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ニコプロ presents ハードヒット「湾岸MOON RISE」

ニコプロ presents ハードヒット「湾岸MOON RISE」

日時:2017年3月25日(土)
開場:16:30
開始:17:30
会場:東京・新木場1stRING
観衆:コンディション・グリーンより多いくらい(主催者発表)

ダークマッチ5分1本勝負
服部健太(花鳥風月)
5分時間切れ引き分け
飯塚優(HEAT-UP)
第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
阿部史典(スポルティーバ)
3分11秒 KO
唐澤志陽(M16ムエタイスタイル)
第2試合 シングルマッチ10分1本勝負
SUSHI(フリー)
4分38秒 チョークスリーパー
小林裕(U-FILE)
第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
ジェイク・リー(全日本プロレス)
5分16秒 TKO(バックドロップ→レフェリーストップ)
松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
第4試合 シングルマッチ10分1本勝負
富松恵美(パラエストラ松戸)
3分33秒 チョークスリーパー
米山香織(YMZ)
第5試合 シングルマッチ10分1本勝負
和田拓也(フリー)
10分00秒 引き分け(残りポイント1-1)
勝村周一朗(リバーサルジム横浜グランドスラム)
第6試合 シングルマッチ10分1本勝負
岩本煌史(全日本プロレス)
6分33秒 肩固め
タノムサク鳥羽(フリー)
第7試合 グラップリングタッグマッチ15分1本勝負
藤原喜明(藤原組)
佐藤光留(パンクラスMISSION)
15分00秒 時間切れ引き分け
桜井隆多(R-BLOOD)
青木篤志(全日本プロレス)
第8試合 シングルマッチ15分1本勝負
ロッキー川村(パンクラスism)
15分00秒 時間切れ引き分け(残りポイント2-2)
野村卓矢(大日本プロレス)

ダークマッチ終了後、主催者であるハードヒット実行委員会の佐藤光留プロデューサーが登場。これが2017年一発目のハードヒットとなったが、元DEEPミドル級王者の桜井隆多が初参戦。しかもグラップリングタッグマッチとはえい藤原喜明との対戦であることに「注目度の高いカードが組めました。ずっとハードヒットの興行をやっていると、段々格闘技方面にもハードヒットという名前が行って、話が伝わりやすくなっているんですけど、まだまだ怪しい興行だと思われております。最初はそれが嫌というか、そういうイメージを払拭して、もっとクリーンにいきたいなと思ったこともあったのですが、ハードヒットはプロレスのスタイルのひとつだと言い続けてきた自分に、もう一度考えたときにプロレスというのは非常にグレーな灰色の格闘技だという言葉が引っかかりまして。灰色ってことは白でも黒でもない。でも格闘技は格闘技なんだということに気付きました」と言うと、有刺鉄線電流バットで殴られる様なプロレスがあれば、格闘技としてのプロレスを追い求めるのもひとつのプロレスだと思っていると力説。控室では90年代に週刊プロレスや格闘技通信に出て来た選手の名前が飛び交って、なぜかそれで選手の士気があがり、そういった選手を知らない若い選手にも巻けるだけネジを巻いたという。「もしかしたら瞬きをしている間に終わってしまうかもしれない。もしかしたらずーっと寝技で膠着してしまうかもしれません。でもそれもひとつの格闘技としてのプロレスだと信じております! 皆様のプロレスの楽しみ方でハードヒットを楽しんでいただけたらと思います」と挨拶した。

第1試合はスポルティーバの阿部史典vsM16ムエタイスタイルの唐澤志陽。唐澤のムエタイ竜の蹴りに阿部も蹴りで応戦する。距離が近づいたところで掌底のバックブローも出した阿部だが、打撃ではやや劣勢。首相撲からヒザ蹴りも入れた唐澤に対し、タックルでテイクダウンを奪った阿部はマウントを取ると腕十字の体勢に。唐澤のクラッチを切った阿部だが、唐澤はロープエスケープ。スタンドでの蹴り合いになったが、阿部は至近距離からの掌底バックブロー。だが、その直後に唐澤の左ハイキックがクリーンヒット。これで阿部がダウンすると、レフェリーが試合をストップした。

