ニコプロpresentsハードヒット「KING of HARD HIT tournament決勝戦」
日時:2020年12月27日(日)
開場:12時00分
開始:13時00分
会場:東京・新木場1stRING
観衆:コロナに負けるな(主催者発表)
ダークマッチ① 中台戦デビュー20周年記念試合 5分1本勝負(延長3分) | |
△ | 本田竜輝(フリー) |
延長 時間切れ引き分け | |
△ | 中台戦(TEAM OVER KILL) |
ダークマッチ② 株式会社りくつなpresents 5分1本勝負(延長3分) | |
△ | SUSHI(フリー) |
延長 時間切れ引き分け | |
△ | 井土徹也(HEAT-UP) |
第1試合 株式会社りくつなpresentsシングルマッチ 10分1本勝負 | |
● | 田馬場貴裕(IMPACT) |
14秒 腕ひしぎ十字固め | |
○ | 飯塚優(HEAT-UP) |
第2試合 KING of HARD HIT tournament準決勝 3ロストポイント制 10分1本勝負 | |
○ | 和田拓也(フリー) |
4分50秒 腕ひしぎ十字固め | |
● | 松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA) |
第3試合 松本幼稚園presentsKING of HARD HIT tournament準決勝 3ロストポイント制 | |
● | ランボー川村(パンクラスイズム横浜) |
1分40秒 変形ノースサウスチョーク | |
○ | 関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術) |
第4試合 ディック亀頭presentsグラップリングタッグマッチ 15分1本勝負 | |
阿部諦道(浄土宗西山深草派) | |
○ | 佐久田俊行(フリー) |
8分23秒 スリーパーホールド | |
田村男児(全日本プロレス) | |
● | 若松大樹(2AW) |
第5試合 マドレーヌのぷるぷる玩具&当たり前田のニールキック&押し掛け座敷童presentsコロナ・プレミア・インターコンチネンタル王座選手権試合 ハードヒットルール 10分1本勝負 | |
○ | [王 者]ヨシタツ(全日本プロレス) |
7分4秒 TKO(レフェリーストップ) | |
● | [挑戦者]岡田剛史(TKエスペランサ) |
※ヨシタツが王座防衛に成功。 |
ダークマッチ③ 鶴巻伸洋復帰戦 5分1本勝負(延長3分) | |
△ | 鶴巻伸洋(フリー) |
延長 時間切れ引き分け | |
△ | 服部健太(花鳥風月) |
第6試合 REBELLIOUS BEHAVIOR presentsキックボクシングルール 60kg契約 3分3R(肘無し) | |
△ | 唐澤志陽(ベストボディジャパン) |
3R 引き分け | |
△ | 磯山恒基(ランボー川村行徳GG駐屯地) |
セミファイナル 新太平洋運輸(株)presents佐藤光留デビュー20周年記念試合 グラップリングマッチ 20分1本勝負 | |
○ | 鈴木みのる(パンクラスMISSION) |
11分50秒 逆片エビ固め | |
● | 佐藤光留(パンクラスMISSION) |
メインイベント KING of HARD HIT tournament決勝 5ロストポイント制 15分1本勝負 | |
● | 関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術) |
10分50秒 ヒザ十字固め | |
○ | 和田拓也(フリー) |
※和田拓也がKING of HARD HIT初代王者となる。 |
