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ニコプロpresentsランボー川村2「怒りのアフガン」デビュー15.5周年記念興行

ニコプロpresentsランボー川村2「怒りのアフガン」デビュー15.5周年記念興行

ニコプロpresentsランボー川村2「怒りのアフガン」デビュー15.5周年記念興行
日時:2021年5月2日(日)
開場:17時00分
開始:18時00分
会場:東京・新木場1stRING
観衆:いすみ市の人口と同じくらい(主催者発表)

第1試合 三室亜生presentsシングルマッチ 10分1本勝負
井土徹也(HEAT-UP)
10分00秒 時間切れ引き分け
バリヤンアッキ(ChocoPro)
第2試合 押しかけ座敷わらしpresents標準語厳禁デスマッチ 20分1本勝負
佐久田俊行(沖縄)
岡田剛史(広島)
9分4秒 トルネードクラッチ
米山香織(地球)
フランシスコ・アキラ(ロンバルディア州ベルガモ)
延長戦 椅子取りゲーム
米山香織(地球)
28秒 椅子に座る
セミファイナル デッドリフ太郎&当たり前田のニールキック&元坂口presents「JEEEP」提供試合 6wayマッチ 30分1本勝負
土肥こうじ
15分00秒 ラリアット→体固め
桜寿司 SAKURASUSHI
※あとの4人は阿部は南から、何の光留もない、植木になりてぇ、くしゃみじゃなくて佐野直
メインイベント 新太平洋運輸株式会社presentsランボー川村2 怒りのアフガンデビュー15.5周年記念試合 負けたら即引退試合(引退はしません)時間無制限1本勝負
ランボー川村2 怒りのアフガン(パンクラスイズム横浜)
13分49秒 ドリル・ア・ホール・パイルドライバー→片エビ固め
佐藤耕平(フリー)
※ランボー川村2 怒りのアフガンは本日で引退。今夜から川村亮は「川村浩探検隊」と改名。

ほふく前進で登場したランボーはライフルを撃ち鳴らしたあと、「ランボー川村2 怒りのアフガン! みんな、アフガンへようこそ! ここはアフガン……そうだ、ここは戦場だ! ここは戦場だ! だからみんな! みんな! 生きて…生きて帰ってください! ありがとうございます! トラウトマン大佐!」と挨拶(?)をすると、またほふく前進で花道まで下がり、ライフルを撃ち鳴らしながら帰っていった。

第1試合は井土徹也(HEAT-UP)vsバリヤンアッキ(ChocoPro)。オーソドックスなレスリングでの攻防からアッキが「皆さんバリヤンアッキです。ナマステ」と自己紹介してから変形のコブラツイスト。さらに足へのDDTから井土の左ヒザにローキックを連打。左ヒザにボディプレスも落としてからアキレス腱固め。なかなか反撃の糸口が掴めない井土だったが、何とかボディスラムで叩き付けるとドロップキック。ブレーンバスター、PKと攻め込むとエルボーの打ち合いに。左ヒザへのローで優勢だったアッキだが、くし刺しニーをかわした井土はロープへ。カウンターのドロップキックで迎撃したアッキは、バックブリーカーで動きを止めるとナマステプレス。剣山で迎撃した井土はフィッシャーマンバスター。ハイキックをキャッチしたアッキは、変形のリバースインディアンデスロック。そこからアキレス腱固めにスイッチしたが、時間切れ引き分けのゴング。

