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ニコプロpresentsハードヒット「東京組技行進曲」

ニコプロpresentsハードヒット「東京組技行進曲」

ニコプロpresentsハードヒット「東京組技行進曲」
日時:2019年9月21日(土)
開場:11時30分
本戦開始:12時30分
会場:東京・新木場1stRING
観衆:経理的に真っ黒(超満員=主催者発表)

ダークマッチ① 第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament1回戦 5分1R(延長3分)
渡邊龍太朗(DDT松山)
0分21秒 ネックロック
石坂ブライアン(花鳥風月)
ダークマッチ② 第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament1回戦 5分1R(延長3分)
井土徹也(HEAT-UP)
0分37秒 チキンウイング・アームロック
タマボーイ(玉川プロレスリング)
ダークマッチ③ 第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament1回戦 5分1R(延長3分)
ユーマ24(フリー)
1分30秒 腕ひしぎ十字固め
大村友也(闘真)
ダークマッチ④ 第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament1回戦 5分1R(延長3分)
飯塚優(HEAT-UP)
1分23秒 腕ひしぎ十字固め
花見達也(2AW)
第1試合 グラップリングシングルマッチ 10分1本勝負
梅木よしのり(パンクラス審判部長)
3分07秒 チキンウイング・アームロック
伊藤崇文(パンクラスism)
第2試合 グラップリングシングルマッチ 10分1本勝負
クリス☆MAN太郎(クリス事務所)
0分38秒 裸絞め
服部健太(花鳥風月)
第3試合 グラップリングタッグ 15分1本勝負
松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
岡田剛史(T.K.ESPERANZA)
15分00秒 時間切れ引き分け
中村大介(夕月堂本舗)
小林裕(フリー)
第4試合 グラップリングシングルマッチ 10分1本勝負
大森北斗(全日本プロレス)
4分09秒 裸絞め
関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)
第5試合 第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament準決勝 10分1本勝負
渡邊龍太朗(DDT松山)
2分20秒 フロントチョーク
井土徹也(HEAT-UP)
第6試合 第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament準決勝 10分1本勝負
大村友也(闘真)
2分39秒 チキンウイング・アームロック
飯塚優(HEAT-UP)
セミファイナル 寝技はいいぞ!盟友・青木篤志に贈るエキシビション・タッグ・ランブル(10名参加)
└グラップリングタッグマッチ 5分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)
田村男児(全日本プロレス)
5分00秒 時間切れ引き分け
木髙イサミ(プロレスリングBASARA)
阿部諦道(浄土宗西山深草派)
※田村男児と木髙イサミが退場。
└グラップリングタッグマッチ 5分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)
阿部諦道(浄土宗西山深草派)
2分51秒 万力スリーパーホールド
諏訪魔(全日本プロレス)
SUSHI(フリー)
※阿部諦道が退場。
└グラップリングタッグマッチ 5分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)
SUSHI(フリー)
4分17秒 腕ひしぎ十字固め
諏訪魔(全日本プロレス)
和田拓也(フリー)
※SUSHIが退場。
└グラップリングタッグマッチ 5分1本勝負
諏訪魔(全日本プロレス)
佐藤光留(パンクラスMISSION)
1分08秒 反則(パートナー佐藤光留への凶器攻撃)
和田拓也(フリー)
マモル(シューティングジム横浜)
※諏訪魔が退場。
└グラップリングタッグマッチ 5分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)
3分48秒 ヒザ十字固め
和田拓也(フリー)
マモル(シューティングジム横浜)
※ロッキー川村が退場。
└グラップリングタッグマッチ 5分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)
マモル(シューティングジム横浜)
5分00秒 時間切れ引き分け
星野勇二(和術慧舟會GODS/NATURAL9)
和田拓也(フリー)
延長戦 グラップリングタッグマッチ 3分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)
和田拓也(フリー)
3分00秒 時間切れ引き分け
星野勇二(和術慧舟會GODS/NATURAL9)
マモル(シューティングジム横浜)
メインイベント 第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament決勝戦 10分1本勝負
井土徹也(HEAT-UP)
0分42秒 TKO(フロントチョーク→レフェリーストップ)
飯塚優(HEAT-UP)
※飯塚優が第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament優勝。