ダークマッチ2試合をおこなったあと、プロデューサーの佐藤光留が登場。「本日は年末のお忙しい中、たくさんのご来場、まことにありがとうございます。もう今年、みなさんも5万回ぐらい聞いたと思うんですが、この新型コロナウイルスの感染拡大によって……プロレスだけでないです。格闘技も、その他人前で形のないもの、見せて生業としてるもの、そのジャンルのほとんどが、不急不要というジャンルに入れられて、存続のピンチに陥っています。初めて無観客興行という形でやったのは3月、ここ同じ新木場でした。少し状況はよくなるかなと思ったんですが、8月、旧・川崎球場(富士通スタジアム川崎)で行った次が、もう今回のハードヒットになってしまいました。元々ハードヒットはどんどんどんどん自由度の増す、プロレス界において、自ら制限を設け、不自由になっていくルールの中で、プロレスラーとしての本来の強さを競う、そういう場にしていきたいと思いましたが、まさか興行自体がこんなに不自由になるとは思いませんでした。皆さまにはたくさんのご不便、ご迷惑をおかけしますが、その分、それ以上のご理解をいただいていると勝手に思っております。それがなければ、いまこのリングも存在しなかったわけです。ホントに感謝しております。ありがとうございます。残念ながら、本日、チケットを予約していたんですが、Go toもなくなり、そして陽性の方も増えて、会場に来れなかったという人が多数いらっしゃいます。ぜひその方々に、少しでも会場の臨場感を届けてあげるという意味で、SNSで#ハードヒットで、たくさん写真を撮って、つぶやいていただければ、ありがたいと思います。検温、消毒、そして万が一、症状が出た方がいらっしゃったときの追尾のために、皆さまにはご署名など記入いただく用紙を配布しております。もちろん、任意ですが、できるだけご協力いただければ、ご協力いただいたものが、来年のハードヒットにもつながります。もう、プロレスなんか見てる場合じゃない。そんな社会で、そのなかで。プロレスのなかでも、もう必要のないスタイルと言われた。このハードヒットのリングを守るために、今日も全力で闘います。ぜひ、最後まで、声は出せませんが、応援をよろしくお願いします」と挨拶すると、今回は自らハードヒットのルール説明を行ってからリング上で自撮り。
2020年いっぱいでHEAT-UPを退団して、田村潔司がエグゼクティブディレクターを務める『GLEAT』へ移籍することが発表された飯塚。ゴングと同時に田馬場が掌底でラッシュ。ガードを固めて接近した飯塚は組みついてテイクダウンを奪うと、一気に腕十字を極めて秒殺勝利。
ここから2試合がKING of HARD HIT tournament準決勝。和田が飛びついてヒザ十字を狙うも、松本が切り返す。左足に両足を絡めた松本が引き込んで裏ヒザ十字。和田が切り返すとバックマウントから互いに足を狙い合ってアキレス腱を取り合う。松本が上になると、松本がネックロック。猪木-アリになるも、すぐに立つ。和田は右ローでけん制。松本が飛びつき腕十字で、和田がロープエスケープ。和田は残り2ポイントに。和田はローをくり返すと、タックルで倒した松本が腕固め。これを切り返した和田が腕十字を決めて、松本からタップを奪った。
ランボー川村はライフル銃を打ち鳴らしながら入場するが、レフェリーに注意されてライフル、弾丸、ヅラを外し、Tシャツを脱いで試合に挑む。ゴングと同時に掌底を打ち合う。川村の掌底がクリーンヒットし、関根がふらつく。ガードして関根が掌底を打ち返すと、今度は川村がふらつく。さらに激しく打ち合うと、関根がダウン。なんとか立ち上がた関根だが、川村の左掌底でふらつく。ラッシュする川村だが、組みついた関根が首固め。そのまま変型ノースサウスチョークで絞め落とした。
デスマッチファイターながらレスリングの経験があるということで、ハードヒットに初参戦した佐久田。デスマッチファイターらしく医療用のホチキスを手に入場し、パチンパチンとリング上で威嚇する。先発はその佐久田と田村。佐久田が一本背負いも、切り返した田村が上になる。さらに佐久田が切り返すとロープブレイク。田村がテイクダウン。若松に代わると、阿部が背負い投げからマウント。切り返し合うとサイドに回った阿部が腕を狙う。ヘッドシザースから腕十字もブレイク。お卍固めを阻止されると、佐久田がタッチも認められない。若松が腕固め。ようやく佐久田がタッチ。佐久田はタックルで倒し、マウントからガードポジションへ。佐久田はアキレス腱固めもブレイク。5分経過。阿部が飛びつき腕十字を狙うも、田村はロープに足を伸ばす。田村が片足タックルから俵返し。バックマウントからスリーパーも、阿部はすり抜ける。代わった佐久田がサイドスープレックスから三角絞め。田村は持ち上げて叩きつける。若松がバックについて胴締めスリーパーも、佐久田はロープに逃れる。佐久田がフロントネックチャンスリーからチョークスリーパーでギブアップを奪った。
