光留はサイドからアームロック。伊藤はそのまま立ち上がってジャーマンで投げるが、光留は腕を離さない。もう一度ジャーマンで投げた伊藤だが、光留はアームロックのまま。リング中央まで持ってきた光留だが、そこから伊藤はジャーマン2連発。一気に馬乗りになった伊藤はパウンド掌底を連打。光留が大の字になったまま打撃をもらい続けたため、レフェリーが試合をストップ。伊藤が大逆転勝利。伊藤は担架で運ばれる光留に座礼をしたが、シュレックが伊藤に詰め寄っていった。 マイクを持った伊藤は「LIDET UWFの大将、伊藤が勝ったぞ! 正直、LIDET UWFが始まってからハードヒットという強者揃いの団体が……僕らなんか初めから実力が…いまだってそうかもしれない! ハードヒットと比べるとまだまだだという人がいるかもしれない。そんな中、ハードヒットさんたちは敵意を剥き出しながらもしっかりと相手してくれて、今日僕と佐藤光留選手の一戦が組まれて。正直な話、今日までずっとずっと恐かったです。そんな中、試合に勝つことは出来たけど、一番伝えたいことは…ハードヒットさん、LIDET UWFを受け入れてくれて…いや、違うな。相手してくれてありがとうございました! UWFというこのルール、プロレス……うちのLIDET UWFとハードヒットではまた方向性が違うかもしれない。でもLIDET UWFも、ハードヒットさんも現在進行形のUとUWFを名乗っている以上、これからもお互いがUWFという名をプロレスファンに広げていけるように頑張っていきたいと思います!」と語ると、現在フジタJrハヤトに奪われている格好となっているLIDET UWFのベルトの奪還を誓うと、最後はセコンドについたLIDET UWF陣と共に「グレイトしようぜー!」で大会を締めた。

【試合後のコメント】
伊藤 これでやっとLIDET UWFとハードヒットの大将戦が決着したと思う。でも正直、試合内容は見てもらったら分かると思う。試合には勝ったけど、内容ではまだまだ負けていたと思う。でもこうやって今日まで、正直リング上でも言ったように一番迎えたい相手でもあったし、一番迎えたくない相手でもあった。正直、本当にこんなに試合前から恐い思いした相手は、佐藤選手だけです。それがあって今日を迎えられたし、ハードヒットのお陰でLIDET UWFというこのプロレスブランドが世間様に注目されたのは、紛れもなく佐藤選手とハードヒットの選手たちのお陰だと思います。ありがとうございました! リング上でも言った通り、ハードヒットさんは現在進行形のUWF。LIDET UWFはLIDET UWFというプロレスブランド。もっともっと広めていきたいし、お互いがUWFと名乗っている以上、もっともっとプロレスファンの皆様に、あの頃熱狂したような……また形は違うかもしれへん。でもUWFという名前を名乗っている以上、この令和でももっともっと盛り上げていきたいと、俺は思っています! 本当に今日、伝えたいことは佐藤選手、ありがとうございました! 個人としてあとひとつ言いたいのは、LIDET UWFを広めていく上では、あのLIDET UWF世界王座のあのベルトが俺には必要なんや。フジタJrハヤト選手に俺自身が獲られて言うのも何やけど、こうやってまた1から積み上げて、佐藤選手にも勝って、これで納得できん奴がいるならドンドン言ってくれ。LIDET UWFの中でも納得出来んなら一人ずつ叩き潰した上で、俺がフジタ選手に挑戦するから。そしてフジタ選手も闘病からしっかり、もっともっと強いフジタJrハヤト選手となって戻ってきてください。俺も伊藤貴則としてもっともっと強くなって、あなたの前に立ちます! そしてあのときやった試合より、もっともっと面白い試合しましょうや。待ってますよ。
ーーメインで佐藤光留選手のセコンドについていましたが、目の前で敗れてしまいました。試合後、伊藤選手に詰め寄っていましたが。
関根 まあ「調子に乗るなよ」って(言った)。ハードヒットは佐藤光留が大将だけど、まだまだ俺もいるし、ワダタクもいるし。ハードヒットは佐藤光留がトップとして団体をやっているけど、その中の実力トップは違うよ! ハードヒットで(自分も佐藤光留に)勝ってるし。オマエ調子に乗るなよってことですよね。
ーー目の前で佐藤光留選手が伊藤選手に敗れたわけですが。
和田 ちょっと予想外だったから。うーん……まあ現ハードヒットチャンピオン(KING of HARDHIT)、タイトル戦はやっていないけど。代表はああいう形になったから(自分が)いくのかいかないのか。まあちょっと考えて……そりゃ悔しいからね。仲間がやられるのは。

