10・9『LIDET UWF Ver.1』新宿大会で組まれた対抗戦は、光留＆川村vs稔＆伊藤のみ！光留「スカされた！　逃げたと思ってるが、逃がさない！」

2021年9月9日、都内のホテルでリデットエンターテインメント株式会社の「GLEAT」が、10月9日に東京・新宿FACEで開催するUWFルール2021を採用した大会『LIDET UWF Ver.1』の記者会見が行われた。

6・9『LIDET UWF Ver.0』ではGLEATvsハードヒットの全面対抗戦が行われたが、今大会ではハードヒットからは佐藤光留とロッキー川村2が参戦。6・9で川村に勝って光留戦を熱望していた伊藤貴則、そしてUWF Rule Technical Officerも務める田中稔のタッグと対戦することが決定。また、ハードヒット常連の関根シュレック秀樹、井土徹也も参戦するが、“GLEATvsハードヒット”の対抗戦という感じではなく、関根はGLEAT選抜選手の藤原ライオンと、井土は6・9『LIDET UWF Ver.0』では和田拓也と引き分けた松井大二郎と対戦する。

LIDET UWF Ver.1
日時：2021年10月9日（土）
開場：17時30分
開始：18時30分
会場：東京・新宿FACE
主催：リデットエンターテインメント株式会社

▼第1試合　LIDET UWF【シングルバウト】15分1本勝負
宮城倫子（GLEAT）
vs
福田茉耶（アクトリング）

▼第2試合　LIDET UWF【シングルバウト】15分1本勝負
藤原ライオン（GLEAT選抜選手）
vs
関根“シュレック”秀樹（ボンサイ柔術）

▼第3試合　LIDET UWF【シングルバウト】15分1本勝負
松井大二郎（GLEAT）
vs
井土徹也（HEAT-UP）

▼第4試合　LIDET UWF【シングルバウト】15分1本勝負
カズ・ハヤシ（GLEAT）
vs
中野巽耀（フリー）

▼第5試合　LIDET UWF【ダブルバウト】20分1本勝負
田中稔（GLEAT）
伊藤貴則（GLEAT）
vs
佐藤光留（パンクラスMISSION）
ロッキー川村2（パンクラスイズム横浜）

▼第6試合　LIDET UWF【シングルバウト】30分1本勝負
飯塚優（GLEAT）
vs
橋本大地（大日本プロレス）

藤原　まず出場のチャンスを与えてくれたリデットの鈴木社長に感謝します。実験マッチに出場した際は、自分の価値を見せることが出来なかったので、今回こそは見せたい。シュレック選手に比べると、自分は小さいかもしれないし、柔術が強うのも分かっているが、自分にはプランがあります。デカければデカいほど倒れるのは派手だ！
関根　UWF……自分が10代、20代になって夢中になって見ていたプロレスです。UWFは概念、イデオロギー、そういった対決だと思っているんだけど、令和のこの時代になってLIDET UWF、GLEATが立ち上がって、俺は今回ハードヒット代表として出ます！　ハードヒットのUWF、これに誇りを持っているんでね。ハードヒット代表として出る限りは当然負けはないし、圧倒的に勝つ。それだけです。

松井　僕が育ったUWFインターナショナル、そこでの練習の成果をこの令和の時代にLIDET UWFで出せたらと思います。頑張ります、よろしくお願いします！
井土　プロレスリングHEAT-UPの井土徹也です。（GLEATの）旗揚げ戦に続き、このLIDET UWFルールの試合で10・9も参戦させていただきます。僕個人的にはGLEATさんの中で、このルールで一番強いのは松井さんだと思っています。ただ今現在の松井さんと闘ったら、僕は僕のほうが全然強いと思っています。なので、試合当日松井さんの掌底を顔面に一発ももらうことなく、試合を終わらせたいと思います。以上です。