第2試合はSUSHIvsU-FILEの小林裕。開始早々、小林の掌底でSUSHIが鼻から出血。ドクターチェックが入ったが試合は再開。組み付いた小林はヒザ蹴り。うずくまったSUSHIは亀になるが、バックマウントを取った小林は胴絞めスリーパー狙い。ロープエスケープしたSUSHIは残り2ポイント。バックを取った小林はまたもバックマウントを取ると胴絞めスリーパーへ。完全に動きが止まったSUSHIは無念のタップアウト。

第3試合は全日本プロレスのジェイク・リーvsリバーサルジム立川ALPHAの松本崇寿。道着を着用した松本は寝転んだ状態からジェイクを引き込もうとする。上になったジェイクだが、松本は下になった状態から三角絞めを仕掛けていく。どうにか抜け出したジェイクだが、かなり慎重になる。すると松本は自ら寝転んで挑発。上になったジェイクだが、松本は電光石火の三角絞め。ロープエスケープしたジェイクだが、リスタート直後にミドルキックを叩き込んでダウンを奪う。1ポイントずつ失ったが、ジェイクはグラウンドで腕十字の体勢に。しかし松本はヘッドシザースから逆に腕十字を極めていきエスケープを奪う。ここで上着を脱いだ松本だが、残り1ポイントとなったジェイクはボディへのヒザ蹴りで飛び込む。そのまま組み付いてバックドロップで投げると松本はダウンとなったが、ピクリともしない松本を見てレフェリーは即試合をストップ。ジェイクが逆転勝利を収めた。

第4試合はパラエストラ松戸の富松恵美vsYMZの米山香織。レガースを着用した米山は牽制の蹴りからソバットも出すが、富松は掌底でダウンを奪う。どうにか立ち上がった米山だが、富松はヒザ蹴りで2度目のダウンを奪う。一気に組み付いた富松はフロントネックロック。しかし頭を抜いた米山は掌底の連打。スイープした富松は腕十字を狙うが、そのまま持ち上げた米山はマットにバスターで叩き付けて脱出するとセントーンを投下。さらに米山は逆片エビ固めに捉えてエスケープを奪う。まだダメージのあって動きが鈍い富松のバックに素早く回った米山はジャーマンで投げ捨てダウンを奪い、ポイントで並ぶ。一気に勝負をかけた米山は、もう一度バックを取る。しかし富松はうまくテイクダウンするとマウント掌底。嫌がる米山はカメになるが、富松はそこから胴絞めスリーパー。これがリング中央で決まって米山はタップアウト。

第5試合は和田拓也vsリバーサルジム横浜グランドスラムの勝村周一朗。お互いに牽制の蹴りを出してからグラウンドに。まったく動きが止まることなく目まぐるしく攻守が入れ替わる中で和田がオモプラッタから上になる。ハーフガードの勝村はうまくスイープしていくが、バックに回った和田は一旦立ち上がる。勝村も立ち上がってスタンドになると、掌底の打ち合いから蹴りの打ち合いに。そこからグラウンドになると、お互いにアキレス腱固めを狙う。どちらも極められるず、揉み合いながら立ち上がると、勝村は飛び付き腕十字。クラッチが切れた直後に和田はロープエスケープ。お互いにハイキックを出し合った直後、和田はカニ挟みで飛び付いてクロスヒールホールド。ガッチリ極まり、勝村はどうにかロープにエスケープ。和田はタックルでテイクダウンを奪うが、勝村は下からラバーガード。さらにニンジャチョークへ。和田は苦しそうな表情ながらどうにかロープにエスケープ。残り1ポイントとなった和田だが、ここで飛び付いた勝村はリング中央でニンジャチョーク。しかし持ち上げた和田はリバーススープレックスで叩き付けて脱出するとフルネルソンスープレックスで投げてダウンを奪う。残り1分で両者残り1ポイント。掌底の連打で勝村を後退させた和田はグラウンドの持ち込むが、うまく立ち上がった勝村は左右の掌底。和田は両足タックルから前方に落とす水車落とし。だが、この直後に10分時間切れのゴング。残りポイントが両者1ポイントのため引き分けに終わった。