ヨシタツが飛行機投げも、岡田はフロントネックロック。ヨシタツが切り返すと、岡田はバックについて胴締めスリーパー。ヨシタツは腕十字を狙うが、岡田がバックに回る。ヨシタツが逃れる。岡田がローをくり返す。ヨシタツは飛びつき腕十字も、岡田は逃れる。岡田はインロー、ローも、ヨシタツは組みつくと足を取る。ブレイク。岡田がインロー、ロー。足をキャッチしたヨシタツは押し倒すと、やや強引にジャイアントスイング。さらに腕十字を狙う。首相撲からハイも、かわした岡田が蹴り倒すとヒザ十字からアキレス腱固め。ヨシタツもアキレス腱固め。5分経過。ヨシタツがバックドロップを狙うが、岡田が押し潰すとヒザ十字。右ローを連打してコンプリートショットからヨシタツ幻想(ファンタジー)も、切り返した岡田がアンクルホールド。ヨシタツはロープをつかんでエスケープ。残り2ポイント。右ローを連打してソバットを入れたヨシタツはコーナーに登ると、コードブレイカー・フロム・ジェリコ。モロに決まったことで、岡田は立ち上がれない。するとその岡田を見たレフェリーが試合をストップし、ヨシタツが王座防衛に成功した。
空気の入れ替え時間に行われたダークマッチで、鶴巻伸洋が復帰。服部健太を相手に5分間+延長3分を闘い抜き、勝敗こそつかなかったが、その動きの良さで完全復活を証明してみせた。
キックボクシングルールの試合だが、川村をセコンドに従えて入場してきた磯山は空手着スタイル。1R、サウスポースタイルの磯山はインロー。唐澤はワンツーも、磯山はミドル、ヒザと散らしていく。1分経過。磯山は反時計回りに下がりながら応戦し、ロー。2分経過。唐澤は左フック、右ストレートも、磯山は前蹴りで突き放す。唐澤はワンツーからミドル、左ジャブ。残り30秒、10秒。磯山は前蹴りから飛びヒザ蹴り。
2R、磯山はロー、ワンツー。唐澤は左フックから右を入れていく。左ジャブ。磯山の内回し蹴りがクリーンヒットし、唐澤がふらつくと、磯山がラッシュし、左ハイ、右アッパー、右フック。残り30秒。さらにバックキック。右ストレート。残り10秒。ピンチの唐澤だが、右ストレートを入れて挽回する。
3R、磯山は跳びヒザ蹴り。唐澤が右を返すと右左から左フック。磯山が右左を返し、ワンツーからカカト落とし。唐澤が右も、磯山が後ろ回し蹴り。唐澤が右ストレート。2分経過。磯山が右を返せば、唐澤も右。残り30秒。磯山が飛びヒザ蹴り。残り10秒。磯山がバックキックから、打ち合うも、互いに譲らずタイムアップとなった。
8月に川崎で開催した『変態と呼ばれて』でのデビュー20周年記念試合では、全日本プロレスの諏訪魔と対戦した光留だが、今回の“ハードヒット版デビュー20周年記念試合”では鈴木みのると打撃なしのグラップリングルールで対戦することに。みのるは和田京平レフェリーチェックを拒否すると、自身でチェック。ゴングが鳴ると、互いに間合いを測り合う。光留が組みつくと、みのるが倒して左腕を取る。バックに回った光留が立つ。組みついたみのるは、素足の光留の足を踏みつけにいく。みのるはレスリングシューズ。これに対し、光留は「打撃! ダメ! グラップリング!」と抗議する。すると、みのるは右ローキックを一発。驚いた光留は「ちょっと待て! いまのはダメだろ! ローキック!」と再び抗議する。これにかまわずに、みのるは「早くやろう」と詰め寄る。和田京平レフェリーも抗議をスルーして「OK!」と黙認。光留はバックについて足を取る。みのるが立つと光留はロープに押し込んでブレイク。5分経過。みのるがバックにつくと胴締めスリーパーを狙う。光留は足をロープに伸ばしてエスケープ。光留はみのるの両脚を持ってテイクダウン。みのるは下から腕を極めて、光留はエスケープ。ブレイクすると、みのるはタイムを要求し、シューズの紐を直す。