ニコプロpresentsインディージュニアの祭典「ぼくらはみんないきている4」
日時:2024年10月28日
開場:17時30分
開始:18時30分
会場:東京・新木場1stRING
観衆:99.9kg(主催者発表)
第1試合 新太平洋運輸株式会社presents シングルマッチ10分1本勝負 | |
○ | 佐藤光留(パンクラスMISSION) |
7分45秒 変形逆片エビ固め | |
● | マリーハナ(PUZZLE Pro Wrestling) |
第2試合 新太平洋運輸株式会社presents シングルマッチ10分1本勝負 | |
● | KURO-OBI(TTTプロレスリング) |
4分39秒 リングアウト | |
○ | セレジェイラ(MagicBox) |
第3試合 新太平洋運輸株式会社presents シングルマッチ10分1本勝負 | |
● | 「2」(フリー) |
5分12秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め | |
○ | キラ☆アン(フリー) |
第4試合 松本幼稚園presents シングルマッチ10分1本勝負 | |
○ | 佐野直(フリー) |
3分55秒 DDT→体固め | |
● | 井上彪流(プロレスリングBASARA) |
第5試合 松本幼稚園presents シングルマッチ10分1本勝負 | |
○ | 岡田剛史(ダブプロレス) |
6分49秒 三角絞め | |
● | 田馬場貴裕(IMPACT) |
第6試合 松本幼稚園presents シングルマッチ10分1本勝負 | |
△ | ガイア・ホックス(フリー) |
10分00秒 時間切れ引き分け | |
△ | チチャリート・翔暉(2AW) |
第7試合 デッドリフ太郎presents シングルマッチ10分1本勝負 | |
○ | 椎葉おうじ(フリー) |
9分41秒 ウラカン・ラナ | |
● | 塚本竜馬(フリー) |
第8試合 デッドリフ太郎presents シングルマッチ(途中からノーDQルール)10分1本勝負 | |
○ | 若松大樹(2AW) |
9分28秒 帯で首を絞めてのエビ固め | |
● | 和田拓也(フリー) |
第9試合 デッドリフ太郎presents シングルマッチ(5分経過以降は阿部だけ2カウントルール)10分1本勝負 | |
○ | 阿部史典(格闘探偵団) |
9分45秒 アサルトポイント | |
● | 斎藤拓海(花鳥風月) |
第10試合 RYSKパートナーズpresents シングルマッチ10分1本勝負 | |
△ | 橋之介(TTTプロレスリング) |
10分00秒 時間切れ引き分け | |
△ | 政岡純(フリー) |
セミファイナル RYSKパートナーズpresents シングルマッチ10分1本勝負 | |
○ | ファイヤー勝巳(JTO) |
8分13秒 ファイヤーロック | |
● | 高橋幸光(飯伏プロレス研究所) |
メインイベント RYSKパートナーズpresents シングルマッチ10分1本勝負 | |
△ | 前口太尊(飯伏プロレス研究所) |
10分00秒 時間切れ | |
△ | 十文字アキラ(JTO) |
延長戦 シングルマッチ10分1本勝負 | |
○ | 前口太尊(飯伏プロレス研究所) |
1分52秒 あごしつれいいたします→片エビ固め | |
● | 十文字アキラ(JTO) |
ダークマッチ シングルマッチ時間無制限1本勝負 | |
− | 大和ヒロシ(フリー) |
22時00分 会場完全撤収時間となったため | |
− | 透明人間 |