最後にハードヒットとは直接的には関係ないが、ケンドー・カシンと組んで藤原喜明&カズ・ハヤシと“LIDET UWFルール”で対戦したにもかかわらず、カシン、藤原と共にカットプレー、凶器攻撃、場外乱闘と本来このルールでは禁止とされる行為をお構いなしでやってのけた上で、最後はスタンディング式アキレス腱固めでカズからギブアップを奪って勝利した鈴木みのるの試合後コメントを紹介しておく。

【試合後コメント】
ーーこういう形でまた藤原さんと対戦するとは。
鈴木 あのクソジジイが! 別にいつ会っても一緒だ。あれもプロレスだし、これもプロレスだし。そのひとつ前にやった船木とアイツの試合も、あれもプロレスだし。メインでやった佐藤とアイツの試合もプロレスだし。イス持って来て、ヒモ(タッチロープ)持ってきて「反則だ!」ってレフェリーに怒られながらやるのもプロレスだし。ひと通り自分のプロレス人生の中で経験してきて……ガッチガチのルールの中でもやってきたし、自由なルールもやってきたし。いま、今日俺がやったのは、これが鈴木みのるの“今日の”プロレスのスタイル。明日になったらまた違うかも。それが同じ会場、同じ団体であっても分からねえ。俺も分からねえもん。気分でやってるから! 楽しく。そもそも昨日の夕方(海外から)帰ってきたから眠いんだよ! 時差ボケなんだよ!
ーーカズ選手が引退前最後のUWFルールでしたが。
鈴木 舐めてるな。舐めてるな。UWFを自分のところで掲げて、看板担いで、ちょっと練習して、レガースつけてやろうっていうのは、もうとっくに俺もそうだし、藤原さんもそうだし、ケンドー・カシンもそうだし。もうとっくに超えてきてる場所なんだよ。そりゃ遊ばれるよな。
ーーでもあの年齢でUWFルールに挑戦するのはスゴイと思うのですが。
鈴木 なんで?
ーーあの年齢とキャリアで新しいことに挑戦するってことが。
鈴木 そうなの? それはオマエたちの考え方が小っちゃい枠でしか物事を考えていないからじゃないの? 日本人はとにかくそうだよな。年齢がいくつだから、キャリアがいくつでやってるから、こういうのを背負っているから…オマエらやりもしねえ奴がそんなことばっかり言ってるんじゃねえか。年齢が50歳だから、50歳でやるのがスゴイ? へー、負けたクセに! そんなこと言ったら10代でやってる奴のほうがスゴイじゃねぇか! 違うのか? 若い奴は可能性があるって? じゃあジジイは可能性がないみてえじゃねぇか! ふざけんなよ(苦笑)。オマエらは小っちゃい、小っちゃい、小っちゃい枠の中でプロレスを見過ぎだよ。いま俺が見ているのは、文字通り世界だからな。ありとあらゆるところに自分の足で行って、自分でそこにいる選手と闘って、時には数万人のスタジアムで、生中継があって、時には誰が見てるんだこの会場ってところで、100人ぐらいのところで……アメリカのどのレスラーに聞いても「こんなところにプロレスあるのかよ?」って言われるようなところに行って。楽しいぞ、いま。前より本当に忙しいからな。オマエらは俺が新日本(プロレス)に出なくなったから都落ちぐらいに思っているんだろ? フフフ……あんな小さな枠にもう俺は収まり切らないんだよ。世界って上のほうに行く、山の上に行くのが世界だとみんな思っているだろ。違うよ、世界ってもっと広いんだよ。ありとあらゆる人間がいるんだよ。ありとあらゆる国にプロレスあるし。そこで鈴木みのるをみんな待ってるんだよ。世界中の人間が「風になれ」って叫びたくて待ってるんだから、そりゃ行くだろ。やってることは一緒な! イス持って、引っ叩いて、ゲラゲラ笑って殴って(笑)。みんなが見たいのはその姿だ。オマエらは本当に小っちゃい枠で見過ぎ! 自分の生まれ育った環境……小学校、中学校、高校入って、大学行って、会社入って、次のステージを見て、こういう枠を見て、「その枠、ボクじゃ考えられないな」て、何を言ってんだよ! レスラーはもっとすごい世界で闘ってんだから。そもそも殴り合いしてカネ稼いでるんだから。今日出た全員がそうだろ? 女の子だったそうじゃねぇか。殴って蹴ってカネ儲けしたんだぞ。こんな商売ないんだぞ。オマエらの知るところじゃないんだぞ。だから自分たちの常識で俺たちレスラーを見ないでほしい! とんでもないことやってんだぜ。ヘヘヘ……これ街中でやったら捕まっちゃうけどな、人前でカネ取ってお客集めたら商売になるんだよ。誰が強いのかってみんな知りたいんだから。こんな幸せな商売やってるんだから邪魔しないでくれ。オマエらの常識で俺を測るんじゃねえ! オマエの常識なんか俺がくしゃってやったら潰れちまうような常識だろ? なあ? 痺れるぜ〜。誰も知らない、誰も知り合いのいない、訳の分からない初めて行く国とか。痺れるし、面白いぜ。生きてるって感じがするよ。だから今、すごく充実してる。まあGLEAT…今日はLIDET UWFではあったけど、まだGLEATにも若いイキのいいのがいっぱいいるから、殴られたきゃまた俺のことを呼べ! ブン殴ってやる!