みのるは腹固め。なんとか逃げようとする光留だが、みのるは逃がさない。さらに腹ばいになった光留の左のアキレス腱をヒザで押し潰す。たまらず光留がロープエスケープも、みのるはなかなかヒザをどけない。悶絶する光留に倒し、みのるは「オマエ、20周年、こんなんで誤魔化すなよ」とチクリ。10分経過。グラウンドで攻め合うと、みのるはアキレス腱固め。そのまま逆片エビ固めに移行するとエグい角度で絞り上げてギブアップを奪った。みのるは花道で勝利者賞の中身を確認し、ニヤリとすると退場。一方、リングに残った光留だが、グラップリングルールにもかかわらず、左まぶた辺りをカットしたのか流血。そして痛めつけられた左足を引きづりながらバックステージに下がって行った。
KING of HARD HIT tournament決勝戦。ゴングが鳴ると、互いに間合いを測り合う。和田がロー、掌底でけん制し合う。和田はジャブのように掌底を出し、ローをくり返す。関根がローも空振り。和田が組みつくと、関根が突き放す。掌底連打も、関根がガード。和田が片足タックル。関根はジャーマンを狙うも、和田がコーナーを蹴って押し潰す。関根は組みついてバックに回ると腕十字。和田が上になると掌底を落とす。切り返した関根はバックからサイドに回って腕を狙う。サイドから腕十字も、和田がロープエスケープ。和田は残り4ポイント。和田が右ハイを入れ、掌底連打。関根がガードしながら前に出ると、和田が組みつき、引き込んで腕を狙う。関根がひっくり返すと足を狙う。5分経過。和田は上から掌底を落とし、ヒザ十字を狙う。関根は回転してバックに。和田は上になると、アームロック。和田がバックにつくと、立ち上がった関根が一本背負い。和田は右ロー、掌底連打から左ハイを入れ、タックル。これを堪えた関根は左足をキャッチして引き込んでアキレス腱固め。和田は張り手を入れるとマウントへ。関根が回転して切り返すと、和田がバックにつく。関根は逃れる。腕を取って前転すると腕十字へ。関根が足を決めると、和田がエスケープ。残り3ポイント。10分経過。和田が左ハイから右ローを何度もくり返し、引き込んでヒザ十字固めでギブアップを奪った。
和田から関根に近付いていき、互いに座礼すると、立ち上がった関根が和田の腕を上げて勝利を称えた。マイクを持った和田は「ありがとうございました! 世の中がこんな状況のときに、ハードヒットの会場に来てくれて、PPVで観戦されてる方も、ありがとうございます。……言葉がないですけど。5年半前にハードヒットに呼んでいただいて、まさかいま5年後にハードヒットでタイトル獲っていると思ってなかったです。これも日々、コツコツやってきた成果が今日発揮できたのかなって思います。ちょっと1個だけ思ってることがあって。僕らじゃなくて、どっかの団体の、赤いパンツの頑固者。Uを掲げてね、やってるんだけど。この5年間、今日出てるメンバーで、お客さんも来ていただいて、ここまでやってきたのはハードヒットだと思ってます。(GLEATと)ケンカするとかじゃなくて……スミマセン、あのね……。青木篤志にこのタイトル獲ったことを報告させてください。篤志! ハードヒットで一番になったよ! ありがとう! 明日からまた生きるぞ!」と、Uの魂を途絶えさせていなかったのはハードヒットだという自負があることをアピールした上で、天を指差して盟友・青木篤志さんに優勝を報告した。
和田 そうですね、彼が(ハードヒットに)呼んでくれたんで。そうですね、彼がいないと、たぶん自分も頑張ってこれなかったと思うし。ここで勝てなかったと思うんで。いつも一緒にハードヒットやってきたんで。彼もハードヒット大好きだったから、喜んでると思うし。明日、報告に行きたいですね。
ーー赤いパンツの頑固者に対してもアピールされていましたが。
和田 そうですね。僕は白いパンツの頑固者でやっていきますけど。格闘技、オマエらやってるのかと(問いたい)。今日のメンバー見てもわかるし。別に対抗戦とか、そんなのは何にも考えてないですけど。ただちょっと足りないんじゃないかなって。僕個人の判断で思ってることを言っただけです。
ーーハードヒットのタイトルを獲ったが、今後の目標は?
