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ニコプロpresentsハードヒット「YES, WE ARE HARD HIT!!」

ニコプロpresentsハードヒット「YES, WE ARE HARD HIT!!」

ニコプロpresentsハードヒット「YES, WE ARE HARD HIT!!」
日時:2017年12月30日(土)
開場:11:30
本戦開始:12:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:ハードヒット新記録(超満員札止め=主催者発表)

ダークマッチ第1試合 5分1本勝負(延長3分)
安藤雅生(フリー)
延長2分02秒 V1アームロック
佐山駿介(飛鳥プロジェクト)
第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
岩本煌史(全日本プロレス)
2分34秒 肩固め
小林裕(U-FILE)
第2試合 シングルマッチ10分1本勝負
前口太尊(PHOENIX/元J-NETWORKライト級王者)
10分00秒 時間切れ引き分け
唐澤志陽(M16ムエタイスタイル)
第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
中村大介(夕月堂本舗)
2分30秒 腕ひしぎ十字固め
中台戦(TEAM OVER KILL)
第4試合 シングルマッチ10分1本勝負
青木篤志(全日本プロレス)
3分17秒 TKO(投げっ放しアサルトポイント→レフェリーストップ)
阿部史典(スポルティーバ)
第5試合 グラップリングタッグマッチ15分1本勝負
石森太二(プロレスリング・ノア)
鶴巻伸洋(フリー)
11分05秒 クロスフェースロック
松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
SUSHI(フリー)
ダークマッチ第2試合 5分1本勝負(延長3分)
依光健太郎(GG行徳ロッキー川村ism)
延長 時間切れ引き分け
佐々木 亮(アラバンカ柔術アカデミー)
第6試合 シングルマッチ10分1本勝負
野村卓矢(大日本プロレス)
7分37秒 TKO(腕ひしぎ十字固め→レフェリーストップ)
和田拓也(フリー)
セミファイナル タッグマッチ15分1本勝負
高橋“人喰い“義生(藤原組)
鈴木秀樹(フリー)
12分12秒 アームロック
KEI山宮(GRABAKA)
佐藤光留(パンクラスMISSION)
メインイベント シングルマッチ15分1本勝負
ロッキー川村(パンクラスism)
14分02秒 KO
服部健太(花鳥風月/第4回THE NEXT CONTENDERS tournament優勝者)

開場時間後にダークマッチ第1試合がおこなわれたあと、プロデューサーの佐藤光留が登場。「本日はたくさんのご来場ありがとうございます! お陰様で3社出したプレイガイド、昨日の時点で残券が1枚。今日、開場前に本日の選手注文分で予めあった分のチケットが売り切れ。いま現在、増席したところをチラッと見て、涙が溢れそうです。(観客拍手)年も押し迫ったこの時期にですね、これだけのお客様がハードヒットに来ていただいた理由は様々だと思います。今回のハードヒットで一番ニュースになったのは、間違いなくオリンピック金メダリスト、内柴選手を招聘しまして、自分がリング上から公開オファーする、このニュースがとにかく話題になりました。元々ハードヒットに来ていただいている方もたくさんいらっしゃいますし、今日の出場選手の普段のプロレスを見て、ハードヒットに出るということで来ていただいた方もたくさんいると思います。ハードヒットのスタイルは今回内柴選手招聘にあたって説明しても、まったく通じませんでした。(観客笑)1980年生まれ、高校生の頃に新日本プロレスvsUWF(インターナショナル)東京ドームを見て育った、PRIDEの出来たとき、パンクラスの出来たとき、格闘技ブームの最中にプロになった、そういう世代の自分には“プロレスってこういうものなんでしょ”っていう固定概念がある世界というのは、逆に新鮮なんです! プロレスっていうのはもちろん面白いし、楽しいし、時にのんびり後楽園のバルコニーで野次飛ばしながら見られるものだと思うのですが、時にやはり格闘技としての一面も持ち合わせてなければいけないと。その役割を担っていたのが、いわゆるUという世界観だと思います。それがドンドンドンなくなりまして、いまのように格闘技とプロレスというものがちゃんと棲み分けられるようになった、このご時世に非常に説明しにくいリングを自分の城として生きている。これはもう逃れられない、佐藤光留が生まれた星のもとだと思っています。たまに酷く落ち込むくらい悩みます。毎回、興行やる度に眠らなくなります。ですが、やはり自分はこのスタイルが好きです! 格闘技としてのプロレスを捨てることはやっぱり出来ません! なので、これからも続けていきますと、毎回ここで言って何とかしています。そうじゃないと出来ないです! でも安心してください。本当に一人もチケットを買わなくなるまで、生きてる限りはやります!(観客拍手)プロデューサーにやりたいという選手は出てきてほしいです。(観客笑)でも乗りかかった船です。自分の大好きなスタイルです。必ずハードヒットを未来につなげて、格闘技としてのプロレスの価値観を守っていきますので。今日も選手、メチャメチャ焚きつけましたので、よろしくお願いします!」と挨拶。そしてプロデューサーである光留自らハードヒットルールを簡単に説明。