まずは大会プロデューサーの佐藤光留が登場して「インディージュニアの祭典『ぼくらはみんないきている』、ついに4回目を迎えました。沢山のご来場まことにありがとうございます。毎度毎度いろいろ実験的なことをやろうと思ったキッカケは、やはりジュニアの祭典というものが新日本プロレス主催でやりました。もうあれが去年の3月ですかね? もう意外と誰も覚えていないという状況でございます。あれからジュニアにムーブメントというのをいろいろなところがやっていたと思うのですが、結局新日本プロレスが高橋ヒロム選手やエル・デスペラード選手が主導となってやっていることしか注目されないという状況が続いているなと思って。それは別にいいんですけど、やっぱりジュニアと言えばインディーだと言うところは忘れたくなくて続けております。今回はチケットをプレイガイドではなく、全部選手取り置きにしたところ、それが少しウケたのか、ちょっといつもよりも売れ行きがよかったです(場内拍手)。拍手してますけど、これどういうことかと言いますと、チケットバックが増えるということなんです。チケットバックが増えるってことは、興行の利益が減るってことです(場内拍手)。何の拍手やねん! 選手もお陰様で『出してくれ』と言う選手が非常に増えてまいりました。『出してく』れと言ったんならギャラはいらないのかなと思ったら、ギャラはちゃんと取っていくというしっかりしたインディー選手ばっかりなんですけど。総勢22名! 応募と自分がお願いした選手がいるのですが、いろんなカードを考えました! 今まではメインにインディージュニア(選手権)とか今後のインディーを占う選手を沢山集めて6人タッグをつくってやって、その中からいろんなところに引き抜かれた選手もいるし、相変わらず前半戦で藻掻いている選手もいます。これはもう試合順とかカードではなくて、各々実力で自己アピールをしてもらおうと思って、本日は全12試合をシングルマッチにしました。これはどういうことかと言いますと、全部10分1本勝負なんですけど、全部時間切れになった場合、撤収時間は余裕で過ぎます。延長料金を払うということです。興行の利益が減るということです(場内拍手)。何の拍手やねん! こうやって話しているにも手短にしないといけないんですけども、やはりこういうところでニコプロなんていう誰も見ていないようなメディアでしか放送されなくて、サイバーなんとか大きいところで見られるとかいうものではないですが、続けていくうちにもしかしたら何かになるかもしれないっていうのは、ボクはメジャーのプロレスではなくインディーから教わりました。もしかしたら何ものにもならないかもしれません。長くやっているだけになっていることかもしれません。果たしてそれがプロレス界に意味があるのかどうかと言われるほうがボクは先々効いてくるというのも、自分の長いプロレス感で知りました。なので、このスタンスはずっと変えないまま今後もやっていきたいと思います。今日は全12試合、カードは入場曲で分かるということで、入場曲をボクも聴いてみたのですが、半分以上は『この入場曲は誰なのだろう?』という感じです。でもまあ知っている選手が出てくるのもいいですけど、この選手は誰だっていう選手が意外と面白かったり、格好良かったり、それでこの選手を追っかけて、その団体に行ってみようってことも今まで沢山あったと思います。プロレス関係者におきまして、意外と佐藤光留興行から『この選手を使っていいか?』という声がボクにかかってきますので、選手、プロデュース全て今日出ている選手に丸投げしました! 責任はボクが取らなきゃいけない、これはどういうことかと申しますと、興行の利益にこういうのは直接関わってくるんです(場内拍手)。それでも、もしかしたら、明日明後日かもしれないし、10年20年、ボクらがいなくなってからかもしれませんから。何か残して、芽が出て、花を咲かせて、根が腐って、臭くなって、蹴散らされるかもしれませんが、それもひとつのインディーの見せた結果、集大成だと思いますので、今日も面白い選手がいたら沢山拍手して、真ん前覚えて、帰りに売店行って、ポートレート買ってあげてください! この選手はダメだなと思ったら……あまり客席でブツブツつぶやいていると今はうるさいので、SNSでつぶやいても面倒臭いので、家に帰って家族に話してください! 家族がいない人は黙って寝なさい! そこまで知らん! ということですぐ試合始まります。休憩ありません! この試合つまらないなと思ったら、トイレ行ってください! それでは一生懸命頑張ります! ありがとうございました」と挨拶。