和田 そうですね。まだちょっと来年のことは考えられないですけど。このトーナメント、みんなでつくりあげて。自分も結果が出てというのが一番なので。もう僕だけじゃなくて、選手、お客さん、ファンとみんなでハードヒットです。【プロデューサーの大会総括】ーーでは大会総括を。
光留 もう年末に(興行を)やらないと決めて5年! やっぱやめられないですね。昨日も(深夜)3時まで仕事して、今朝6時に起きて、自分は20周年で鈴木さんを迎え入れて、リング上にいて、ホントたまらなかったっすねぇ! これに代わるものなんかないんじゃないかなぁ。コロナで大変なことになっていると思うんですよ。でも、うーん……人が本当に好きなものとか、本当にやりたいことって、たぶん生き残るんですよね。それが進化だと思うんですよね。何とかして生きようっていう気持ちと行動が進化だと思うんで。今、抑圧された状況ですから。進化はしたなと思うんですよね。まぁグラップリングアッチで血が出て、1回もエスケープ取れず負けているんですけどね(笑)。
ーーその鈴木選手との試合を振り返って。
光留 いや、たぶんお客さんは「二人なんであんなことしているんだろう?」って思う春寒があったと思うんですけど、僕と鈴木さんの21年前、都筑区のパンクラスの旗揚げ道場で。9月ですね……1999年の9月、ネオブラッドトーナメントで美濃輪さんが優勝して、次の大会まで日があるときに誰も道場に来ないで。鈴木さんは欠場してて。「おい、スパーリングやるぞ」って言われて、毎日スパーリングやったんですよ、1時間! あの時の攻防そのまんまだったっすね!(苦笑)僕がテンパって攻めるやつも「20年前と同じだな」って言われました(笑)。だからまだ修行が足らないっすね。やっぱ1回、鼻をヘシ折らないと。ヘシ折られてちゃダメなんですけどね。おかしいな、8月の諏訪魔の時はもっとリラックスしてたのになぁ!
ーーやっぱりパンクラスに入門したときからの怖さ?
光留 それももちろんあると思うんです。ただこれは偉そうなことを言わせてもらえれば、一人のレスラーとして僕、鈴木さんと同じリングに立たないじゃないですか普段から。言うたらハードヒットに僕が呼んで、天龍プロジェクトがあって。互いにメインで闘っているところでは絶対に出会わないじゃないですか。スレ違いはあったけど、全日本でも。その時に思ったんです。一緒にやるんじゃなくて、違う道で生き続けることが鈴木みのるに対する“僕、プロレスラーとして生きています!”っていう証明だと思ったんです。だからうーん……だから良かったのかなって思うんですよね。絆とか師弟関係とか、みんないろいろ言うけど、10周年でシングルやった時に「悔しかったら俺のところまで来い」って言われたんです。あれから10年生き残って、僕のところに来てもらったので(ニヤリ)。これは生き残った証明だと思うんです。ただ生きてよかったよかったじゃ終わらないくらい足痛いんですよ(苦笑)。
ーーその証明っていうでは、いつか鈴木選手に勝たないと?
光留 いやー、時間ってズルいなと思うのは、10年前、僕が10周年(記念大会)だったとき、鈴木さんは22周年だったんですよ。10年経ったらと思ったら、鈴木さんも10年成長してるんですよね。時間ってズルいなと思いますね。でもやめなきゃね。
ーーKING OF Hardhitは和田選手が優勝でした。
光留 スミマセン、(ヴィクトリー)ペンダント、僕が持っていたんですけど、後ろで大流血の治療していたんで持って行けなかったです。まぁワダタクさんも覚悟が決まった試合だったんで。でも今日、ほかの選手もそうですね。覚悟が決まったヤツらみんな決まってましたね。コロナで覚悟決めたかもしれないし。覚悟が決まってる男は格好良かったですね。覚悟の決まってる女の試合も見たいなと思いましたね。
ーーそういう意味ではまた来年ハードヒットを?
光留 やります! たぶん来年もすぐに……すぐコロナも収まってはいどうぞってならないと思うんです。今年は5興行(出来た)。次(夜のバトグロ)を含めて。来年は10目指して。いま企画してるんですよ、長渕剛だけで入場するプロレスっていうのを(笑)。
ーーニコプロで流せないですけど。
光留 はい! だから完全非公開になると思います。でもやっぱ、なんて言うかな……常識の外って、手を出せば常識になるんですよね。実行してしまえば歴史になるじゃないですか。それは感じますね。
なお、この大会の模様はニコニコプロレスチャンネルで、2021年1月3日までPPV視聴可能です。