第2試合は佐久田俊行(沖縄)&岡田剛史(広島)vs米山香織(地球)&フランシスコ・アキラ(ロンバルディア州ベルガモ)の標準語厳禁デスマッチ。この試合はそれぞれ出身地の放言のみ使用出来るルールなのだが、地球出身の米山はアキラに合わせて英語のみ使用可。その限定の言葉以外の言語をしゃべると、レフェリーの“お仕置き棒”でお仕置きされるという。「プッシュ!」「ブレイク!」など快調に英語をしゃべる米山に対し、「痛い!」「フォール!」など標準語をしゃべってしまい、お仕置きされる岡田。アロハ姿の佐久田にドロップキックを見舞ったアキラは、思わず「シンキバ、イクゾー!」とアピールしてしまいお仕置きされる。さらに佐久田がその場飛びムーンサルトから逆片エビ固め。だが、思わず「ブレイクじゃない!」と叫んでしまいお仕置きされてしまう。アキラは岡田の攻撃をかわし、延髄斬りを返してようやく米山にタッチ。佐久田と合体攻撃を狙うが、米山がそこにクロスボディー。キャッチした佐久田&岡田だが「いくぞ!}と叫んでしまいお仕置きされる。その勢いで押し潰した米山は「よっしゃ、いくぞー!」と日本語でアピールしたが、レフェリーが気付かずスルー。佐久田が619を決めるが、アキラが入ってきて米山とトレイン攻撃で反撃。アキラのスリングブレイドから米山が千豚♪を投下するが、カウントは2。合体攻撃を狙う米山とアキラだが、アキラの背後から岡田が近付くと米山が「アキラ、後ろ! 後ろ!」と叫びお仕置きされてしまう。すかさず佐久田がトルネードクラッチで米山を丸め込んで3カウント。
すると米山がマイクを持ち「ちょっと! こんなヘンテコな試合で終わって、負けて、このままじゃ終われねえよー! こうなったら椅子取りゲームで延長戦だー!」と言い出し、YMZばりの延長戦を要求。4選手で1つの椅子を巡って椅子取りゲームをやったところ、米山が見事椅子に座って勝利した。

セミファイナルは土肥こうじvs阿部は南からvs桜寿司 SAKURASUSHIvs何の光留もないvs植木になりてぇvsくしゃみじゃなくて佐野直の「JEEEP」提供試合6wayマッチ。光留、阿部、植木、SUSHI、佐野の順に『STAY DREAM』に乗って入場するという“天どん”が繰り広げられたあと、トリの土肥はいつも通り『ひまわり』の乗って入場。すると土肥はマイクを持ち「いまからJEEEP提供試合、長渕好きの長渕好きによる長渕好きのための提供試合6wayだ。いまからな、壮絶な試合が行われるかもしれんねぇけど、もしかしたらちょこっとの人がJEEEP提供試合を見て、右だとか左だとか言う奴がいるかもしれねえ。でも俺たちJEEEPはただ真っ直ぐ行きたいんじゃー! ゴングを鳴らせ!」と叫んで試合開始。6人一斉にロックアップするが、ロープに押し込まれてブレイク。ここで土肥が長渕キックの乱れ打ち。阿部も長渕キックを返していくと、植木も長渕キック。さらに光留、SUSHIも長渕キックを見舞っていくが、最後の佐野だがSUSHIの蹴り脚をキャッチすると脳天チョップを見舞っていく。空気がおかしくなる中、SUSHIが改めて長渕キックを見舞うが、佐野はまたしても脳天チョップ。SUSHIは三度目の挑戦をするが、佐野はパンチ。ここでついに光留が「本当は長渕好きじゃないだろ?」と疑惑に迫るが、佐野は「好きだよ」。そこで一人ずつ好きな曲を聞いていくが、佐野は「神田川」と答える。当然、一斉に袋叩きにされた佐野。1vs5のハンディキャップマッチ状態になり、代わる代わる長渕好きレスラーに制裁される佐野だが、植木に対してアイルビーバック式脳天チョップを返す。しかしタッチしようとしても誰もタッチしてくれない。ここでSUSHIに長渕キック。ここでようやく元の6way形式に戻るが、「アンタだけちょっと熱量が違う」という土肥を全員で攻撃。だが、SUSHIの攻撃だけはどうしてもかわされてしまう。光留が水車落としで土肥を投げると、植木が光留に敬礼式ヘッドバット、阿部が植木に伊良部パンチ、土肥が阿部にローリングエルボー、SUSHIが土肥にブレーンバスターと混戦になる中、佐野がSUSHIをスクールボーイで丸め込むが、光留がカットして延髄斬り。阿部と植木もやり合う中、SUSHIは『勇次』を歌いながら土肥にエルボー。さらにニールキックを叩き込むと、ほかの選手たちが土肥を抑え付け、SUSHIはコーナーへ。なかなか飛ぶコーナーが定まらないSUSHIだが、ようやく飛んだダイビング・ヘッドバットがかわされて自爆。すかさず土肥が次々に選手たちを蹴散らしていく。最後に残ったSUSHIが『勇次』を奪いながら向かっていくが、タンクトップを脱いだ土肥は勢いのあるラリアットをブチ込んでSUSHIを沈めた。