本戦第1試合は全日本プロレスの岩本煌史vs.U-FILEの小林裕。積極的に蹴りを出していく小林。いきなりミドル、ハイ、ローと蹴りの高さを変えながら前に出る小林だが、岩本はタックルへ。しかしテイクダウンを許さない小林は、再びタックルに来た岩本の脇を差して止めてみせる。攻めあぐねている岩本に対し、ミドルの連打で後退させた小林は顔面にジャンピングハイ。ダウンはしたが、ゆっくりと落ち着いた様子で立ち上がった岩本は、蹴ってくる小林に組み付き、スタンディングの肩固め。そこから投げてグラウンドに持ち込むと、ガッチリと肩固めを絞めてタップを奪った。

第2試合はPHOENIXの前口太尊(PHOENIX)vs.M16ムエタイスタイルの唐澤志陽。マスク姿で入場してきた唐澤に対し、元J-NETWORKライト級王者にしてこれがプロレス本格デビュー戦となる前口のセコンドにはNOSAWA論外の姿も。まるでスタンディングバウトのような蹴り合いになったが、前口はキックの試合ではよく見られる蹴り脚をキャッチして、相手を倒す攻撃を見せる。唐澤も前口の前蹴りをキャッチして足払いで倒すが、片足タックルは前口が立ち上がって逃れる。前口のローをもらってグラつく唐澤に足払いのようなローを連打する前口。唐澤は倒される前にタックルを仕掛けるが、前口はテイクダウンを許さない。ミドルキックを連打する前口だが、唐澤は蹴り脚をキャッチしてタックル。バックに回った唐澤だが、前口はうまく逃れて立ち上がる。すると前口は唐澤の左足にローキックを連打。唐澤も必死に蹴り返すが、前口はボディへのソバット2連発。さらにボディへのヒザ蹴りも連打すると、唐澤はコーナーに追い詰めてタックルでようやくテイクダウン。しかし前口はコーナーを背にして背中をマットにつけない。諦めて唐澤が立ち上がると、,前口がボディへのヒザ蹴りを連打。これで動きを止めて右ハイキックでダウンを奪う。しかし、唐澤もヒザ蹴りをキャッチし、飛び付いてのフロントヘッドロックで前口からエスケープを奪う。これでロストポイント1-1に。転がされた唐澤がしつこく足を掴むと、上になった前口。しかし唐澤は設楽三角絞めを仕掛ける。回転して逃れようとする前口に、腕十字を仕掛けた唐澤だが、前口は腕を抜いて立ち上がるとヒザ蹴りの連打から左ハイ。どうにか耐えた唐澤だが、前愚痴はなおもロー。ならばと足に絡みついてアキレス腱固めを狙った唐澤だが、極まらずスタンドに。ローキックを連打した前愚痴dが、唐澤も必死で踏ん張る。明らかに足が効いているが、前愚痴の飛びヒザからのローの連打も耐え抜いて時間切れ引き分けとなった。
プロレスデビュー戦は引き分けに終わった前口は「個人的なことなんですけど、8月の試合で顔面を骨折してしまって。それでしばらく試合出来なかったんですけど、来年の2月からKNOCK OUTスーパーライト級のトーナメントをもう1回開催するので、それに僕、出場するのでよかったらぜひキックの試合も観に来てください!」とマイクアピール。