ダークマッチで第5回 THE NEXT CONTENDERS tournamentの1回戦4試合が行われ、渡邉龍太朗、井土徹也、大村友也、飯塚優が準決勝進出を決めたあと、大会プロデューサーの佐藤光留が登場。「本日は年に一度の純粋な変態興行にご来場ありがとうございます。この打撃一切禁止、オールレスリングの興行をやろうと決めたのは、まだDDT体制のハードヒットの頃でした。『それ面白いね』と高木(三四郎)さんが言ってくれたんですけど、日に日に本当にこんなものが興行として成り立つのだろうかと不安で眠れない毎日でしたが、まさかDDT体制を離れて今の佐藤光留体制になっても、こんなに楽しみにしてくだる方が集まってくれる興行になるとは思ってませんでした。実は今日、9月21日がパンクラスの旗揚げ記念日だそうです。“だそうです”って言ってる時点で…まぁね、いろいろあると思うんですけど、その日にハードヒットを一応まだパンクラスMISSION所属の佐藤光留が行い、第1試合に梅木さんと伊藤さんが出てくれて、リングアナに宮田さんが来てくれて、パンクラスのチャンピオンを経験した選手が何人も試合に出てくれて。自分はデモリッションのチャンピオンだったんですけど、プロレスのチャンピオンも沢山来てくれて、この興行が出来ました。ハードヒットやった時に中途半端な格闘技プロレスをやるんじゃないかと思われたこともありましたし、言われたこともありました。けど、ハードヒットはハードヒットなんだ。どのプロレスがいい・悪いじゃなくて、こういうプロレスはこういうプロレスなんだ。お笑いのプロレスもあるし、凶器を使うプロレスもあったら、レスリングだけでやるプロレスがあったっていいじゃないかっていうのが今の答えで、そこに集まってくれた選手でこうして興行が出来るのが非常に嬉しく思います。第7試合に略して隊長ランブルという名前の試合を組みました。10人の青木篤志という名前のもとに集まってくれた選手が、順不同で出てきて組み技をやるということにまっています。名前は言えないですが、諏訪魔という人間が『こんなルール分かんねぇや!』って、さっきから控室がメチャメチャうるさいんですけど。『青木さんが見てるんでちゃんとしてください』という言葉で何とかなだめております。そのほかにもトーナメント、ワンマッチ、山ほど組みました。本当は今日出たかったけど日にちが合わなかった。来たかったけどどうしても来られなかったお客さんもたくさんいます。ニコプロで中継もしてくれますので、見てくれればと思います」と挨拶した。

第1試合は梅木よしのりvs伊藤崇文。パンクラス初代リングアナウンサーの宮田充氏に呼び込まれ、梅木がレフェリーウェアのポロシャツを着て入場。続いて伊藤はパンクラスの“不動心”近藤有己をセコンドに従えて入場。一方、梅木のセコンドには川村と共に2010年に引退した元パンクラスの渋谷修身さんがつく。伊藤が首相撲を仕掛けるが嫌がる梅木。ならばと手を取ってコーナーに押し込んでいった伊藤は、テイクダウンを奪うと横四方の体勢からニーオンザベリー。苦しそうな表情の梅木に対し、伊藤は一気にアームロックを極めて勝利。
パンクラスのTシャツを着た近藤と渋谷さんもリングに上がると、マイクを持った伊藤が「パンクラス25年組です。梅木さんが先輩で、その次が渋谷さんで、僕が3番目。最後に近藤選手です。13日だけ悔しいけど梅木さんが先輩です。ずっと仲良くやってきました。今でも仲いいです。掃除やって、ちゃんこ番やって、スクワットからよくあるプロレスの団体の練習をこの4人でやってきました。こうやって4人で上がれているのは本当に嬉しいです。僕はこれからもプロレスのリングで闘っていこうと思うので、どこかのリングに合えば適当に声かけてください。ありがとうございました。宮田さん、ありがとうございました! 久々に宮田さんの声にコールしてもらって嬉しかったです! こういうのが僕の中でパンクラスなので。今とは全然違うと思います。僕は昔のパンクラスが大好きです!」と挨拶した。