この日は自宅待機中ということで、会見は欠席した田中からのコメントが読み上げられた。

田中　GLEAT／LIDET UWF Rule Technical Officerの田中稔です。本来なら本日の大事な会見に出席した上で、言いたいことがありましたが、出席することが出来ませんでしたので、書面のメッセージとして対戦相手の両名にお伝えすることはとくにありません。佐藤光留選手にひとつだけ。今回はうちの社長の名前だけは間違いないようにしていただきたく思います。以上です。
伊藤　GLEAT／LIDET UWFの伊藤貴則です。まず今回、この10・9という日に試合が出来ることを大変嬉しく思います。そして前回6・9のハードヒットとの対抗戦、LIDET UWFが惨敗したという悔しさは、今も忘れていません。今回、唯一組まれているこの対抗戦でしっかり自分が勝利して、前回の借りを返したいと思います。
光留　ハードヒット代表の佐藤光留です。前回、3勝1敗1分という成績以上に対抗戦というものに対する熱量で上回ったと、ハードヒットは思っておりました。もちろん、続きがあるんだろうと思ったら、こんなスカされ方をして、正直気分が悪いです。その原因が我々がやってきた“現在進行形のU”、その緊張感に耐えられなかったのか、それともUWFという名前がただのハリボテで中身のない既存のプロレスと同じものなのか。それを問うために、この試合に臨みたいと思います。以上です。
川村　ようポーリー、ロッキー川村2だ。初めてだな。初めての人も多いかな？　これがロッキー川村2だ。以上です。

ーー前回が全面対抗戦で、今回がタッグマッチ。改めてお聞きします、この対抗戦どういう形だと決着がつくとお考えですか。
伊藤　自分は目の前の敵を一人一人倒して、自分がLIDET UWFの大将だという存在を、世間に覚えてもらうために勝つだけですので。自分がこのハードヒットとの試合の終わり方というのを断言出来るとは思っていないので。自分はしっかり一戦一戦勝利して、自分の強さを証明していくだけです。
光留　前回のときも言ったんですけど、どっちかが消滅するまでだっていうのは今でも思っています。今回、前回の対抗戦を経てハードヒットのメンツ……ある種、覚悟が決まっていた。自分たちがずっとUWFというものを、現在進行形のUだっていうものを体張って、体痛めてやっていたものをなかったことにされて、それで対抗戦だ。はい、3勝1敗1分。内容も既存のプロレスではないものだったと思います。だけどそのあと、大いにスカされて、下手したらなかったものにされてるんじゃないか、また……今まで自分たちがやってきたハードヒット、現在進行形のU、これをなかったことにされるだけでも腹が立つのに、直接対抗戦をしてその結果、内容、それをなかったものにしてるんじゃないかと思って、ハードヒットのメンツ、とくに和田拓也ですけど、大いに憤慨しておりますので。伊藤選手の口から前回の内容が惨敗だったっていうのを聞けただけでも、多少はやり合える相手がいるのかなと思ってはいますが、僕は今この時代になぜUってものが存在するか、出来るか、しなければいけないのかっていうものを今だに考えているんですね！　伊藤選手の口から対抗戦に向けての言葉が、それこそ今までのプロレス団体の記者会見と同じもので、何度も「しっかり」という言葉が出てましたけど、そのしっかりの中身を僕は聞きたかったですね。それをリング上で答えてくれることを楽しみにしています。
川村　結果！　以上！

ーー佐藤選手、前回は3勝1敗1分で対抗戦に勝利したと言ってもいいが、今回オファーを受けた理由は？
光留　喧嘩を売られたら逃げないっすよ。はい。……例え話ですけど、自分が10年かけてただ一人この世界でやってきたことを、ある日突然出てきて「なかったです」って言われた人間の恨み分かります？　そういうことですよ。

ーー対抗戦をやってみてLIDET UWFのイメージが変わったところは？
光留　思ったより弱かったです！

ーーLIDET UWF誕生以降、ほかの大会でもUWFルールの試合が行われることが増えてきた気がするが。
光留　それはもうありがたいことですし、正直LIDET UWFとの前回の対抗戦がなければ、ハードヒットがここまで生き返ることもなかったと思うんですよ。ただそれとなかったことにされるのは話が違いますし、あと何て言うんですかね……UWFっていうものって“型”じゃないですよ。考え方なんですよ！　音楽でも何でも芸術でもそうだと思うんですけど、ロックとかパンクとかオーケストラとかって型じゃなくて生き方じゃないですか。それが見えなかったんですよね。今現在LIDETに携わる人で、それを持っているのは一番上の田村潔司だけだと思っていますから。むしろ初めて川村を倒した伊藤選手から、どんなふうに感じるのか。それともただ型でやっているのか、どれくらい練習しているのか。すべてを凝縮した時間で10・9に感じたいなっていうのはありますけど。