第3試合は夕月堂本舗の中村大介vs.TEAM OVER KILLの中台戦。組み付いた中村はすぐにグラウンドに持ち込むが、中台は足関節を狙う中村の下から足関節を狙っていく。ならばとアームロックを狙った中村だが、これはうまく脱出した中台。中台は掌底から組み付いてヒザ蹴り。中村も飛び付き腕十字を仕掛ける。クラッチする中台だが、中村はうまくロープを遠ざけ、リング中央に持ってくると、それまで左腕に仕掛けていた腕十字を右腕にスイッチ。完全に腕が伸びながらも耐える中台だが、ついにタップアウト。

第4試合は全日本プロレスの青木篤志vs.スポルティーバエンターテインメントの阿部史典。阿部は来年2018年からプロレスリングBASARA所属になることが発表されたので、スポルティーバ所属としてハードヒットで試合をするのがこれが最後。最近全日本ではマスクを被っている青木は、ハードヒット用に頭部や目元が大きく開いたマスクを新調。阿部はタックルからテイクダウンを奪うと、うまくリング中央にポジションを持っていくが、上になった青木。阿部は巻き投げで投げようとするが、青木はそう簡単には投げさせない。組み付いた青木はタックルでテイクダウンを奪うが、スイープした阿部は素早く前転しながらアンクルホールドに捉えてエスケープを奪う。しかし青木も阿部のハイキックをかわしてバックドロップで投げダウンを奪う。立ち上がった阿部だが、青木はストレート掌底。思わず動きが止まった阿部に、青木はローキックからもう一度バックドロップ。さらにクラッチを離さず、そこからアサルトポイントで投げ捨てる。後頭部を強かに強打した阿部はダウン。李日韓レフェリーはダウンカウントを数えていたが、途中で無理だと判断して試合をストップした。

第5試合はグラップリングタッグマッチ。プロレスリング・ノアの石森太二&フリーの鶴巻伸洋vs.リバーサルジム立川ALPHAの松本崇寿&フリーのSUSHI。インパクトレスリングにXディヴィジョンベルトを腰に巻いてきた石森だが、迷彩柄のバトルトランクスにレスリングシューズ姿。鶴巻が「お前出て来い」とSUSHIを指名するが、先発は石森と松本。松本の寝転んだ状態で足を広げる独特な体勢に石森はどう攻めていいのか困惑している様子。石森が鶴巻とタッチすると、松本もSUSHIにタッチ。しかし、鶴巻が速攻でカニ挟みからヒザ十字を仕掛けたため、SUSHIはすぐに松本にタッチ。だが、鶴巻の表情から空気を読んだ松本は何もせずにSUSHIにタッチ。鶴巻が寝転んで手招きする余裕を見せると、SUSHIは何とか足を取ろうとするが、逆に鶴巻が下からアンクルホールド。SUSHIはどうにか防御すると、アキレス腱固めを仕掛けていく。だが、完全に極まらず鶴巻のバックへ。強引に投げようとしたが、鶴巻がビクトル投げから足関節を狙ったため、SUSHIは松本にタッチ。鶴巻も石森にタッチすると、首の取り合いからサイドに回った石森は腕を取ろうとする。しかし松本が逆に足を取ろうとする。互いに取らせないまま石森の背後から鶴巻がタッチ。寝た状態から足を絡ませた松本は、スルスルとバックに絡みついて腕を取るが、鶴巻は立ち上がって脱出。松本はなおも下から足に絡みつくが、逆に鶴巻がアキレス腱固めへ。だが、松本は回転しながら絡みつき、立ち上がって脱出。またも座り込んだ松本は巧みに足を絡ませて三角絞めに捉えるが、鶴巻は持ち上げてバスター。しかし松本は下からの腕十字にスイッチ。ここで鶴巻は石森にタッチ。松本もSUSHIにタッチすると、石森は片足タックルでテイクダウンを奪うが、SUSHIが逆に逆片エビ固めを狙う。だが、決めさせない石森は下から腕を取ろうとする。横四方で押さえ込んだSUSHIは強引にスロイダーを狙う。だが、これも投げさせなかった石森は、SUSHIをガブってからDDTのようなフロントネックチャンスリー。さらに三角絞めを仕掛けた石森は、立ち上がって強引に腕を抜こうとしたSUSHIに、オモプラッタからクロスフェースに捉えてギブアップを奪った。