第2試合はクリス☆MAN太郎vs服部健太。脇を差したクリスだが、巻き投げでテイクダウンした服部。しかしそのまま立ち上がると、服部は飛び付き腕十字を狙う。だが、そのまま持ち上げたクリス。体勢が崩れて服部が落ちると、すぐさまバックを取ったクリスが胴絞めスリーパーに捉えて勝利。

第3試合は松本崇寿&岡田剛史vs中村大介&小林裕。松本&岡田は共に柔術着、中村&小林は共にショートタイツに素足というスタイル。中村が松本に対していきなり飛び付き腕十字を仕掛けるが、松本はうまく脱出。肩口まで担ぎ上げた中村だが、松本は背後に回ってスリーパー。中村はその体勢にまま小林にタッチ。タッチを受けた岡田のバックを取った小林はテイクダウン。クルックヘッドシザースを仕掛けていくが、岡田は潜って足関節。小林は中村にタッチしてピンチを脱する。中村はスロイダーで投げるとフェースロック。うまく逃れた岡田は腕十字を仕掛ける。中村が防御すると足関節にいくが、中村も逆片エビ固めで切り返す。必死に手を伸ばした岡田は松本にタッチ。側転パスガードを狙った中村だが、松本は下から足を使って捕獲しようとする。しかし中村はヒザ十字で切り返す。回転して逃れた松本は下から三角を狙う。だが、中村はワキ固めで切り返す。脱出した松本は上になって足を取ろうとする。しかし中村はアームロックと見せかけて腕十字狙い。松本が防御して一旦両者立ち上がる。前転しながら足を取ろうとした中村だが、松本も反応。だが、バックマウントを取った中村はチキンウイング・フェースロックへ。だが、岡田の手が届いてタッチ成功。岡田は飛行機投げ。しかし中村が三角絞めを仕掛ける。側転で逃れた岡dあは腹固め。だが、中村の足に小林がタッチ。小林が腕十字を仕掛けるが、岡田はうまく脱出してガブる。だが、小林は回転体から体を密着させて腕十字を狙う。逆に得意のアームロックを狙った岡田だが、小林も極めさせない。10分を経過し、松本が下から仕掛けていくが、小林も極めさせない。回転しながらバックを取った松本はスリーパーを狙うと、そこから裏十字にような体勢に。小林は足を伸ばして中村にタッチ。中村は足関節を取りにいくが、松本は防御。ならばと首を取ると見せかけて腕十字、さらに両足も抱え込もうとしたが、松本は両足でうまく挟んで脱出。岡田がスロイダーからアキレス腱固めを狙うと、中村もアキレス腱固めからクロスヒールホールドへ。中村はSTFのような体勢から逆片エビ固めと見せかけて、腕十字へ。だが、これも極まらず岡田が背負い投げ。なおも中村は腕十字を狙ったが、岡田が脱出して逆に腕十字を狙おうとしたところで時間切れ引き分けに。

第4試合は大森北斗vs関根シュレック秀樹。片足タックルを仕掛ける北斗だが、関根は倒れない。どうにか体勢を崩してグラウンドに持ち込んだ北斗だが、関根は最小限の動きで防御。それでも果敢に腕十字を仕掛けていく北斗だが、関根は余裕の表情で立ち上がる。背後から飛び付いていっても前方に落とされ、前転しながら足に絡みついて逆エビ固めを狙ってもステップオーバーさせない関根。猪木−アリの体勢から側転パスガードした北斗は腕を取るが、関根には効いていない。立ち上がった関根が両手をあげて威嚇すると、北斗は両足タックルから意地の水車落とし。すると、関根は足を取ってテイクダウン。さらにスルスルとバックに回ると、腕十字を一旦仕掛けてからスルスルと胴絞めスリーパーを極めてタップを奪った。