第6試合は全日本プロレスの岩本煌史vsタノムサク鳥羽。岩本はレガースではなく通常のリングシューズ。ロープを背負った鳥羽に組み付いていった岩本だが、鳥羽はヒザ蹴りを入れる。一旦離れた岩本はジワジワと間合いを詰めていくが、鳥羽は鋭いローで懐に入れさせない。ミドル、ハイキックはガードしていく岩本だが、鳥羽の前蹴りが岩本の顔面に伸びていく。緊張感のある間合いから鳥羽の掌底が顔面にヒット。岩本はガードしながらもどうにか距離を詰めようとタックルを狙うが、鳥羽はカウンターのヒザ。これがヒットして岩本はダウン。どうにか立ち上がった岩本だが、鳥羽の掌底を食らって2度目のダウン。あとがなくなった岩本はどうにか組み付くと電光石火の孤高の芸術。そのまま一気に肩固めに捉えて鳥羽はギブアップ。試合後、鳥羽は握手をして岩本の勝利を称えた。

セミファイナルは藤原組の藤原喜明&パンクラスMISSIONの佐藤光留vsR-BLOODの桜井隆多&全日本プロレスの青木篤志によるグラップリングタッグマッチ。一切の打撃を禁止としたグラップリングだけのこの試合は、ロストポイントもなしでフリーエスケープ。先発を買って出た藤原は青木と相対すると、いきなりグラウンドに持ち込んで下からアームロックを狙う。青木はどうにか防御すると続いて光留と桜井がリングイン。光留は足関節を狙っていくが、桜井はものすごい圧力で防御。ここで光留が藤原にタッチすると、桜井はコーナーに押し込んでアキレス腱固めを狙う。藤原もアキレス腱固めで応戦するが、どちらも極められず桜井は青木にタッチ。電光石火の腹固めに捉えた藤原は青木がエスケープしてもなかなか離さない。お詫びの握手を求めた藤原は青木が応じたところをワキ固め。してやられた青木は桜井にタッチ。光留がグラウンドに持ち込むと、桜井はヒザ十字固めへ。「全然痛くない」とうそぶく光留を、ステップオーバートーホールドとハンマーロックの複合技に捉えた桜井。どうにかエスケープした光留だが、桜井はカニ挟みを狙う。これをうまく防御した光留は懐に入ったスロイダーで投げたが、桜井はそこからバックを取って胴絞めスリーパー。さらに腕十字にスイッチした桜井だが、光留もアンクルホールドで切り返す。サイドポジションに逃れた桜井はマウントにパスするともう一度腕十字へ。光留はロープエスケープ。ここで桜井は青木にタッチ。タックルから腕十字を狙った青木だが、光留はアキレス腱固めで切り返すと、そこから逆片エビ固めへ。青木がロープに逃れたところで残り3分。タッチを受けた藤原は青木の腕を取ってグラウンドに持ち込むと、一気にチキンウイング・アームロック。青木はうめき声をあげながらロープに逃れる。バックを取った青木は腕十字を狙うが、必死にクラッチした藤原はロープにエスケープ。ダメージが大きい藤原に対し、青木はスタンディングのアームロックを極める。崩れ落ちたかに思われた藤原だが、そこからレッグロック。悲鳴をあげた青木だが、腕十字で切り返す。藤原もクラッチして凌ぐ。残り30秒で光留と桜井がリングイン。光留はアキレス腱固めを仕掛けていくが、桜井は上体を起こして腕十字を狙う。しかし、ここで15分時間切れ引き分けのゴング。試合後、健闘を称え合った両チームだが、とくに藤原は満足そうな表情で桜井と青木を称えた。

メインイベントはパンクラスismのロッキー川村vs大日本プロレスの野村卓矢。川村は試合前にボクシンググローブを外したが、レガースもニーパットもなし。大日本プロレスの大阪大会を欠場してこの日出場した野村は、開始早々積極的に蹴りを出して前に出る。スウェーでかわしていく川村はノーガードで近づきながら、フェイントを入れながらプレッシャーをかけていき、距離を詰めたところで掌底。野村も怯まず掌底と蹴りで応戦。川村の強烈な掌底がヒットして場内からどよめきが起こるが、組み付いた野村はグラウンドに持ち込む。しかし上になった川村は脇腹にパンチを入れると、顔面に掌底を振り下ろす。ヘッドシザースで防御した野村だが、頭を抜いた川村はボディにパンチを叩き込む。被弾覚悟で立ち上がった野村だが、川村は掌底で一気にラッシュ。しかしガードを堅めながら様子を伺っていた野村は掌底を返して川村を後退させると、組み付いてスロイダー。一気に腕十字を狙うが、川村も必死にクラッチ。だが、クラッチが切れると川村は必死にロープに足を伸ばしてエスケープ。しかし立ち上がった川村は掌底を顔面に叩き込みダウンを奪う。鼻血を出しながらも立ち上がった野村は川村の掌底ラッシュにも退かずに掌底を打ち返すと、バックに回ってスリーパー。ガッチリと極まったが、川村はどうにかロープにエスケープ。その直後、野村おをコーナーに追い詰めた川村は掌底のラッシュでダウンを奪う。それでも立ち上がった野村に川村はボディブローを連打。ロープ際まで追い詰めて掌底を顔面に叩き込んでダウンを奪う。立ち上がった野村だが、残り2ポイント。するとカウンターの掌底を川村の顔面に叩き込み、川村がフラフラとなったところに掌底をブチ込んでダウンを奪う。川村も立ち上がった残り2ポイント。野村が残り30秒でボディに蹴りを叩き込むが、川村もノーガードで掌底を打ち返す。壮絶な掌底の打ち合いが30秒間続き、時間切れのゴング!