休憩時におこなわれたダークマッチ第2試合、GG行徳ロッキー川村ismの依光健太郎vs.アラバンカ柔術アカデミーの佐々木亮で、佐々木のセコンドとして内柴正人が姿を現す。内柴は試合中も積極的にアドバイスを送った。

第6試合は大日本プロレスの野村卓矢vs.フリーの和田拓也。明らかに体が大きくなっている野村だが、和田は蹴ってきた野村にタックルでテイクダウンを奪う。スイープした野村だが、下から首を取った和田が後転して上になる。マウントを取った和田だが、野村が反転するとバックを取って胴絞めスリーパーを狙う。カメになって決めさせない野村は立ち上がっていく。ローから野村が掌底を打っていくと、うまくかわした和田が前に出てきた野村にバックブロー式掌底を連打。ヨロめいた野村にミドルを入れてダウンを奪った和田は、背後から組み付いてバックマウントを取る。カメになる野村に対し、どうにか崩そうとする和田は足を取ってアキレス腱固めへ。野村が張り手を入れると、和田も張り手を返すが、野村は張り手を連打。すると和田はヒザ十字固めを極めて、野村はエスケープ。残り1ポイントまで追い込まれた野村は掌底の連打でダウンを奪う。カウント9で辛くも立ち上がった和田は飛び付いて引き込むと、三角絞めを仕掛けていったが、野村はうまく脱出。掌底を打ってきた和田に指をクイクイと曲げて挑発した野村は掌底を連打。和田もグラウンドでカメにな野村を俵返しで投げようとしたが、逆にバックを取った野村がジャーマンで投げると、一気に腕十字へ。リング中央で腕が伸びたが、和田はタップしない。和田良覚レフェリーはここで試合をストップしたが、和田は納得いかない表情で悔しそうに天を仰いだ。

セミファイナルはプロフェッショナルレスリング藤原組の高橋“人喰い“義生&フリーの鈴木秀樹vs.GRABAKAのKEI山宮&パンクラスMISSIONの佐藤光留。柔道男子66キロ級でアテネ五輪、北京五輪と2大会連続で金メダルを獲得し、現在は柔術家の内柴正人がリングサイドから見つめる中、光留と山宮は高橋に握手を求めるが、高橋はその手を叩いて拒否。光留と鈴木の先発で試合が始まると、鈴木がグラウンドに持ち込み、サイドから腕を取ろうとする。しかし光留は逆に足関節狙い。鈴木は光留を転がして肩固めを狙うが、光留は立ち上がって脱出。鈴木は片足タックルから飛行機投げ。光留は腹固めのような体勢に入るが、回転した鈴木は足首を固めていく。すぐに離れた光留は山宮にタッチ。片足タックルを仕掛けた山宮だが、逆に鈴木が山宮の足を抱えてグラウンドに持ち込み、サイドからアンクルホールドを狙ったが、山宮もそう簡単には決めさせない。逆にネックランチから腕十字を狙った山宮だが、ダメと判断するとアキレス腱固めへ。鈴木は引きずって自軍のコーナーに戻り、高橋にタッチ。押し倒した高橋はアキレス腱固めを狙うが、上体を起こした山宮は逆に腕十字を狙う。しかし上になった高橋は掌底を振り下ろす。山宮はフロントネックロックに捉えるが、高橋はうめき声をあげながら首を抜いた。ここで光留がタッチを受けると、フェイントから左のストレート掌底。「コラァ」と前に出てきた高橋をうまくテイクダウンさせ、上になった光留だが、高橋は「効かねぇんだよ、テメーのは! 来いよ!」と挑発。マウント掌底を連打した光留は腕十字を狙うが、スイープした高橋は顔面に掌底を打ち込んでいく。光留も下から関節技を狙うが、高橋はアキレス腱固めを仕掛ける。「全然痛くありません!」と強がりながら足を抜いて脱出した光留。両チームタッチして鈴木が小手投げで山宮をテイクダウンさせるが、逆に山宮が腕十字を仕掛ける。三角絞めにスイッチしたが、鈴木は回転しながら脱出。ならばと山宮はアキレス腱固めを仕掛けていくが、鈴木もアキレス腱固めを狙う。山宮がヒザ十字にスイッチすると、鈴木はエスケープ。ここで山宮が光留にタッチすると、鈴木も高橋にタッチ。お互いの掌底が相手の顔面を捉えるが、続き高橋のストレート掌底が光留の顔面にクリーンヒット。ダウンカウント9でどうにか立ち上がった光留だが、高橋はなおも掌底。だが、光留は高橋の左右の脇腹にミドルキック。貯まらず前のめりになった高橋ミドルキックを叩き込んでダウンを奪う。高橋は完全に立ち上がる前に鈴木とタッチ。鈴木は光留のローキックを食らいながらもバックを取るが、光留はビクトルヒザ十字を決めてエスケープを奪う。残り2ポイントとなった鈴木は、蹴り脚をキャッチしてロープに押し込むと、ダブルアーム・スープレックスで投げてクルックヘッドシザース。さらにそこからチキンウイング・アームロックにスイッチすると、光留はギブアップ。