第1試合はPUZZLE Pro Wrestlingのマリーハナに続き、オープニングで挨拶したばかりの佐藤光留がいきなり登場。お互いに牽制の蹴りを出したあとに、マリーハナが足に絡みついてからバックを取る。しかし光留はカニバミから足関節狙い。アンクルホールドで切り返したマリーハナだが、脱出した光留はバックを取る。アームロックで切り返したマリーハナは、そのままグラウンドに持ち込んで腕十字からアームロックへ。ロープエスケープした光留は一旦場外に出る。リングに戻った光留は蹴りからエルボー。マリーハナも張り手を返すとエルボー。エルボーで応援した光留だが、ダウンしながらも足に絡みついたマリーハナは馬乗りヘッドバット。さらに腕を固めていくと、再びアームロックへ。ファイヤーマンズキャリーで持ち上げた光留だが、背後に回ったマリーハナはスリーパー。背負い投げで脱出した光留は腕十字。マウントエルボーを打ち降ろした光留だが、マリーハナもマウントエルボーから張り手。キックアウトした光留はチョップの打ち合いを挑む。チョップからヘッドバットを返したマリーハナだが、3発目のはっドバッとをかわあしてフロントネックロックに捉えた光留は、腕十字にスイッチ。クラッチしたマリーハナはどうにか脱出して逆に腕十字へ。うまく腕を抜いた光留はリバースバイパーホールドのような体勢でマリーハナの身体をくの字に折り曲げててギブアップを奪った。
第2試合はKURO-OBI(TTTプロレスリング)vsセレジェイラ(MagicBox)の柔術家対決。グラウンドに引き込もうとするKURO-OBIだが、花道に出ると、ロープの間からセレジェイラを引き込む。花道でもバックの取り合いを展開した両者だが、レフェリーに注意されてリングに戻ると、お互いに足関節を狙ってゴロゴロと転がり、そのまま場外に転落。なぜかリング下に入っていった両者は、なぜかマスクが入れ替わって戻って来る。リングに戻った両者だが、またもゴロゴロと転がって場外に転落すると、そのままオモプラッタでリングサイドを一周。場外カウントが進む中、セレジェイらのマスクを被ったKURO-OBIを鉄柱に叩き付けた、KURO-OBIのマスクを被ったセレジェイラがリング内に滑り込み、リングアウト勝ちを収めた。
第3試合は「2」(フリー)vsキラ☆アン(フリー)。「2」が誰なのかよく分かっていない様子のキラ☆アンだが、いきなり強烈なローキック。腿を押さえてびっくりした様子の「2」だが、キラ☆アンをコーナーに叩き付けると胸元をガン見。さらに胸を両手でわしづかみという、このご時世になかなかのことを平気でやる「2」。怒ったキラ☆アンがヘアーホイップで投げていくと、一旦場外にエスケープした「2」は、エプロンで殴りかかってきたキラ☆アンの手をキャッチしてロープ渡り……と見せかけて、上から胸をガン見。ロープを蹴り上げて転落させたキラ☆アンはビッグブーツを叩き込むが、「2」もアックトゥボンバーを返すと胸鷲づかみフォール。カウント2で自ら離してしまうクセが抜けない「2」に、キラ☆アンはサッカーボールキックから張り手と蹴りのコンビネーション。さらにカカト落としから急所蹴りをお見舞いすると、ダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウントを奪った。
第4試合は佐野直(フリー)vs井上彪流(プロレスリングBASARA)。今年デビューした若干18歳の彪流に対し、握手を求めていった佐野は応じた彪流を蹴り上げる奇襲攻撃。さらにナックル攻撃、ロープに顔面を押しつける、サミングなど反則攻撃のオンパレードでブーイングと彪流への声援を煽る。彪流もドロップキックを返すと、串刺しジャンピングエルボー、フェースクラッシャー、空中タケルチョップと猛反撃。逆エビ固めで追い込んでいったが、ロープに逃れた佐野は張り手からバックを取る。バックを取り返した彪流だが、急所蹴りからDDTで叩き付けた佐野はガッチリと抑え込んで3カウント。