ゴングが鳴った瞬間、精根尽き果てたように倒れた野村だが、川村が健闘を称えようとすると野村は額をくっつけて睨み付け、川村を突き飛ばして引き上げようとする。ニヤリと笑った川村は野村を呼び止めると人差し指を突き出して再戦を約束。そして引き上げようとした川村だが、ロッキーのテーマ曲が鳴り響くとリングに戻り、「エイドリアーン!」と絶叫しながらガッツポーズをして大会を締めくくった。

【プロデューサーの大会総括】

ーー大会の総括を。
佐藤光留 良かったです。
ーーでは、まず昼のコンディション・グリーンは?
佐藤光留 昼は昼はいいんじゃないですかね。最後の試合であの6人が見せたのが答えだと思います。で、最後どんな形になっても「○○が締めてください」とか言わなかったんです。どうなるかなと思ったら、まさか自分が呼び出されるとは思わなかったんで、パンクラスのラグトップにビーチサンダル(姿)でくつろいでいたんですけど(苦笑)。あれはビビりましたけど、今ってプロレスの興行自体が全部ハッピーエンドで、よかった・よかったで帰るんで。それはそれでいいことなんですけど、ハッピーじゃない人もハッピーエンドにしなきゃいけないのかなって思って。その時の感情をぶつけるほうが……だから締まりは悪かったと思います。でも僕は全然いいと思います。
ーーハードヒットもメインは時間切れに終わりましたけど、誰がマイクを握るわけでもなく終わりましたね。
佐藤光留 はい。やっぱり負けてるのに「最高!」って言えないでしょ?(笑)言う人もいるの。言わない人もいるの。それで言うのはすべて正しいわけじゃないし、言わないのが正しいわけじゃないし。ただハードヒットの考え方にしてみたら、お客さんがうちは少ないわけですよ情報量が。例えば腕を攻めるのでも急に十字いく奴もいるし、ガードの上から打撃でなぎ倒す奴もいるし。情報量が少ないんですよ。こうやって腕を取って、二人がかりでっていうのもないですから。でもそれもプロレスなんですよ。もう「プロレスと格闘技は違う」って言われて久しくなった時代に。でも最後の見てて感じるものって、やっぱり格闘技だったですね。藤原さんと桜井さんが組んでいても、やっぱり感じるものって格闘技だったですね僕は。それは思いますね。みんな格闘技とプロレスが曖昧だった時代、プロレスが素晴らしくて強い格闘技だったっていう時代に生きてる人たちだったから。どこかでいい子になって「プロレスはプロレスなんで」って言ってるんですけど、控室にいても燃えているのが分かって。それがリングで出たと思いますよ。
ーー川村vs野村戦も決着がつかず、お互いに「もう1回」とアピールしてましたが、次回大会はいつぐらいを考えていますか?
佐藤光留 まったく決まってないです。でも題名は決まっているんです。「オール格闘技総進撃」って名前にしたいです! これはプロレスの興行なのに格闘技って付いているよって言われるのもシャクなんですけど、僕のイライラはもうどうでもいいと。どんどん推し進めていこうと。今の時点でプロレス、MMA、柔道、柔術、空手、ここまでは揃ったんですけど。修斗、パンクラス、忍術…これアメリカン忍術以来の忍術ですからね。と武将! 政宗(のこと)。あと出てはないけど、本人はボクシングだっていう奴もいますし(苦笑)。今日はムエタイもいたし。骨法だけ難しいなって思うんですけど、でも今はバックボーンがない人でもプロレスに参加出来たから、門戸は広がったんですけど、じゃあバックボーンを活かさなくていいの?ってことなんですよ。今日の昼のコンディション・グリーンで唐澤選手とやったときにあんな強い蹴りしてるって思わなかったですもん僕! ハードヒットに阿部に打ってみせた蹴り、あれでいいじゃないですかプロレス。あんな強い武器があるのに、何か「プロレスはプロレスだから」っていう蹴りを(していた)。緊張して、もう捕らわれているんですよ。自分の武器なんだから、あれでいいんですよ。だからSUSHI先輩もあれでいいんですよ。何か変に応えなくていいような気がしてきた。僕はね。他のプロレスがちゃんとアンサーがあるから、アンサーがないプロレスもやっていられるんですけどね(笑)。皆さん、ありがとうございます。