試合に敗れた光留だが、リングサイドから観戦していた内柴正人に向かって「内柴さん! 我々プロレス界、笑えないことになっています。約束通り! 今日は負けましたので、公開オファー止めます!」と言うと、内柴は苦笑いしながら拍手。すると光留は「拍手しているの内柴さんだけですよ! いろいろこのリング上、関係性があるんですよ」と言ったところで、高橋がマイクを奪い取って「内柴! お前のいる場所、そこじゃないだろ。こっちじゃないのか?」と言う。すると鈴木がロープを開けて手招きし、観客からも「うちしば」コールが起こる。やや戸惑いながらも笑顔でリングに上がった内柴に対し、光留は「内柴さん、意外とここ気持ちよくないですか? 俺、勝っても負けても…もちろん勝たなきゃダメだけど、でも格闘技・プロレスしか知らない人生なんですよ。内柴さんも本当はそうなはずでしょ! 出来れば死ぬまで限られた時間、1試合でも多く、ちょっとでも多く格闘技をやりたくないですか? ただ! 重ねて言いますけど、今日はオファーしません! 嫌なんだよ、俺! 自分でこれだけ格闘技のプロレスとか言っておきながら、負けたあとに『やっぱりやりましょう』なんて言えねぇから。また内柴さんのところに練習に行くんで。必ずこのリングの上に引っ張り出して、内柴さんと…金メダリスト内柴正人と自分、試合がしたいんで。知らないと思うんですけど、僕、プロレス界でメチャメチャしつこいで有名なんで。(観客笑)ぜひそのときまで! 諦めませんから! 今日はどうもありがとうございました! ちょっとでも声が聞きたいです」と、予告していた公開オファーは断念したが、内柴にマイクを渡す。内柴は「初めまして。こんにちは。えーっと、何かいろいろ公開オファーがあるとか僕も聞いていてドキドキしていたんですけど、やる気はありません。ただ性格上『いまやるか?』って言われたら、いまやっても本当はいいです。(観客どよめく)でも僕はいま柔術をやると言っていて、アラバンカ(柔術アカデミー)というところで修行していて、それで(光留と)出会って一緒に練習するようになったので、お互いに頑張って。僕も少しでも長く戦えるように頑張りますので、共に頑張りましょう」と、プロレス挑戦・ハードヒット参戦は否定したが、光留、山宮、鈴木、そしてやや警戒しながらも高橋とも握手を交わしてリングを降りた。