第5試合は岡田剛史(ダブプロレス)vs田馬場貴裕(IMPACT)。開始のゴングと同時に奇襲攻撃を仕掛けていった田馬場だが、マウントを取ったところで岡田がヒザ十字で切り返す。ロープに逃れた田馬場は場外にエスケープ。追いかけていった岡田は客席に雪崩れ込みながら殴り合う。ひな壇席に登っていって殴り合った両者だが、ようやく降りてくるとコンクリートの床に岡田を座らせた田馬場がサッカーボールキック。岡田もサッカーボールキックをやり返すと、場外カウント18で田馬場をリングに戻す。しかしそのまま花道に連れ出すと、再び田馬場がサッカーボールキック。岡田もサッカーボールキックをやり返し、リングに戻るとお互いに足関節狙い。岡田のつま先に噛みつきながら足関節を狙った田馬場だが、岡田もどうにか防御。ならばとアームロックを狙った田馬場だが、岡田もどうにか防御してフロントネックロックに捉える。ボディスラムで脱出した田馬場はエルボー。岡田もエルボーで応戦すると、蹴りを連打。田馬場も張り手やヘッドバットで応戦し、ダウンした岡田に覆い被さろうとしたところを、岡田が三角絞めで捕獲してギブアップを奪った。
第6試合はガイア・ホックス(フリー)vsチチャリート・翔暉(2AW)。スピーディーなロープワークからチチャがコルバタ、そしてドロップキック。さらに串刺しドロップキックからサッカーボールキック、ダブルチョップで追い込む。ガイアもバック宙フェイントからコルバタで投げると、ドロップキックでチチャを場外に出す。追いかけていったガイアは鉄柱にチチャを叩き付けると、トラ棒を使ってチョーク攻撃。チチャをリングに戻したガイアはバックを取る。バックを取り返したガイアは死角からのトラースキック。さらにスリングブレイド式フェースクラッシャーから後頭部へのジャンピングソバット。踏みつけてきたガイアの足をつかんで起き上がったチチャはダブルチョップ。ガイアもパンチを返すと、スイングショット式アトミコ。ロープに飛ばそうとするガイアにカウンターの延髄斬りを叩き込んだチチャは岡林ばりのアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、上げさえないガイア。ならばと串刺し攻撃からブサイクへのヒザ蹴り。今度こそアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げたチチャはPK。しかしガイアも旋風脚を返すと、変形のみちのくドライバーII。蹴りのコンビネーションからワキ固め、クロス・フェースロックと追い込んだガイアだが、切り返した抑え込んだチチャ。カウント2で返したガイアを場外に出したチチャはプランチャ。すぐにガイアをリングに戻し、ダイビング・テーズプレス。さらにブサイクへのヒザ蹴りで追い込む。ガイアもアイルビーバックから反撃を狙うが、トラースキックで迎撃したチチャ。だが、ガイアももう一度アイルビーバックすると、インディアン・デスロックとアームロックの複合技に捉える。これを脱出したチチャはトルベジーノからラ・マヒストラル、バズソーキック、アサイDDTと一気に畳みかけたが、ここで時間切れのゴング。