第5試合は第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament準決勝、渡邊龍太朗vs井土徹也。首を取った渡邉だが、テイクダウンしながら首を抜いた井土はサイドにパス。渡邉はガードポジションに戻し、下から三角を狙うが、井土は再びサイドにパスするとマウントへ。そこから渡邉がスイープしてマウントを取ると三角を仕掛けるが、防御してサイドにパスした井土はカメになった渡邉をヨーロピアンサイドヘッドロックに捉えてギブアップを奪った。これでまずは井土が決勝戦進出。

第6試合は第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament準決勝、大村友也vs飯塚優。タックルでテイクダウンを奪った大村だが、飯塚は下になった状態でもパスさせない。何とかサイドにパスした大村は肩固めを仕掛けていく。後転して逃れた飯塚は一旦立ち上がると、カニ挟みからアキレス腱固めを仕掛けるが、大村は素早く離れる。組み付いてから払い腰で投げた大村は腕十字。クラッチが切れたが、後転してうまく逃れた飯塚。もう一度払い腰で投げた大村は袈裟固め。しかしフットチョークで切り返した飯塚は、ヘッドシザースの状態からアームロックを極めてギブアップを奪った。これで第5回 THE NEXT CONTENDERS tournamentの決勝は井土vs飯塚のHEAT-UP対決に決定した。