メインイベントはパンクラスismのロッキー川村vs.花鳥風月の服部健太。第4回THE NEXT CONTENDERS tournamentで優勝した服部にとっては希望した川村戦が実現した上にメインという大抜擢。服部は低い姿勢からタックルを仕掛けていくが、川村はテイクダウンを許さない。服部の体勢が低く、なかなか川村も掌底が打てない中、服部のタックルを切ってガブった川村はコーナーに押し込んでいく。膠着したためブレ言うがかかると、服部はなおも低い姿勢でのタックルから、強引にテイクダウンを狙う。だが、上になった川村はしがみつく服部を引き剥がすと、右腕で首を抱え込んで左手で掌底を側頭部に叩き込む。さらに三角マウントから掌底を入れていくが、服部は首を抜くと背後から飛び付いて、オンブ式スリーパー。川村はエスケープするとフェイントを入れながらジリジリと近づいていく。ガブった川村はカメになる服部のサイドに回る。服部も腕を取ろうとするが、一旦離れた川村。そこに片足タックルを仕掛けた服部だが、潰した川村は脇腹に掌底を連打。それでも諦めずしつこくバックに回った服部だが、川村はどうにか離れると服部のボディに掌底。さらに押し倒していった川村だが、服部は胴絞めフロントネックロックへ。かなり決まっていたが、川村はどうにかエスケープ。残り3ポイントと徐々に追い込まれてきた川村は、顔面はボディへ掌底。服部は組み付いて巻き投げで投げようとするが、川村が踏ん張るとバックに回ってスリーパー。しかし首を抜いて立ち上がった川村は、ガードの隙間を縫いように顔面へのアッパー掌底からストレート掌底を叩き込んでダウンを奪う。ガードを上げて顔を下げる服部だが、川村はロープに押し込んでいって顔面に掌底。うまくバックに回った服部は、ジャーマンで投げると一気に胴絞めスリーパーへ。苦しそうな表情の川村だが、やや朦朧としながらも懸命に足を伸ばして辛くもエスケープ。残り2ポイントとなった川村は左右の掌底から、掌底を打ち返していた服部の顔面にストレート掌底。さらに左右の掌底を顔面に連打すると、フック気味の掌底で倒れた服部に覆い被さって掌底を連打。ここでレフェリーが試合をストップし、川村が逆転勝利。

かなりダメージのある川村だが、服部と握手をして健闘を称えると「エイドリアーン! っていう元気もないですわ。まあ試合はいま見てもらった通りです。まだ僕らにプロレスを教えてくれた、そして闘いを教えてくれた高山(善廣)さんが闘っています! これは年を越しても変わらないことです。変わらぬご協力をよろしくお願いします! そして今日も募金箱、WEBポスター3枚買っていただくと500円! そちらすべてTAKAYAMANIAに寄付させていただきますので、帰りはぜひ高山さんの募金、よろしくお願いします! 今日はどうもありがとうございました!」と募金を訴えて2017年のハードヒットを締めくくった。