第7試合は椎葉おうじ(フリー)vs塚本竜馬(フリー)。ジュニアに見えない身体をしている塚本だが、望月リングアナは「本日、朝の体重98kg」とコール。おうじも「ジュニアなの?」と聞くが、ロックアップした塚本はジュニア離れしたパワーでおうじを吹っ飛ばす。どうにかプッシュアップして気合いを入れたおうじはヘッドロックに捉えるが、ロープに振った塚本はショルダータックル。おうじもロープに走ってショルダータックルでぶつかっていくが、倒れない塚本は逆にショルダータックルでなぎ倒す。何とかコルバタで投げて塚本を場外に出したおうじは、トップとセカンドのロープの間を抜けるトペコンを発射。塚本をリングに戻したおうじはヨーロピアン・サイド・ヘッドロック、サマーソルトドロップからボディスラムを狙うが、これは上がらない。逆に軽々とボディスラムで叩き付けた塚本は、ジャンピング・エルボードロップからギロチンドロップ。ボディスラムの連打でおうじを追い込んでいった塚本は、ワンハンド・バックブリーカーから逆エビ固め。かなり苦しそうなおうじだったが、どうにかロープに逃れる。ダメージの大きいおうじは塚本のエルボー一発でダウン。しかし延髄斬りを返すとミサイルキックから串刺しエルボー。さらにフィッシャーマンバスター、ダイビング・サマーソルトドロップから雲外蒼天を狙う。だが、回転しない塚本にトラースキックからもう一度雲外蒼天を狙うおうじ。これをbヴレーンバスターで切り返した塚本はエアプレンスピンからショートレンジ・ラリアット。そして「投げるぞオイ!」からパワーボム……ではなく、パイルドライバー。カウント2で返したおうじはラリアットを狙った塚本にカウンターでウラカン・ラナを決めて、逆転の3カウントを奪ってみせた。
第8試合は若松大樹(2AW)vs和田拓也(フリー)。和田の殺気にやや逃げ腰気味の若松に対し、和田はアームドラッグから腕十字へ。リング中央だったが、若松は必死にロープへ足を伸ばす。明らかに押され気味の若松は「ちょっと! 12試合あって、全部同じ試合形式じゃつまらなくないですか? 和田さん、あんたと当たることになってめっちゃビックリしたけど、ひとつやりたいことがあります!」と言うと、反則攻撃がありルールを提案。「嫌だ!」と即答した和田だが、若松は「いつもレスリングでは圧倒している和田拓也が反則ありの試合に順応出来るか、みんな知りたくないですか? 順応出来ないから逃げているんですか?」と食い下がる。これを聞いてノーDQルールを承諾した和田だが、若松は「ロープエスケープはあり!」と、やや自分に有利なルールを要求。そのルールで試合が再開された途端、三角絞めで引き込んだ和田だが、腿に噛みついて脱出した若松は「反則裁定なしだー!」と胃って、コーナーポストを外す。「和田拓也泣かせます!」と宣言して剥き出しになった金具に、和田を叩き付けた若松は、そのまま和田を場外に出して外したコーナーポストで殴打。さらに場外マットをめくって、コンクリート剥き出しの床へのパワーボムを狙う。これをリバースで切り返した和田は、若松をリングに戻してバックドロップ。身体をひねって押し潰した若松だが、次こそバックドロップで投げた和田はヒザ十字。ロープに逃れた若松は、和田の串刺し攻撃と低空ドロップキックをかわすとレッグドロップを投下。串刺しジャンピングエルボー、ランニングエルボー、ミサイルキックと得意技で追い込んだ若松は、リング下からスパナを持ち出す。スパナで殴りかかってきた若松にグーパンチからスパナを奪い取ると、飛び付き腕十字。ロープに逃れた若松だが、スパナで殴りかかった和田をかわしてスクールボーイで丸め込む。さらに和田が入場時に着用していた帯を奪い取ると、背後から和田に急所攻撃。さらに帯で和田の首を絞めていった若松は、そのまま強引にエビ固めで抑え込んで3カウントを奪った。
第9試合は阿部史典(格闘探偵団)vs斎藤拓海(花鳥風月)。すると望月彩リングアナから格闘探偵団IIで黒字が出た阿部に対して、試合時間が5分を経過したら、拓海のみ2カウント取れば勝ちだという特別ルールでやるように主催者からの要請が読み上げられた。納得いかない様子の阿部だが、5分以内で決着をつければいいと自分に言い聞かせ、ヘッドシザースに捉えながら拓海の掌を拳で殴って行く。どうにか脱出した拓海はアームホイップから低空ドロップキック。さらにチョップを叩き込んだから投げようとするが、ワキ固めで切り返した阿部はさらにリバースダブルアームバーへ。