ーー川村選手、前回の対抗戦では唯一の負けだったが、今回はリベンジの意味が強い？
川村　過去はゴミだぜ！　過去はゴミ。ロッキー川村2、また新しいものを見せる！

ーー伊藤選手、前回の試合後、佐藤光留選手との対戦を熱望していたが。
伊藤　前回6・9で唯一勝ったのは自分だけなんで。自分が負ければLIDET UWFが完全に負けという自覚を持って、この試合に臨みたいと思います。

ーー前回、田村潔司エグゼクティブディレクターが「GLEATの選手はまだ技量がないし、僕がお客さんだったらつまらない」と言っていたが、メインを務めていた伊藤選手はこの言葉をどう受け止めた？
伊藤　そうですね。やっぱりあの後コメントで言われたのが、すごい悔しさがありました。でもLIDET UWF、そして自分はまだ始まったばかりなので。これからドンドンドンドン試合で見せつけて、田村さんを含め、皆さんを認めさせたいと思います。

ーー佐藤選手、「スカされた」という意味は？　7・1GLEAT旗揚げ戦でカードが組まれなかったのは大きい？
光留　（試合が）あるものだと思って準備してましたんで。まぁ会社の方針とかいろいろあると思うんですよ。だけど対抗戦ですからね。それでどっちが生きるか・死ぬかでやろうぜって言って、（6・9に）あれだけやっておいて。まぁ闘いの場に呼ばないって……まぁスカされますよね。だから僕は（GLEATが）逃げたと思ってますもん！　はい。でも逃がさないですよ。マジ、泣いて謝ったって許さないですよ。はい。今までなかったって言うのは簡単なことですよ。「新しいUWF」とか田中稔選手が「東京ドーム（にいずれ進出したい）」とか「既存のプロレスにはない」とか、いろいろなことを言うのは簡単なんです。でも何を成し遂げたんだ？　成し遂げたものを見せてくれよ！　ずっと思っているんですよ。それをあの場で見せつけて、さぁこれからだって思ったときに……まぁ我々に名前がないのも悪いんでしょうけど。名前よりも実を取られたな、スカされたな……今、本気で思ってますからね！　「終わった！　よかった。お疲れ様でした」なんていうプロレスには絶対しないですよ！　はい。

ーー前回の対抗戦のあとのネット配信番組（ニコプロの死なば諸共）で、「ファンが見たいのは田村潔司が出ることじゃないか」と言ってましたが、今後も田村潔司の出場・対戦を求めたい気持ちはある？
光留　もちろんあるんですけど、ハードヒットとLIDET UWFの違いを一番考えたんです。ハードヒットって僕が一番前なんです。僕が一番風を受けているんです。僕が負けたら本丸が負けなんです。でもLIDET UWFっていうのは城ですから。その城の天守閣にいる人間が、やっぱりこっちまで現してないですから。LIDET UWFのLIDET UWFの勝負があると思いますけど、ハードヒットにはハードヒットの勝負がありますから。そこまで僕らが行くのを止めてみろよって思いますよ、止められるものなら！

ーーそこに行き着くまで勝ち続ける？
光留　勝ち続けたら（田村が）出るのかどうかっていうのは分からないですけどね。はい。でも田村潔司に興味がない奴でUを語る奴なんて偽物でしょ！　はい。そう思いますよ。

また、この大会のメインではハードヒットでも常連だったGLEATの飯塚優が、大日本プロレスの橋本大地を迎え撃つことが決定した。
さらに会見の冒頭では、以前は我闘雲舞で「リンリン」のリングネームで活躍（今年の7月20日付で退団）していた細川ゆかりが、GLEAT新入団選手として発表された。