ダーク・ポージングTIMEにスーパー・マッチョ・モンキー、ブラックコンバと共に出場した唐澤志陽が、次回大会ではオープンフィンガーグローブでのキックボクシングルールの試合出場をアピールしたあと、第7試合の寝技はいいぞ!盟友・青木篤志に贈るエキシビション・タッグ・ランブルへ。この試合のルールは①試合はグラップリングタッグマッチ5分1本勝負②ギブアップを取られた選手は退場し、次の選手が入場③5分時間切れの場合は各チーム1人が退場し、2人が入場④新しい選手が入場する毎にチームを変更出来る⑤入場順は当日、選手が入場するまで公表しない。
まず登場したのは佐藤光留。続いて阿部のテーマ曲がヒットしたが、登場したのは田村男児。音響トラブルがあったようだが、再び阿部の曲がヒットし、今度こそ阿部諦道が登場すると、4人目はバトルトランクスに素足の木髙イサミ。阿部諦道はハードヒットでしか見ない選手だが、まるで同じ団体にいるかのようにあっさりイサミとのタッグが決まり、光留&田村vsイサミ&阿部で、しかも光留vsイサミで開始。足関節を取りにいく光留だが、総合格闘技経験者のイサミは冷静に腕十字で切り返そうとする。お互いに極まらず立ち上がると、組んできた光留をぶっこ抜いてブレーンバスターで投げたイサミ。光留が足を取ったところでイサミは阿部にタッチ。巻き投げからネックロックを狙った阿部だが、ヘッドシザースで切り返した光留。阿部が相手コーナーに押し込み、田村がタッチ。田村のタックルを切った阿部はアンクルホールド。うまく脱出した田村はバックを取ると、強引にジャーマンで投げてからフロントネックロック。しかし阿部はイサミにタッチ。下になっても田村にいいポジションを取らせないイサミ。スタンディングでアームロックに捉えたイサミだが、田村は強引にグラウンドに持ち込む。投げようとしてもスリーパーを狙ったもイサミがやらせないところで時間切れ。
すると阿部がイサミを下げて残り、田村も退場。光留と阿部が残ったところにSUSHIと諏訪魔が登場。SUSHIが諏訪魔にタッグ結成を呼び掛けると、光留と組むことになった阿部はすぐにコーナーに下がる。諏訪魔vs光留で試合が始まると、脇の差し合いからカメになった光留。だが、ひっくり返してマウントを取った諏訪魔は思わず髪の毛を掴む。和田京平レフェリーが注意すると、「髪ダメなのかよ!」と文句を言う諏訪魔。そこで坊主の阿部がリングイン。だが、阿部の片足タックルをあっさり切った諏訪魔はスロイダーで投げて袈裟固め。阿部が脱出したところでSUSHIが入ってくると、阿部は腕十字を仕掛ける。持ち上げて転がしたSUSHIは、早々に諏訪魔にタッチ。脇を差した阿部だが、逆にベリートゥベリーで投げた諏訪魔は万力スリーパーでギブアップを奪った。
7人目として登場したのは和田拓也。「諏訪魔と組むぞオイ!」とアピールした和田。この結果、光留&SUSHIvs諏訪魔&和田に。ガブって胴絞めフロントネックロックに捉えた和田だが、SUSHIは首を抜いて立ち上がる。片足タックルを仕掛けたSUSHIだが、和田がガブると、SUSHIは後退して光留にタッチ。フロントネックロックを仕掛けた光留だが、脱出した和田はヒザ十字。回転して防御した光留。タッチした諏訪魔はベリートゥベリーを狙うが、光留が抵抗すると「投げるぞオイ!」とラストライドの体勢に。必死に抵抗した光留はSUSHIにタッチ。コーナーに押し込んだ諏訪魔はチョップをやろうとするが、これも京平レフェリーが止める。足をかけた倒した諏訪魔は腕十字を極めてギブアップを奪った。