さらにリバースインディアンデスロックとフェースロックの複合技から、インディアンデスロック、弓矢固めで拓海を追い込んでいった阿部だが、この時点で4分が経過。必死に体固めで抑え込んでいく阿部だが、拓海は必死にキックアウト。阿部がSTFに捉えたところで5分が経過し、阿部のみ2カウント取られたら負けとなるルールに。いきなりスクールボーイで丸め込んでいった拓海だが、カウント1で返した阿部はビックリした表情。動揺する阿部にドロップキックをお見舞いした拓海は、串刺しジャンピングエルボー、ランニング・チョップ、ミサイルキックからノーザンを狙った拓海。阿部が防御すると、拓海はスクールボーイにスイッチ。これも慌てて1で返した阿部は、拓海の串刺し攻撃をかわしてクルクルソバット。さらにサッカーボールキックからカバーするが、阿部が勝つには3カウントを取らなくてはならない。阿部の伊良部パンチをかわした拓海は逆さ押さえ込み。これもカウント1で返した阿部だが、拓海は間髪入れずラ・マヒストラル。これもカウント1で返した阿部だが、拓海が首固めで丸め込むと、両者丸め込みの応酬に。阿部は声援が飛んでいる拓海に「オマエ、ガンバレよ! (声援が)聞こえたか」と挑発。エルボーで向かって行く拓海だが、阿部はフロントキックを顔面に叩き込むと、渾身のエルボーと張り手。カウント2で返した拓海は何とかエルボーとチョップで向かっていくが、カウント1で返した阿部にノーザンライト・スープレックス。これも返した阿部はスクールボーイで丸め込んでから、キックアウトした拓海に伊良部パンチ。さらにダメ押しにアサルトポイントで3カウントを奪った。
第10試合は橋之介(TTTプロレスリング)vs政岡純(フリー)。入場して名前をコールされた直後に橋之介が政岡を急襲。場外に落ちた政岡に開始のゴング直後、いきなりノータッチトペコンを発射した橋之介だが、政岡も鉄柱攻撃からMJボードで殴りかかる。これをかわして鉄柱に誤爆させた橋之介は、政岡を抱え上げてエプロンに投げ落とす。政岡をリングに戻した橋之介はスワンダイブ式ミサイルキックからみちのくドライバーII。コーナーに登った橋之介を追いかけていった政岡はサミング。エプロンに落ちた橋之介だが、ジャンピングキックから雪崩式フランケン。橋之介はクロス・フェースロックに捉えるが、何とかロープに逃れた政岡は鼻つまみから顔面へのフロントキックからヒザへの低空ドロップキック。しかし橋之介は再び政岡を場外に出すと飛ぼうとする。だが、政岡の姿が見えない。周りを探しながら警戒する橋之介だが、リング下をくぐって背後に回っていた政岡は、背後から低空ドロップキック。場外に転落した橋之介に’、エプロンからトラースキックを叩き込んだ政岡はMJボードが壊れるまで殴打していく。大ダメージの橋之介がどうにかリングに戻ったところに、政岡はFromコーナーtoコーナー。さらにカカト落としからAmbitionsを狙うが、橋之介は必死に防御。小バカにするように橋之介の頭を叩いていった政岡だが、橋之介はカウンターのドロップキックを返すとライ尾アンサルトからファルコンアロー。スワントーンボムをかわした自爆させた政岡は、串刺しドロップキックから狙い澄ましたスーパーキック。マウント張り手からカバーするが、カウントは2。ここで時間切れのゴング。引き分けに終わった。
セミファイナルはファイヤー勝巳(JTO)vs高橋幸光(飯伏プロレス研究所)。ショルダータックルで倒した勝巳だが、跳ね起きしてみせた高橋。スピーディーなロープワークからお互いに跳ね起き。そこから不意を突くように高橋がソバット、ニーリフト、サッカーボールキック、顔面へのトラースキック。ブレーンバスターを狙った高橋だが、勝巳が踏ん張ると後方回転して腕十字へ。どうにかロープに逃れた勝巳だが、ここで自身の子供から「パパ頑張れ!」と声援が飛び、高橋「パパ頑張るよ!」と返す。勝巳は「子供出すなや!」と文句を言ってネックブリーカードロップ。ミサイルキックから「パパ終わるぞ!」