ーーメインで野村選手がドローっていうのは、格闘技的に見ると現役パンクラス王者が大日本プロレスの若手とドローだったってことになるんですけど、これはハードヒット、このルール、この舞台ならではの結果だと思うのですが、主催者としては? パンクラス所属の人間としても。
佐藤光留 それに怒りを誰も言わないのが、今のプロレス・格闘技の立ち位置なんでしょうね。僕が昔、豪選手っていうプロレスしかやっていない選手と総合でやって、あれは「一本取らなきゃドローだ。判定だったら佐藤だ」って言われた時に、一本取れなくてドローだってときはみんな怒りましたもん。でもそれをもう1回モチベーションにしてやってくれてもいいし。このフラットな時代に。ぶっちゃけルールも違うんで、ハードヒットにはハードヒットの強さがある。僕はプロデューサーとしてはオイシイし(苦笑)。プレイヤーとしては川村は悔しいのかな。でも川村はパンチだけですから。(レガースもニーパットもしなかったのは)ハンデじゃないけど、あれはあいつの生き方ですから。武器の数じゃないですから。僕らは勝った・負けたでしか話してないって決めてますから。
ーー阿部選手、野村選手、SUSHI選手みたいな選手がどんどん出て来ることに関しては?
佐藤光留 もうありがたいのひと言です。最近嬉しいのは呼ばなくても誰か来るっていう(笑)。これは格闘技業界でもそうなんですけど、さっき桜井選手と挨拶したときに、いろんな人の名前を聞いて胸躍るプロデューサー業でございます(笑)。ただ(次のハードヒットの)日取りが決まってないという。
ーー出場候補はたくさんいる?
佐藤光留 います! 候補はたくさんいます。ただ今日の桜井さんみたいに……桜井さんって特殊だと思うんですよ。昔プロレスラーになりたくて、お金貯めてタンパに行って、(カール)ゴッチさんのところでって言う人が、今の若い人でどれくらいいるのか。「格闘技で世界一になりたいんで」「僕はプロレスやりたいんで」っていう中で、誰が出て来るんだろうなって。リングスに傾倒してる野村卓矢みたいな。
ーーなのに大日本プロレスに入ったという。
佐藤光留 あれが突然変異なのかどうなのかなって思いますよ。
ーー次回は未定?
佐藤光留 未定! ただ題名は決まっています。オール格闘技総進撃!
ーー次回もコングリと2本立て興行に?
佐藤光留 いや、しないです! もう2本立てやらないです。コンディション・グリーンも名前変えて、川村SOULとかそういうのにします。AJPW PHOENIXとか、そういうのにします。コンディション・グリーンは独立して……もっと言うと僕以外にやってほしいです! もう死ぬ! 川村がもっとちゃんとやればいいんですよ。(※たまたま近くにいた)阿部! ラーメン奢るから、次、コンディション・グリーンやりなよ。
阿部史典 はい。
佐藤光留 次、やって。
阿部史典 はい。西新宿のオヤジの興行ってことで。
佐藤光留 ああ、いいね。でも本当に手をあげてほしいですね。自分でやりたいんだって。「いっつも佐藤が主役じゃん」「あいつばっかり好きなカード組みやがって。俺だってこんなのがやりたいんだ」っていう奴は、どんどんやったほうがいいと思いますよ。
ーープロデューサー志願者も……
佐藤光留 募集中! やりたい人はドンドン言ってください。ノウハウ教えます。
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