4月12日、東京・後楽園ホールでリデットエンターテインメント株式会社が『G PROWRESTLING Ver.49 -Invader(侵略者)-』を開催。この大会内でLIDET UWF初代王者決定トーナメント準決勝が行われた。1回戦で渡辺壮馬に勝利したハードヒットの“城主”佐藤光留は、準決勝で青木真也と対戦した。
まず第3試合で、同じくトーナメント準決勝Aブロック、飯塚優と伊藤貴則が対戦。試合開始前に伊藤が求めた握手は拒否した飯塚だが、開始のゴングが鳴った直後に自ら握手を求める。伊藤が応じた瞬間、カニ挟みからヒザ十字固めを決めて先制のエスケープを奪った飯塚は、その後卍固めからのグラウンド卍でエスケープを奪う。5-3と優勢に試合を進めていた飯塚だが、伊藤はバックドロップで投げると、立ち上がってきた飯塚にジャンピングハイキック。これで飯塚は場外に転落。アクシデントによる場外転落ということで飯塚はエスケープという扱いになり、4-3に。リングに戻った飯塚は打撃でラッシュするが、ハイキックに来た飯塚をカウンターの水面蹴りで迎撃した伊藤はアキレス腱固め。しかしこれに耐えた飯塚はビクトルヒザ十字でエスケープを奪って4-2に。その直後、伊藤の左ハイキックがクリーンヒット。そこから伊藤が掌底とヒザ蹴りで追い打ち。飯塚がダウンすると、レフェリーが朦朧としている飯塚の様子を確認して試合を止めた。この結果、伊藤が逆転勝ちで決勝進出を決めた。
続く第4試合で準決勝Bブロック、佐藤光留vs青木真也が行われた。先に決勝進出を決めた伊藤はLIDET UWFのベルトが置いてある本部席を陣取り、試合を視察。リングインして光留と対峙した青木はニヤリと不敵な笑み。握手をして試合開始のゴングが鳴ると、何とも言えない緊張感が場内を包む。青木が重たく鋭いミドルキックを蹴っていくが、光留はガード。ミドルを連打していく青木だが、光留はガードしながら組み付く。ロープに押し込んだ光留だが、すんなりブレイク出来ずさらに緊張感が高まる。慎重に両者が離れると、青木はなおもミドルを連打。ついにキャッチした光留はそのままアキレス腱固めで引き込む。青木もアンクルホールドで切り返そうとするが、光留は上体を起こして防御。すると青木は上体を起こした光留に組み付き、肩固めにスイッチ。ジワジワと肩固めが極まっていき、光留の身体から力が抜けたところで青木は自ら技を解く。慌てて光留の状態を確認したレフェリーが試合をストップ。レフェリーストップで勝利した青木は、起き上がれない光留を見つめるが、光留は立ち上がれずセコンドに抱えられて退場。
この結果、GLEATの6・7後楽園ホール大会で行われるLIDET UWF初代王者決定トーナメント決勝戦は伊藤貴則vs青木真也に決定した。
青木 いやぁ……何か久しぶりっていうか、初めて緊張感があったんじゃないの。このGLEAT UWFのリングの中で初めて緊張感があったよ。その緊張感を外部の奴らがやっててどうするんだって。内部の奴らが外様の俺らより緊張感減らしてどうするんだって。このままだったらメイン(決勝)ももっていかれるぞって。次、伊藤も俺に持っていかれるぞって。伊藤もやっぱりGLEAT背負っているっていう気持ちはあるかもしれないけど、俺はグレイトしてないけど、勝ってグレイトしますよ! ありがとうございました!
※光留はバックステージでも担架の上で倒れたままのためノーコメント。伊藤 まずAブロック代表はこの俺、伊藤貴則や! 見てたぞ、試合。青木真也と佐藤光留。青木真也! 年末のドロー、俺は忘れてない。俺はLIDET UWFは俺じゃないと! 俺じゃないとアカン。初代チャンピオンは絶対に所属の俺がならないとアカンねや! 俺はずっとLIDET UWFで大将、大将、大将って言ってきたけど、ここぞというビッグマッチのメインを任されても、ずっと結果出せずにいた。この間の年末も青木真也にドロー……でもな、これで最高の舞台が整った。初代UWF王者を青木真也に勝って、そしてLIDET UWFを俺が名乗り…そして、これでもまだ認めん奴がまだまだいると思う。青木真也に勝って、このあとも一人ずつ…アイツもアイツもアイツもや! 全員俺がぶちのめして、正真正銘のLIDET UWFは俺っていうのを全員に分からしたる。それだけや。
G PROWRESTLING Ver.49 -Invader(侵略者)-
日時:2023年4月12日 (水)
開場:17:30
開始:18:30
会場:後楽園ホール
主催:リデットエンターテインメント株式会社
観衆:707人
▼第3試合 【シングルバウト】LIDET UWF初代王者決定トーナメント準決勝 Aブロック 15分1本勝負
●飯塚優(GLEAT)
12分40秒 TKO(レフェリーストップ)
○伊藤貴則(GLEAT)
※伊藤が決勝進出。
▼第4試合 【シングルバウト】LIDET UWF初代王者決定トーナメント準決勝 Bブロック 15分1本勝負
○青木真也(パラエストラ東京/Evolve MMA)
5分16秒 TKO(レフェリーストップ)
●佐藤光留(パンクラスMISSION)
※青木が決勝進出。