と宣言してからバックドロップを狙う。踏ん張った高橋がチョップを叩き込むと、勝巳もチョップで応戦。ならばとミドルキックで倒した高橋だが、足をすくって倒した勝巳も逆エビ固め。ロープに逃れた高橋はパワースラムで叩き付けるとPK。これをキャッチした勝巳はロープに走る。カウンターのウラカン・ラナを決めた高橋だが、勝巳ももう半回転して逆に抑え込む。高橋も切り返して丸め込みの応酬に。そこから高橋はニーリフトを叩き込むと、棒立ちになった勝巳の顔面にハイキック。クリーンヒットしたが、カウントは2。高橋はバズソーキックを狙ったが、かわした勝巳はバックドロップ。さらにもう一発バックドロップで投げた勝巳は、一気にファイヤーロックに捉えてギブアップを奪った。
メインイベントは前口太尊(飯伏プロレス研究所)vs十文字アキラ(JTO)。まるでハードヒットの試合のような雰囲気でお互いに牽制の蹴りを出して行く。首相撲からバックの取り合いになると、太尊がフライングメイヤーからサッカーボールキック。十文字もボディブローからサッカーボールキックを返すと、そこから意地のサッカーボールキック合戦に。さらにエルボーの打ち合いになるが、お互いに一歩も退かない。十文字がやや優勢になったところで太尊はミドルキック。すると十文字もミドルキックで応戦。お互いに絶叫しながら相手の蹴りを耐えるが、蹴りでは太尊がやや優勢に。そこから掌底、ロー、ローリングソバット、PKで畳みかけた太尊だが、カウントは2。あごしつれいいたしますもカウント2で返された太尊はタイソンスプラッシュを狙ってコーナーへ。だが、立ち上がった十文字はデッドリードライブで投げるとPK。十文字がバズソーキックを叩き込むと、太尊も意地で立ち上がってバズソーキックを返すが、両者ダウン。ダウンカウント9で立ち上がった両者は、またも意地にエルボー合戦。そこから十文字がグーパンチ。さらにランニングニーを突き刺すが、カウントは2。PKから三角絞めに捉えた十文字だが、太尊はギブアップせずに時間切れのゴング。 するとマイクを持った十文字が「メインで時間切れ引き分けは納得いかないでしょ。j光留さん、どうにいますか? 光留さん! 来て下さい!」とプロデューサーの光留を呼び出す。光留が姿を現すと、十文字は「この結果じゃ俺たちもお客さんも納得いかないでしょ。もちろん、光留さんも納得いかないんじゃないですか? 光留さん、今から延長(戦)無制限でやらせてください!」と訴える。苦虫をかみつぶしたような表情の光留は「こんな知能指数が低い試合がメインイベントなんて、俺は嬉しいよ! もうこうなったら今日は行くところまで行こうじゃないか! 本当に新木場の人が怒るから……うーん……10分だけ! もしそれで決着がつかなかったら、オマエらつまみ出すからな! あと10分だけ、好きなだけやれ! 延長戦スタート!」と、10分1本勝負に延長戦にGOサインを出した。
まだ明らかにダメージが残っている太尊に対し、十文字はゴングと同時に串刺しフロントキック。座り込んだ太尊を蹴りまくった十文字は、さらに馬乗りエルボーやストンピングの嵐。なかなか立ち上がることすら出来ない太尊だが、どうにか立ち上がると張り手。十文字も張り手で応戦し、張り手の応酬に。マウスピースを投げ捨てた十文字に太尊も張り手を連打。十文字も返していき、張り手の相打ちになる。フラつく両者だが、太尊は気合いで蹴りと掌底のコンビネーションからハイキック。クリーンヒットしたが、十文字もカウント2で返す。しかし立ち上がってきた十文字に、太尊が狙い澄ましたあごしつれいいたしますを叩き込んで3カウントを奪って勝利。 お互いに大の字でぶっ倒れるほどの激闘だったが、辛くも勝利した太尊は光留からマイクを促されると「十文字選手、十文字アキラ! どこにいるの? ありがとうございました。俺らがもっと強くなったら、またやりましょう。この流れだと俺が締める流れになっているんで、やらせていただきます。