8人目として登場したのはマモル。「こっちは毎日組んでんだ!」と諏訪魔と組んだ光留。諏訪魔&光留vs和田&マモルでいざ試合が始まり、光留が「スワマ」コールを煽って先発でいかされることになった諏訪魔は、マモルと対峙。しかし、何もすることなく光留に向かって「自分でやれよ!」と言ってリングを降りてしまう。光留が「試合しろよ!」と文句を言うと、諏訪魔は「うっせーな!」とイスでパートナーの光留を殴打する大暴走。反則負けで退場となった。
9人目はロッキー川村。ボクシンググローブをして打撃やる気満々の川村だが、当然グローブは外される。そしてそのまま光留とのハードヒットコンビで和田&マモルと対戦することに。マモルがタックルからアキレス腱固めを狙うが、光留も防御。マウントを取ったマモルは腕十字を狙うが、光留はサイドにパス。オモプラッタから三角を狙ったマモルだが、光留は脱出して川村にタッチ。両足タックルでテイクダウンしたマモルはアンクルホールドへ。苦しそうな川村は強引に立ち上がる。タッチを受けた和田はドクターボムで叩き付けると、スリーパーを狙う。川村はどうにか防御したが、下から腕十字を仕掛けた和田は、そこからヒザ十字にスイッチしてギブアップを奪った。
最後の10人目は星野勇二。じゃんけんでチームを決めることになった結果、光留&マモルvs星野&和田に。星野が側転パスガードからアキレス腱固めを仕掛ける。光留もうまく防御するが、星野は側転パスガードを連発。しかし光留も取らせず和田vsマモルに。ヒールホールドを狙った和田だが、マモルはスリーパーで切り返す。逃れた和田は肩口に担ぐと水車落とし。さらにアームロックを狙うが、マモルがクラッチすると星野にタッチ。ガブった星野だが、マモルも防御。光留にタッチすると、光留は首投げからフロントネックロック。ここで星野は和田にタッチ。和田のカニ挟みを潰した光留は、ビクトル投げかたヒザ十字を狙うが、和田はクロスヒールホールドで切り返す。光留はアキレス腱固めを狙うが、和田は立ち上がってフロントネックロック。光留が脱出して足関節を取りにいったところで時間切れに。
最初から最後まで出ずっぱりだった光留だが、マイクを持つと「せっかく青木篤志のもとに集まりましたので、終わらないスパーリングと言うことで、ギャラは変わらないですがもう3分だけいいですか?」と延長戦を申し出る。和田が「ギャラを上げろオイ!」と言うと、光留は自分から一本取ったら上乗せするという。すると光留vs和田&星野&マモルになりかけたが、結局光留&和田vs星野&マモルでボーナストラックへ。光留の首を取りにいった星野だが、光留が防御すると腕十字へ。クラッチが切れたが、光留は足で和田にタッチ。腕を取ってアームロックを狙った和田だが、星野はマモルにタッチ。飛行機投げから腕十字を仕掛けたマモルだが、和田は足を伸ばして光留にタッチ。片足タックルからバックに回ったマモルはスリーパー。光留はそのまま立ち上がって和田にタッチ。足を取ろうとするマモルだが、取らせない和田がスロイダーで投げると腕十字へ。必死にクラッチしたマモルが逆に腕十字を仕掛けるが、和田がどうにか脱出したところで時間切れ。
光留は「せっかく青木篤志というもとに集まったんですけど、会場の使用時間もありますので……いろんな所属の選手が集まったスパーリングといえば、なぜか最後にした記念撮影なんで。……まぁいいか、諏訪魔を含めたこの試合に出た全選手集まってください」と言って、隊長ランブルに出場した10人で記念撮影をすると、青木篤志さんのテーマ曲が流れる中、イサミ以外の9人とは握手。最後は光留、和田、星野、マモルの4選手で腕を掲げ、天を仰いだ。