【プロデューサーの大会総括】
ーー大会の総括を。
佐藤光留 いい大会でした(笑)。こんなに入ったのがなかったのと、来てくれたお客さんが何人も「面白い」って言ってくれたんで。いつも来てくれるお客さん以外に人が「面白い」って言ってくれたんで。普段はいらっしゃらないマスコミの方が来ていただいて(笑)。もちろん内柴さんの効果もあったと思うんですけど、みんながよくなればいいじゃないですか。「何か内柴が出るって言ってるから観に行くか」で、観たら面白かったでもいいですし。例えばもしこれが普通のロープに振ってやるプロレスとか、バットに爆弾つけて殴るプロレスとか、後楽園ホールのバルコニーから飛び降りるプロレスだったら、たぶん格闘技との融合は出来なかったはずなんです。そういう意味じゃ、まだうち仕事があるのかなって。やんなきゃいけないことがあるのかなって。いま土壇場で踏み止まっている“格闘技としてのプロレス”があったからこそ。たぶん内柴さんを呼びたいってところとか多いと思うんですよ。けど、実際に僕が内柴さんに来てもらえたのは、やっぱり言葉とかじゃなくて、一緒に格闘技を通じて、僕が内柴さんの世界に入っていって……やっぱりコテンパンにやられるんですよ。もう道着なんか着たら。僕、柔術やったことないですから。でもその中で来てもらったっていうのは、信頼ももしかしたらあったのかなって思います。
ーー公開オファーは負けたのでしないということでしたが、内柴選手をリングに上げるまではいきました。
佐藤光留 僕がマイクを持った時点で、内柴さんが若干立っていたんで(苦笑)。結局やっぱり格闘技ってそういうもんなんですよ。もちろんフィットネスでやるのも格闘技だし、ボクササイズも格闘技だと思います。でもやっぱりひとつの世界に立った人、これはもう世界の頂点だけじゃなくて、僕みたいな人間ですらやっぱり格闘技っていうものをやっていると、その瞬間以外はそんなに生きている感じしないんですよね。だから僕が呼んだんじゃなくて、プロレスが(内柴を)呼んだんだと思います。本当にいま!
ーー今後も内柴戦が実現するように、何かしらアクションを起こしていく?
佐藤光留 かもしれないし、どうなるか分からないです。もしかしたらとんでもないデカイ大会に(苦笑)、内柴さんが急に出ることをネットで知るかもしれないですから。だとしても、リング上で柔道の金メダリストとやってみたいじゃないですか! 本当にそれだけです。それ以外の感情ないですもん。
ーー今回のことで良くも悪くもハードヒットの名前が広がったと思いますが……。
佐藤光留 悪くも?(苦笑)
ーー賛否両論あったと思いますが。
佐藤光留 あ、そうなの? 僕には賛しかなかったですよ。賛否で言ったら、知らないって否ですよ。知ってるってことは、僕の中では賛です。みんな賛否を気にしすぎなんです。賛もない否もない人間なんていないじゃないですか。でも僕らにはそれを格闘技、もしかしたらプロレス、リングの上で証明出来る手立てがあるんです。みんなないから携帯電話でいじって、顔隠して一生懸命やるんでしょ。昔だって世間に意見言うには、それこそ新聞社に入るしかなかったんですから。それがいまは携帯電話1個で出来るようになったからこそ、賛とか否とか気にしすぎですよ。自分の人生なんですから。
ーーそのハードヒットを次、観に行こうとなったとき、次回大会なのですが……。
佐藤光留 「あ、佐藤が負けた大会ね」って言われないよう頑張ります(笑)。
ーー内柴さんはさっき「佐藤さんが道場で自分に勝ったら、やってもいい」と言ってましたが。
佐藤光留 あ、本当ですか? おおー……じゃあ、いまのところ無理だな(笑)。やっぱりねぇ道着って難しいんですね。柔術よく分からないですよ。足関節すごい禁止なんですけど、道着で首絞めていいんですよ。どっちが危険なのか、よく分からなくなってきた。
ーー内柴さんとの接点になった道場は内柴さんが先なんですか?
佐藤光留 僕が内柴さんと何とかコンタクトを取りたい、オファーを出したいっていうので、間に入ってくれた人が何人かいて。本当にそこでドンドンドンドン人間関係を耕していって、一緒に練習するところまで辿りついてっていう感じですね。
ーーいつ頃から一緒に練習を?
佐藤光留 今年ですね。後半のほうから。で、内柴さんも出るっていうから、僕、両国で1週間前(柔術の)試合だったから。夕方からプロレス(の試合)だったから、じゃあ昼は出れるじゃんと思って、柔術(の大会)に出たら絞め落とされるっていう(笑)。でも負けるって格好悪いって思われたと思うんです。けど、何かその向こう側にあるものは伝わったんじゃないかなと。「何でコイツ柔術出てるんだろう」って思われたと思います。正直な話。「あれプロレスラーの佐藤じゃねぇ?」って顔してるヤツいましたし、「握手してくれ」って言われたあとに絞め落とされましたけど。でも負けるの怖がって出ないって、ようするに自分の人生で困ったときに自分を助けないってことですよ。人を助けられるだったら自分も助けなきゃ。だから僕は格闘技に、プロレスに浸かっているんで。負けたら取り返せばいいんですよ! ちょっといま借金多いけど(笑)。
ーー今後も内柴さんへの働きかけは続ける?
佐藤光留 はい。ただタイミングはありますから。内柴さん、ここに来てひとこと「こんなところでやってるんですね」って言われましたから(笑)。
ーーさいたま方面の大きなイベントに取られる可能性もありますからね。
佐藤光留 はい。本当、今日(内柴が会場に)来るってだけで、これだけ(の観客が)来たんですから、逆に言えば試合してもらうときにはもっと大きいところがありますから。そのタイミングで狙っています。諦めないですよ、僕は! 僕が変態ストーカーレスラーって呼ばれているのは、女子プロレスラーにだけじゃないですからね。
ーーじゃあ道場で勝つしかないですね。一本取って。
佐藤光留 はい! 足関節ありで。裸で。(柔術とハードヒットの)真ん中のルールでやりたいです!
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