メインイベントはランボー川村2 怒りのアフガン(パンクラスイズム横浜)vs佐藤耕平(フリー)のランボー川村2 怒りのアフガンデビュー15.5周年記念試合 負けたら即引退試合(引退はしません)。サイドヘッドロックに捉えたランボーは、耕平が髪の毛を掴むと鬼の形相で頭を叩いていく。バックマウントを取った耕平はスリーパーを狙うが、サイドにパスしたランボーはアームロックを狙う。しかし耕平がうまく防御するとネックロックにスイッチ。ロープに逃れた耕平は、ほふく前進で近付いてくるランボーを警戒して場外にエスケープ。何とかランボーを場外に引きずり出してリングに戻ると、ランボーはリング下を移動してほふく前進でリングイン。いち早く気付いた耕平はストンピングを浴びせてからスリーパー。何とかロープに逃れたランボーだが、耕平はペンデュラム・バックブリーカーから変形の逆片エビ固め。さらにニーリフトで悶絶させるとロープへ走るが、フライング・クロスチョップで迎撃したランボーはボディブローを連打。思わずロッキーが憑依しそうになるが、踏み止まってフルネルソンバスター。2発目を防御した耕平だが、ランボーはスタンディングの肩固めにスイッチ。そのままグラウンドに移行したが、耕平はロープに脱出。耕平もファルコンアローを返すが、ここでランボーのヅラが取れかける。耕平のエルボーにボディブローで応戦するランボーだが、耕平がヅラを投げ捨てると怒りのSTO。そこからランボーはSTO4連発。だが、ヅラを付け直して放った5発目のSTOをキャッチした耕平は、ヅラを剥ぎ取ってヘッドバットを見舞い動きを止めると、そこからドリル・ア・ホール・パイルドライバーで叩き付けて3カウントを奪った。

耕平は倒れているランボーの上にそっとヅラを置いて退場。ここからランボー川村2 怒りのアフガンの引退セレモニーへ。活字にすることがはばかれるプロフィールが読み上げる中、ピンスポットに照らされたリング上で涙ながらに立ち尽くすランボー。引退の10カウントゴングが鳴らされた後、スペシャルゲストの佐藤光留がアコースティックギターを手に登場。サングラス、タンクトップ、ジーンズ姿の光留は「ランボー川村2 怒りのアフガン君のために歌います。彼がこよなく愛してくれた曲です。みんなも一緒に歌おう!」と言うと、アコギを弾きながら『とんぼ』を熱唱。曲が後半に入った辺りで、出場選手たちが各々が思う“長渕像”で登場。中には金髪、サングラス、マスクとか、黒いペンでメガネを塗ってつくったお手製サングラスとか変質者にしか見えない者もいたが、泣いている川村の横で光留が『とんぼ』を歌い、いっぱい長渕っぽい人がいる光景はデジャブでは? 2月下旬に千葉の山奥で似たような光景を見たような気がしなくもないが、最後は光留が「いままで痛みに耐えてよく頑張りました。だが、JEEEPをやり続けることによって段々川村のプロレスが面白くなった現実に、名前は言えませんが、パイルドライバーの社長と二人で悩みました。ランボー川村2 怒りのアフガンは本日で引退しますが、今日の夜からお前は川村浩探検隊だ! これからも頑張ってください!」と川村にはまったく内緒の状態で新リングネームを発表して、デビュー15.5周年記念興行を締めくくった。なお、ランボーは最後のお客さんが会場を出るまで、リング上で立ち尽くしていた。

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