メインイベントは第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament決勝戦、井土徹也vs飯塚優。HEAT-UP対決となったが、井土が胴タックルからコーナーに押し込むと、飯塚がフロントネックロックへ。井土が徐々に前のめりに倒れていき、マットに倒れ込んだところでレフェリーが試合をストップ。まさかの秒殺勝利となった飯塚だが、敗れた井土は手で顔を覆い悔しそうに退場。
マイクを持った飯塚は「いろんな人にお礼が言いたいです。決勝まで残って僕と対戦してくれた井土、そしていろんな練習に付き合ってくれた人たち、そしてHEAT-UPっていうノビノビした環境で育ててくれたTAMURAさん。そして、やっぱり僕はハードヒットが大好きです! ハードヒットっていうものが、ハードヒットっていう空間があり続けることにすごく感謝しています。佐藤光留さんが僕にくれたチャンス、ハードヒットだったりコンディショングリーンでの経験が僕のプロレスの芯の部分でずっと燃え続けているので、それを大事にこれからも頑張っていきます! 今日は本当にありがとうございました」と挨拶した。

【試合後のコメント】
ーー見事、第5回 THE NEXT CONTENDERS tournament優勝でした。今の心境は?
飯塚 ありがとうございます。やっぱりみんな練習しているなって思って。すごく強くて。1回戦、2回戦(準決勝)、そして決勝も。すべての闘いがすごく大変でしたね。やっぱり練習し続けないと埋もれてしまうなと改めて思ったので、また自分の得意なサンボ殺法だったりに磨きをかけて、これからもプロレスを闘っていきたいと思いました。
ーー例年このトーナメントで優勝すると、ご褒美として希望する選手との対戦が組まれたりするのですが。
飯塚 ハードヒットに過去出られた選手とかでもいいのなら、このトーナメントへの参加が決まった時からずっと心の中で一人決めていて……元リングス・ジャパンの長井満也選手と対戦出来ればいいなと思ってました。
ーーなるほど。長井選手は優勝のご褒美としてですが、この先ハードヒットの中でもう一度対戦したい選手とかいますか。
飯塚 そうですね、近いうちにワダタクさんにリベンジをしたいとずっと思っていたので。悔しい思いから結構練習して。やっぱり(和田は)腰が強いのでどうにかテイクダウンして、(ヴォルク)ハンの魔法陣じゃないですけど、自分の闘い方に持ち込んで、ぜひリベンジしたいと思ってます。
ーー今日の優勝は自身のキャリアの中でどんな位置づけですか?
飯塚 僕はベルトを獲ったこともないですし、挑戦もしたことがないので本当に自分のキャリアの中で、一番大きな出来事だと思っています。
ーー自分のスタイルの一番芯の部分が出るのがハードヒットなのかなと思うのですが、やり甲斐は感じていますか。
飯塚 僕、結構HEAT-UP道場でノビノビさせてもらっていて、すごくいい環境で。TAMURAさんに例えばサンボの先生をHEAT-UP道場に呼んでもらって、セミナーをしたりとか。プロレスの道場なんで会員さんとかは困惑しつつ参加してくれるんですけど(苦笑)、そういった部分でやっぱりサブミッションが好きでそういう練習をしているので、ハードヒットっていうリングは自分にとってやり甲斐のある大切なリングです!
【プロデューサーの大会総括】
ーーでは総括を。
光留 あっという間に終わりましたね。メインはきっと大勝負になると思って控室でスパーリング(隊長ランブル)に出てくれた選手に挨拶していたら、曲が流れ始めて。あれっと思ったら飯塚君が暗〜い声で挨拶しているから、何か事故でも起こったのかなと思ったら感動してました。
ーーその飯塚選手ですが、「優勝したご褒美に対戦したい選手は?」と聞いたところ「元リングスの長井満也選手」と言ってましたが。
光留 (笑)。相変わらず……あれだけ佐藤光留選手に感謝をとか言っておいて、こちらの都合を考えていない。これぞUですね(苦笑)。
ーーいちおう「ハードヒット内でもう一度闘いたい選手は?」と聞いたら、「ワダタク選手にリベンジしたい」とのことでした。
光留 あー。でも辞めない限り辿り着くチャンスはあると思います。その試合、その試合でダメなところとか、ファンの評価で一喜一憂するものだと思うし、頑張って積み重ねるだけの時代っていうのがたぶん若手だと思うし。上に行けば、それをひとつ抜けたら今度は三歩進んで二歩下がる、たまには10歩下がる、本当にスタートの下まで突き落とされることもあると思いますから。それを重ねてプロレスっていうのはやっていくものなので。
ーー隊長ランブルも複雑なルールかと思われましたが、フタを開けたら非常に面白かったです。
光留 はい。何か陶酔状態ですね。最後の4人でやってて「あれ? マモルだよな」って思って。「あれ? 星野勇二だよな」って。なんで俺、同じところでハアハア言ってんだろうって思って。「あ、俺の興行だ」って思って。マモル選手はもちろん初対決ですし、星野さんは19年前、2000年の7月にネオブラッドトーナメントの1回戦以来ですから。ずいぶん変わりましたよね(苦笑)。当時から20キロも重くなりましたよ。
ーーいきなりイサミ選手との対戦から始まり、会場も沸きましたが。
光留 ……………………何か、別にいいんですけど、自分が呼んで自分の土俵で闘わせたことに、何か卑怯だなと思っている自分がいるんですよ。それは思いますね。青木さんが初めてハードヒットに出てくれたときの…出てくれたって言っても当時は僕が呼んだわけじゃないです。それぐらい前の話なので。その時の対戦相手で、そのあともいろいろあって……でも自分のテリトリーに呼んで試合させて、何かちょっとズルイな、負けたなって思いました(苦笑)。そういう意味じゃ。
ーー別の場所で、今日のスタイルではない、本来のスタイルの木髙イサミと対戦する可能性もある?
光留 全然、全然(ある)。向こうにやる気があるんなら。
ーー第1試合では今日がパンクラスの旗揚げ記念日ということで……。
光留 後付けですけど(苦笑)。しかも教えてくれたのワダタクさんですからね。「鈴木(みのる)さんのTwitterで見たんですけど」って(笑)。
ーーとはいえ、セコンドも含めて非常にいい光景が見られましたが。
光留 おかしかったですね。近藤さんが入ってきて「おお!」って言ってるハードヒットファンもどうなんだって思いましたけど(苦笑)。みんなちゃんと近藤有己を知っているんだって。でも嬉しかったですね。総合格闘技から出てきたって僕らは言われますけど、結局あそこのリングにいた人たちってプロレス団体の中からパンクラスを選んで、気付いたら総合格闘技ってところにカテゴライズされてて。それの端っこからはみ出して、何とかそのまま生き残ってるボウフラみたいな僕が1個1個やってきたところに来てくれているっていうのが嬉しかったですし、梅木さんはメチャメチャしんどそうだったっす!(苦笑)上になられて。すげー必死に頑張って試合してもらっているんだなって思ったら、嬉しかったですね。
ーー次回大会は決まっていますが、まだ会場は発表されていない状態ですが。
光留 困っているんですよ、12月30日にビッグマッチがドンドン出て来るんで。僕も12月30日にやろうって思っているんですけど、これ以上ビッグマッチが決まると非常に困るので。今回ちょっと会場がデカイので困っているんですよ。みんな12月30日の夕方ぐらいは空けておいてください! でももう自己主張は始まっているんでね。
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