LIDET UWF Ver.4
日時:2024年4月17日(水)
開場:17時30分
開始:18時30分
会場:東京・新宿FACE
観衆:228人
主催:リデットエンターテインメント株式会社

▼オープニングバウト LIDET UWFルール【シングルバウト】田村潔司指名試合 15分1本勝負
△井土徹也(GLEAT)
(引き分け ※15分時間切れ→残りポイント4−4)
△小林ゆたか(夕月堂本舗)

▼第2試合 LIDET UWFルール【ダブルバウト】20分1本勝負
 鈴木鼓太郎(フリー)
○ハートリー・ジャクソン(フリー)
(10分17秒 TKO ※パワーボム→レフェリーストップ)
 関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)
●松本崇寿(Physical Design Works)

▼第3試合 LIDET UWFルール【シングルバウト】15分1本勝負
○福田茉耶(GLEAT)
(7分6秒 KO ※ハイキック)
●鈴木ユラ(Alma Libre)

▼第4試合 LIDET UWFルール【ダブルバウト】20分1本勝負
△渡辺壮馬(GLEAT)
 田村男児(全日本プロレス)
(引き分け ※20分時間切れ→残りポイント3−3)
 和田拓也(フリー)
△中村大介(夕月堂本舗)

▼第5試合 LIDET UWFルール【シングルバウト】15分1本勝負
●飯塚優(GLEAT)
(46秒 TKO ※ヒザ蹴り→レフェリーストップ)
○船木誠勝(フリー)

▼セミファイナル LIDET UWFルール【ダブルバウト】カズ・ハヤシLIDET UWFラストバウト 20分1本勝負
●カズ・ハヤシ(GLEAT)
 藤原喜明(藤原組)
(10分59秒 スタンディング式アキレス腱固め)
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)
 ケンドー・カシン(フリー)

▼メインイベント LIDET UWFルール【シングルバウト】30分1本勝負
○伊藤貴則(GLEAT)
(12分57秒 TKO ※グラウンド状態での掌底連打→レフェリーストップ)
●佐藤光留(パンクラスMISSION)

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