本日、インディージュニアの祭典『ぼくらはみんないきている4』、楽しかったと思い人は手をあげてください。違う! 拍手してください!(場内拍手)ありがとうございます。今日が第4回なので、第5回もきっとあると思うので。第5回が見たい人、拍手してください(場内拍手)。ありがとうございます! この拍手がすべてなので。まあ俺が主催者じゃないんだけど、あとで光留さんに言っておきますんで。第5回もきっとあるんで。(光留に)第5回もお願いします! プロレスラーはインディーだろうが、メジャーだろうが、みんな命張ってます。ぱわ! そうだ、ぱわだ! なので、今日インディージュニアの祭典に出た人、インディーかもしれないけど、みんな頑張っているんで応戦してください(場内拍手)。今日、最後締めさせていただきます。締めの言葉はもちろん、アレです。ぱわです。俺が『ぼくらはみんないきている』って言ったら、みんな立ち上がってくださいね。で、『ぱわ』って言ってください。パワーじゃなくて、平仮名でぱわですから。じゃあいきますよ。ぼくらはみんないきている! ぱわ! ぱわ! ぱわ! ぱわ! ぱわ! ぱわ! ぱわ! ぱわ! ぱわ……ぱわー! 伸ばしちゃった!」とマイクアピールして大会を締めた。
大会が終了し、選手が売店に並びだした頃、何とダークマッチのアナウンス。入場してきたのは大和ヒロシ。「帰れ」コールの中、歌いながら入場した大和だが、その対戦相手は……何と透明人間。レフェリーも透明人間ということで、売店や撤収しているのを横目に大和は難敵・透明人間を相手に孤独な闘いを強いられていた……。
ーー大会総括を。
光留 いやぁ何とか終わったなって感じですね。12試合組んでハズレの試合があってほしかったんです。変な話、12個カレーとハンバーグとラーメンが…(ダークマッチ中の大和に向かって)うるせー、コノヤロウ! カレーとラーメンとハンバーグが12個出てきても飽きるじゃないですか。だからサラダもいるし、スープもいるし、これはイマイチだなっていうのも欲しかったんですけど、なんか全部それはそれでいいものが出ちゃったなって。だから期待していない方向によかったです。
ーー4回目にして全試合シングルマッチ、お客さんも今までとは少し違った見方が出来たと思いますが。
光留 そうですね!
ーーオープニングで言ってましたが、この中からお気に入りの選手だったり、気になる選手が出てきてほしいという感じ?
光留 はい。もう出てきましたし、嬉しい悲鳴で。どれをどうしてやろうかなって感じですね。けど他のところでもみんな名を上げて、頑張っていくと思うんですよ。結局、引っかかる人って面白い、カッコイイだけじゃない。やっぱり何かに引っかかる人なんで。それに関しては今日、正直アイツとコイツだけだな、よかったのはってぐらいです。でもそれって毎回見られるものでもないし、毎回見せる奴もいるし。
ーー今日の出場選手を見るとベテランから若い選手までいましたが。
光留 いやぁ井上(彪流)君と佐野直さんなんで。佐野さん、唯一ボクの先輩ですからね(苦笑)。井上君のキャリア足りたってギリギリアウトですからね。すごい話ですよ。
ーーメインの十文字アキラと前口太尊は延長戦までいきました。
光留 知能指数が低かったですね! あんな知能指数が低い試合、初めて見たけど、行くところまで行ったら面白かったですね! 知能指数低いなぁって思ったけど、あれがよかったですね。
ーージュニアというと飛んだり派手な技が多いイメージだけど、今日は「一番目立ってやる」っていう気持ちが伝わるような試合が多かった気がします。
光留 そうですね。目立つだけがプロレスじゃないですけど、自分なりのやり方で何か残してやろうって人が多くてよかったです。
ーー今後もインディージュニアの祭典は続けていく?
光留 続けていきたいですね。
ーー今年は月イチ興行をやってきて、いよいよ来月は名古屋ですか。
光留 11月24日と12月は衝撃のカードが決まりますので! ゲロ吐く用意して待っていてください。